気鋭・名和晃平の作品世界の全貌を体感、東京都現代美術館で大規模個展

気鋭の若手現代美術作家・名和晃平の大規模個展『名和晃平―シンセシス展』が、6月11日から東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催される。

名和は、「Cell」という概念をもとに、先鋭的な彫刻・空間表現を展開するアーティスト。ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど流動的な素材を情報社会における感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティを多義的に表現している。2009年からは、旧サンドイッチ工場を改装した多ジャンル創作活動のプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げて運営するほか、近年はBEAMS、ユニクロといった企業とのコラボレーションを行い、また京都造形芸術大学で教鞭を取るなど、国内外で幅広く活動している。

同展では、名和がこれまでシリーズ展開してきた作品の各カテゴリーが、初めて総合的に展示される。動物の剥製などを透明のビーズで覆う「BEADS」、光を分光するプリズムシートを用いて箱の中のオブジェを虚像にする「PRISM」、白く発光するシリコーンオイルの表面の泡を無数に生成し「セル」として表現する「LIQUID」、グルーガンで壁に描かれて成長する植物のような「GLUE」、発泡ポリウレタンによって作られた表皮が、pixcellの泡から湧き出たあく(=Scum)として膨らみと鈍磨していく感覚を示した「SCUM」といった各カテゴリーの作品が、地下2階企画展示室とアトリウムの空間全体を使って、小さなオブジェから大型作品まで多数展示される。

会場は各カテゴリー間を繰り返し回遊できる構造になっており、また各カテゴリーをつなぐ通過点を展示する試みなど、名和の作品世界全体を心ゆくまで体感することができる。


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お問い合わせページのメールフォームより、件名欄に「名和晃平―シンセシス展」と入力し、お問い合わせ内容欄にお名前とご住所をお書き添えの上、お送りください。当選は、招待券の発送をもって替えさせていただきます(なお、ご応募いただいたメールアドレス宛に CINRAのメールマガジンを今後お届けいたします)。(応募締切り:2011年5月25日)

『名和晃平―シンセシス展』

2011年6月11日(土)~8月28日(日)
会場:東京都 清澄白河 東京都現代美術館
時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(ただし7月18日、8月15、22日は開館、7月19日は休館)
料金:一般1,100円 学生・65歳以上800円 中高生600円 小学生以下無料

(画像上から:《PixCell-Double Deer#4, 2010, Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE, 撮影:表恒匡、《PixCell_Saturation#2》(部分)“L_B_S”メゾンエルメス8Fフォーラム(東京)展示風景, 2009, Work created with the support of the Fondation d'entreprise Hermès, 撮影:豊永政史、《Dot Movie, 2009, Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE and Gallery Nomart、《Catalyst#11》(部分), 2008, Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE and Gallery Nomart, 撮影:豊永政史)

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