青山悟が作り出す最後の薔薇とは、アートのロマンティックさ呼び起こす個展

刺繍作家・青山悟の個展『芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない』が、6月8日から東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催される。

1998年にロンドン・ゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を卒業し、現在は東京を拠点に活動している青山は、工業用ミシンを使用して繊細な刺繍作品を作るアーティスト。過去に東京・森美術館での『六本木クロッシング2010:芸術は可能か?』展や、タイ・バンコク芸術文化センターでの『TWIST AND SHOUT:Contemporary Art from Japan』展などに出展経験を持つ。

同展では、ミシン刺繍によって表現された6本の赤い薔薇を展示。青山は今後の制作活動について「薔薇をつくることを自分の作家活動において二度としない」と宣言しており、象徴性や美しさ、陳腐さを同時に持ち合わせる薔薇のイメージに対して真っ向から取り組んでいる。アートが持つロマンティックさを呼び起こさせる一方で、「作家か、作品か」という価値や評価軸に対する疑問を、見る者に投げかける展示となるだろう。

青山悟展
『芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない』

2011年6月8日(水)~7月9日(土)
会場:東京都 市ヶ谷 ミヅマアートギャラリー
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
料金:無料

(画像上:青山悟『芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない』2011 ポリエステルにメタリック糸と黒糸で刺繍 42×32cm(仮) 撮影:宮島径 ©AOYAMA Satoru Courtesy Mizuma Art Gallery、画像下:青山悟『芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない(制作風景)』 2011 ポリエステルに刺繍 42×32cm(仮) ©AOYAMA Satoru Courtesy Mizuma Art Gallery)

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