ポスター史上に残る名作も展示、エスプリで心を癒す『レイモン・サヴィニャック展』

作家レイモン・サヴィニャックを紹介する展覧会『レイモン・サヴィニャック展』が、6月6日から東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催される。

レイモン・サヴィニャックは、1907年パリ生まれのポスター作家。1949年にベルナール・ヴィルモと開催した2人展で『牛乳石鹸モンサヴォン』のポスターを展示していたところ、同社の社長の目にとまって正式採用され、41歳にして本格的にポスター作家としてデビューした。以後は瞬く間にファンを増やし、地元フランスの企業をはじめ、日本やアメリカの企業からの依頼も数多く受けてきた。

同展では、全てを見透かしてしまいそうな目を持つ牝牛を中心に据えた代表作『牛乳石鹸モンサヴォン』をはじめ、嬉しそうな表情をした豚の胴体が輪切りにされ、その切り口がハムになっている『ランクハム』の原画など、サヴィニャックの初期から中期作品約50点を展示。

健康的かつエスプリの効いた作風で、大戦後の苦しい時代に生きる人々の心を癒したサヴィニャック作品。半世紀以上経った今でも、世界中の多くの人々に慕われているその作品群の魅力を味わうことが出来るまたとない機会となるだろう。


『レイモン・サヴィニャック展─41歳、「牛乳石鹸モンサヴォン」のポスターで生まれた巨匠』

2011年6月6日(月)~6月28日(火)
会場:東京都 銀座 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
時間:11:00~19:00(土曜日は18:00まで)
休館日:日曜、祝日
料金:無料

『ギャラリートーク』

2011年6月10日(金)18:30~20:00
出演:山下純弘(ギィ アンティックギャラリー)
会場:東京都 DNP銀座ビル3階ホール
定員:70名(先着順、ギャラリーオフィシャルサイトから要予約)
料金:無料

メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス講座
『サヴィニャック、その人物と作品の魅力』

2011年6月7日(火)18:00~19:30(開場17:30)
講師:ティエリ・ドゥヴァンク(パリ市立フォルネイ図書館学芸員)
会場:東京都 DNP銀座ビル3階ホール
定員:50名(先着順)
申し込み:電話(03-3574-2382)、もしくはMMFに来館して申し込み
料金:1,000円

(画像上から:牛乳石鹸モンサヴォン Monsavon au lait 1948/50 リトグラフポスター サントリーポスターコレクション ©Raymond Savignac、チンザノ Cinzano 1951 リトグラフポスター サントリーポスターコレクション ©Raymond Savignac、ランクハムための原画 Maquette pour Ranque 1951 原画 グアッシュ ギィ アンティックギャラリー ©Raymond Savignac、ダンロップ Dunlop 1953 リトグラフポスター 川崎市市民ミュージアム ©Raymond Savignac)

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