チェルフィッチュ岡田利規が、ダンサー森山開次と「解り合えない」異色コラボ公演

演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰の岡田利規が作・演出を手掛ける新作公演『家電のように解り合えない』が、9月24日から東京・東池袋のあうるすぽっとで上演される。

同公演は、出演するダンサーの森山開次と岡田が、1年にもわたる長期のワークショップを経て制作したもの。作品タイトルにもなっている「解り合えない」をテーマにしているという。

岡田は、1997年にチェルフィッチュを結成し、2005年に『第49回岸田戯曲賞』を受賞。2008年には初小説で『大江健三郎賞』を受賞するなど、演劇界・文学界から大きな注目を集めている。対する森山は、美しくしなやかで独創的な身体表現を特徴とし、コンテンポラリーダンス界で人気を誇るダンサー。同公演の詳細な内容は明かされていないが、持ち味の異なる両者がどのような舞台を作り上げるのか見どころだ。なお、舞台美術と宣伝美術を現代美術作家の金氏徹平が手掛けている。金氏が舞台美術を担当するのは初の試みとなる。

岡田は同公演のテーマについて「わかり合うには、寛容の心が必要ですが、それだけじゃ不十分。頭の良さも必要です。でも、私たちは大抵、それほど頭が良くない…。そのうえ大抵、不寛容でもある。粘り強さも足りない。そして私たちはなにより、自分が気持ちよく、気分良く、生きていたい。それを基本的に、他のなによりも優先したい。そうしたあれやこれやで、わかり合うための努力は、あまり行われなかったりします。
困ったことです。でも困ってばかりいるというだけは、ナシにしようと思います。
解決なんかしなくてもいいから」とコメントしている。

あうるすぽっとプロデュース
『家電のように解り合えない』

2011年9月24日(土)~10月2日(日)全10公演
会場:東京都 東池袋 あうるすぽっと

作・演出:岡田利規
出演:
森山開次
安藤真理
青柳いづみ
美術:金氏徹平

料金:一般4,800円 学生3,800円(入場時に学生証提示)

(画像上:『家電のように解り合えない』チラシ、画像中:左から金氏徹平、岡田利規、森山開次、画像下:2010年森山開次ソロ公演『TSUBASA』 ©設楽光徳)

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