不倫と社会の摩擦描く鋭利な喜劇、岩井秀人率いる劇団ハイバイ新作公演『ある女』

劇団ハイバイの新作公演『ある女』が、2012年1月18日の東京・こまばアゴラ劇場公演を皮切りに、名古屋、福岡で上演される。

ハイバイは、2003年に岩井秀人を中心に結成された劇団。16歳から20歳まで引きこもりだった岩井自身の体験を、演劇という装置を通して「生々しいけれど笑えるコメディ」に変換した作品で人気を博している。

今回上演される『ある女』は、同劇団にとって2009年の『リサイクルショップ「KOBITO」』以来となる、岩井による脚本の新作公演。物語は不倫している女性を中心に展開し、社会と個人の摩擦を笑って受け流しながら日々を生きている人々の姿を鋭く浮き彫りにする。なお、主役の女性役は菅原永二と岩井本人のダブルキャストとなる。

同作の着想を得た経緯について岩井は「何人かの不倫してる人に話を聞かせてもらって笑っちゃうくらい興味深かったので、それを集めて1人の女の人の話にします」とコメントしている。

チケットの一般発売は12月3日からスタート。なお、東京、名古屋、福岡各公演をハイバイのオフィシャルサイトから予約し、12月22日までに事前入金すると劇団員直筆の年賀状を受け取ることができるとのこと。

（画像上：©土谷朋子（citron works）、画像下：撮影：曵野若菜）

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