ベルギーを代表するダルデンヌ兄弟、日本の実話から着想を得た少年と人間愛描く新作

ベルギーを代表する映画監督、ジャン=ピエール・ダルデンヌとリュック・ダルデンヌの新作映画『少年と自転車』が、東京・渋谷のBunkamura ル・シネマほか全国で3月下旬から公開される。

1999年の『ロゼッタ』、2005年の『ある子供』で『カンヌ国際映画祭』のパルムドールを2度獲得するなど、世界的に高い評価を得ているダルデンヌ兄弟。2003年に来日した際、少年犯罪についてのシンポジウムで聞いた実話に着想を得て制作されたという同作は、児童養護施設で父を待ちながら暮らす12歳の少年シリルと美容院を経営する女性サマンサの交流を繊細に描いた作品となる。初夏の青々とした緑の木々や、陽の光などを鮮やかに映し出した映像も見どころだ。

少年シリルと向き合い、やがて母親のような愛情を注いでいくサマンサ役を、クリント・イーストウッド監督作品『ヒア・アフター』などで知られるセシル・ドゥ・フランス、シリル役を同作が映画初主演となるトマ・ドレが演じている。なお、同作は『第64回カンヌ国際映画祭』で審査委員特別グランプリを受賞した。

『少年と自転車』

2012年3月下旬からBunkamura ル・シネマほか全国で公開
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:
セシル・ドゥ・フランス
トマ・ドレ
ジェレミー・レニエ
配給:ビターズ・エンド

(画像:『少年と自転車』 ©Christine PLENUS)

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