人間の内面にある「壁」がテーマ、展覧会『塩田千春 私たちの行方』

現代美術作家・塩田千春の展覧会『塩田千春 私たちの行方』が、香川・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で3月18日から開催される。

ドイツ・ベルリンを拠点に活動している塩田は、物や場所に込められた人々の記憶や、不在ゆえに強く感じる存在の感覚、日常を送るなかで生まれる不安や恐れといった感情を作品へと展開している作家。糸を空間に張り巡らした作品や、履き古された靴を使った展示など、大規模なインスタレーションを発表している。

同展では、塩田が近年取り組んでいる「壁」をテーマにした作品を紹介。日本から離れた土地に住む塩田の経験から、人が心の支えにしながらも同時に障壁になりかねない、国家や宗教といった個人が属する枠組みへの思いを表現するという。また、瀬戸内という会場の立地条件に触発された船を使ったインスタレーションや、ベルリンの子どもたちに行ったインタビューをもとに制作した映像作品なども発表される。

会期中にはオープニングを飾るコンサートやアーティストトーク、ワークショップの開催なども予定されている。

『塩田千春 私たちの行方』

2012年3月18日(日)~7月1日(日)
会場:香川県 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:会期中無休

(画像上:『不在との対話』2010年 あいちトリエンナーレ2010 名古屋市美術館でのインスタレーション ©Chiharu Shiota photo by Sunhi Mang、画像中:『wall』2010年 ©Chiharu Shiota photo by Sunhi Mang、画像下:『集積 - 目的地を求めて』2010年 KENJI TAKI GALLERYでのインスタレーション ©Chiharu Shiota photo by Sunhi Mang)

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