坂口恭平による「新政府」の原点と未来構想を紹介する『坂口恭平 新政府 展』

坂口恭平による「新政府」の過去と未来を紹介する展覧会『坂口恭平 新政府 展』が、11月17日から東京・神宮前のワタリウム美術館で開催される。

著書の『0円ハウス』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』などで知られる坂口は、路上生活者の住居の多様性を観察する中で見出した「家」のありかたをもとに独自の住居論を展開し、自ら実践。また、自らの携帯電話番号を公表し、自殺願望をもつ人と直接対話するといった活動も行なっている。さらに、熊本市で震災の避難所「ゼロセンター」と共に立ち上げた新政府の初代内閣総理大臣に就任。今年5月には新政府設立までを記した『独立国家のつくり方』を刊行し、各方面から注目を集めている。なお、新政府の文部大臣には中沢新一、厚生大臣には映画監督の鎌仲ひとみが就任している。

同展は、会期初日から12月7日まで開催される『過去編』と、12月8日から2013年2月3日まで開催される『未来編』の二部構成で展開。『過去編』では坂口による多様なドローイング作品をはじめ、モバイルハウスの実物、映像作品『貯水タンクに棲む!』『移住ライダー』などの上映、0円ハウスの記録写真、自家製本など、新政府構想の原点が展示される。

一方の『未来編』では、新政府のパスポートや新貨幣「平(へい)」の発表と導入、熊本の都市計画、ゼロセンターの写真、新政府の領土拡大を目指すプロジェクト『ZERO PUBLIC』などを紹介。現時点における新政府構想を可能な限り具現化し可視化していくという。

『坂口恭平 新政府 展』

2012年11月17日(土)~2013年2月3日(日)
過去編:2012年11月17日(土)~12月7日(金)
未来編:2012年12月8日(土)~2013年2月3日(日)
会場:東京都 神宮前 ワタリウム美術館
時間:11:00~19:00(水曜は21:00まで)
休館日:月曜、12月31日から2013年1月3日(12月3日、12月10日、12月7日、1月14日は開館)
料金:大人1,000円 学生(25歳以下)800円 大人ペア券1,600円 学生ペア券1,200円
※期間中、何度も使えるパスポート制

(画像上から:坂口自邸 2009 年、4D GARDEN HOUSE 2012 年、Dig-Ital city#4 2007 年、モバイルハウス村 2011 年)

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