トーベ・ヤンソンとムーミンの物語から見つめ直す生き方と暮らし

『ムーミン』シリーズなどで知られるフィンランドの芸術家・トーベ・ヤンソンの展覧会『トーヴェ・ヤンソン夏の家 ―ムーミン物語とクルーヴ島の暮らし―』が、7月12日から東京・東陽町のGallery A4で開催される。

新進の彫刻家であった父と売れっ子挿絵画家の母という芸術一家に生まれ、幼いころから絵画や芸術に親しみ、若いころは画家を目指していたトーベ・ヤンソン。彼女の代表作として知られるムーミン一家がピクニックに出掛けたように、ヤンソン家は電気も水もガスもない島でひと夏を過ごすというユニークなライフスタイルを持っており、彼女の創作イメージは大自然と一人の人間として向かい合う暮らしの中で生まれたという。

同展では、「境界ない世界へ―海と森、人と人―」をテーマに、「トーベ・ヤンソン創作の軌跡」「ムーミン谷の暮らし」「トーヴェ・ヤンソンのクルーヴ島の暮らしーフィンランドの自然と文化」の展示ゾーンが用意される。トーベ・ヤンソンの生き方と暮らしを見つめ、『ムーミン』シリーズをはじめとする彼女の創作の足跡を追うことで、精神的な豊かさや便利な社会の足元を見つめ直すきっかけとなる展示になりそうだ。

会期中にはシンポジウムやワークショップなどの開催が予定されているので、詳細はGallery A4のオフィシャルサイトからチェックしてみよう。


イベント情報

『トーヴェ・ヤンソン夏の家 ―ムーミン物語とクルーヴ島の暮らし―』

2013年7月12日(金)~9月30日(月)
会場:東京都 東陽町 Gallery A4
時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
休館日:日曜、祝日、8月10日(土)~8月18日(日)
料金:無料

基調講演・シンポジウム
2013年7月12日(金)18:30~20:30
会場:東京都 東陽町 竹中工務店東京本店2 階AB ホール
1. 基調講演
第1部『私とトーヴェ・ヤンソン』
講師:冨原眞弓(哲学者、聖心女子大学哲学科教授)
第2部『トーヴェ・ヤンソンの自伝を出版して』
講師:トゥーラ・カルヤライネン(『トーヴェ・ヤンソン』伝記著者)
通訳:安達まみ(翻訳家、聖心女子大学英文科教授)
2. シンポジウム『トーヴェ・ヤンソンからのメッセージを読み解く』
講師:
冨原眞弓(哲学者、聖心女子大学哲学科教授)
トゥーラ・カルヤライネン(『トーヴェ・ヤンソン』伝記著者)
通訳:安達まみ(翻訳家、聖心女子大学英文科教授)
定員:先着100名
料金:無料(要事前予約)

ワークショップ
『フィンランドの伝統装飾『ヒンメリ』を作ろう』

2013年8月24日(土)13:30~16:00
会場:東京都 東陽町 竹中工務店東京本店1階
講師:ウッラ・キンヌネン(フィンランドセンター文化・コミュニケーション担当マネージャー)
対象年齢:中学生以上
定員:20名
参加費:500円(要事前申し込み)

子供向けワークショップ
『「夏の家」お家型貯金箱を作ろう』

2013年8月24日(土)13:30~16:00
会場:東京都 東陽町 竹中工務店東京本店1階
対象年齢:小学生以下
定員:20名
参加費:500円(要事前申し込み)

『フィンランドの暮らしの雑貨マーケット』
2013年7月19日(金)、7月20日(土)、8月24日(土)開催予定

(画像上:クルーヴ島の高台に立つトーヴェ・ヤンソン photo Per Olov Jansson ©Moomin Characters、画像中:トーヴェが友人と建てたクルーヴ島の小屋、画像下:小屋の内部の様子)

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