「環境」を表現する磯辺行久個展、池上高志ら登壇のシンポジウムも開催

美術作家・磯辺行久の個展『磯辺行久 ―環境・イメージ・表現―』が、11月4日まで千葉・市原湖畔美術館で開催されている。

1935年に生まれの磯辺は、戦後日本の前衛美術界で活動。美術活動を一時休止してアメリカでエコロジカルプランニングを学び、日本とアメリカで環境計画家として活動していたが、2000年からスタートした『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』への参加をきっかけに、環境をテーマに据えた芸術活動を行っている。

市原湖畔美術館のリニューアルオープンを記念する同展は、磯辺にとって約6年ぶりとなる個展。同展では房総半島の「水」や気候に焦点をあて、地球や大陸、列島を新たな視点で見せる新作をはじめ、1950年代から制作してきたワッペンを用いたシリーズ作品も含む約40点が展示されている。

なお、磯辺を様々な角度から検証するシンポジウム『シンポジウム・磯辺行久 ―環境・イメージ・表現―』が、9月16日に開催。当日は芹沢高志(P3 art and environment)、関直子(東京都現代美術館主任学芸員)、齊木崇人(神戸芸術工科大学学長)、池上高志(東京大学大学院教授)に加えて、北川フラムがコメンテーターとして登壇する。

イベント情報

『磯辺行久 ―環境・イメージ・表現―』

2013年8月3日(土)~11月4日(月・祝)
会場:千葉県 市原湖畔美術館
時間:10:00~17:00、土曜・休前日9:30~19:00、日曜・祝日9:30~18:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
料金:一般800円 大高生・65歳以上500円
※中学生以下・障害者の方および同伴者一名まで無料

『シンポジウム・磯辺行久 ―環境・イメージ・表現―』
2013年9月16日(月・祝)13:00~16:00
会場:千葉県 市原湖畔美術館 多目的ホール
モデレーター:芹沢高志(P3 Art and Environment)
プレゼンテーター:
関直子(東京都現代美術館主任学芸員)
齊木崇人(神戸芸術工科大学学長)
池上高志(東京大学大学院教授)
コメンテーター:北川フラム
定員:70名(予約不要)
料金:無料(展覧会チケットが必要)

(画像上・中:展示風景 撮影:長塚秀人、画像下:新作『海流資源図・ダイマキシオンマップ』のためのドローイング、2013年)

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