北代省三、武満徹らによる前衛芸術グループ「実験工房」を約450点から紐解く展覧会

前衛芸術家グループ「実験工房」の全貌を紐解く展覧会『実験工房展 戦後芸術を切り拓く』が、11月23日から東京・世田谷美術館で開催される。

1951年に開催された『ピカソ展』を記念するバレエ『生きる悦び』をきっかけに、グループの名付け親でもある美術評論家・詩人の瀧口修造らの支持を受けて結成した実験工房。メンバーには美術家の北代省三、山口勝弘、福島秀子、駒井哲郎、写真家の大辻清司、音楽家の武満徹、湯浅譲二、福島和夫、佐藤慶次郎、鈴木博義、園田高弘、照明の今井直次、技術者の山崎英夫など、分野を超えたアーティストたちが連ねており、美術と音楽、舞台の総合を標ぼうした先駆的な活動で戦後日本美術界に大きな影響を与えた。

同展では、絵画、立体、写真、映像、楽譜、プログラムなど約450点を展示。各メンバーたちによる1960年代以降の活動も交えながら、約7年間にわたる同グループの活動を3部構成で再検証していく。さらに会期中には、実験工房の活動を多角的に捉えるため、絵画、写真、音楽など様々な分野の専門家による講演会や、現代音楽の演奏会などが開催される。


イベント情報

『実験工房展 戦後芸術を切り拓く』

2013年11月23日(土・祝)~2014年1月26日(日)
会場:東京都 世田谷美術館 1階展示室
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜(祝・休日の場合は開館、翌日休館)、12月29日~1月3日
料金:一般1,000円 大高生・65歳以上800円 小中学生・障がい者の方500円

記念講演会
『実験工房―コラボレーションの磁場』

2013年11月30日(土)14:00~15:30
会場:東京都 世田谷美術館講堂
講師:大谷省吾(東京国立近代美術館主任研究員)
定員:150名
料金:無料
※当日10:00から整理券配布

記念講演会
『北代省三の軌跡』

2013年12月22日(日)14:00~15:30
会場:東京都 世田谷美術館講堂
講師:佐藤玲子(川崎市立岡本太郎美術館主任学芸員)
定員:150名
料金:無料
※当日10:00から整理券配布

実験工房展関連企画
再現コンサート(実験工房 ピアノ作品演奏会/ミュージック・コンクレート 電子音楽オーディション)レクチャー付き

[第1部]『実験工房 ピアノ作品演奏会(1957)再現コンサート』
2013年12月14日(土)14:00~
会場:東京都 世田谷美術館講堂
出演:河合拓始
音響:有馬純寿
[第2部]『ミュージック・コンクレート 電子音楽 オーディション(1956)再現コンサート』
2013年12月14日(土)15:30~
会場:東京都 世田谷美術館講堂
トーク:
湯浅譲二
中嶋恒雄
川崎弘二
音響:有馬純寿
定員:150名
料金:無料
※当日10:00から整理券配布

『中川賢一の流儀 ―今、ひもとく武満とメシアン―』
2014年1月12日(日)13:00~16:45(休憩1時間含む)
会場:東京都 世田谷美術館講堂
[第1部] 武満徹ピアノ作品集
ピアノ:中川賢一
[第2部]オリヴィエ・メシアンの『アーメンの幻影』
アナリーゼ・ピアノ:中川賢一
ピアノ:稲垣聡
定員:150名
料金:3,500円

『100円ワークショップ』
展覧会会期中の毎土曜日
時間:13:00~15:00(時間中随時受付)

(画像上から:山口勝弘『ヴィトリーヌ No.37』1953年 神奈川県立近代美術館蔵、実験工房メンバー集合写真(撮影:大辻清司)1954年頃 東京パブリッシングハウス蔵、北代省三『生きる悦び』舞台模型 1951年頃 横田茂ギャラリー蔵、構成:山口勝弘/撮影:大辻清司「APN」(『アサヒグラフ』1953年10月7日号)のための構成 1953年 山口勝弘蔵、大辻清司 バレエ実験劇場より『乞食王子』1955年 世田谷美術館蔵)

関連リンク

  • HOME
  • Art,Design
  • 北代省三、武満徹らによる前衛芸術グループ「実験工房」を約450点から紐解く展覧会

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて