正体不明の「それ」を通して描く魔術的な自然と心の闇、映画『闇のあとの光』

2012年の『カンヌ国際映画祭』で監督賞を受賞したカルロス・レイガダス監督の映画『闇のあとの光』が、5月下旬から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。

メキシコ出身のカルロス・レイガダスは、2005年の作品『静かな光』でも『カンヌ国際映画祭』審査員賞を受賞した、ゼロ年代以降のラテンアメリカを代表する映画監督のひとり。長編映画4作目となる『闇のあとの光』は、メキシコのとある村に妻と2人の子どもと平和に暮らすフアンの家に、突然赤く発光する「それ」が訪れたことをきっかけに、村人たちの心の闇があらわになっていくというストーリー。

同作では、禍をもたらす悪魔か、彼らを導く神か、正体のつかない「それ」の存在を通して、「夫婦の性」「依存症」「貧困」「暴力」といった様々な問題を描いているほか、大自然のマジックアワーを捉えた映像美や、全編を通じて使われるビジュアルエフェクトによって実現したラテンアメリカ特有のマジックリアリズム的な世界観も見どころのひとつだ。なお、レイガダスの作品が日本で劇場公開されるのは同作が初となる。

作品情報

『闇のあとの光』

2014年5月下旬からユーロスペースほか全国で順次公開
監督・脚本・プロデューサー:カルロス・レイガダス
出演:
アドルフォ・ヒメネス・カストロ
ナタリア・アセベド
配給:フルモテルモ、コピアポア・フィルム

(画像:©No Dream Cinema, Mantarraya Productions, Fondo para la producci'on Cinematogr'afica de Calidad (Foprocine-Nexico), Le Pacte, Arte France Cinema)

  • HOME
  • Movie,Drama
  • 正体不明の「それ」を通して描く魔術的な自然と心の闇、映画『闇のあとの光』

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて