坂茂が建築賞『プリツカー賞』を受賞、「紙の建築」で知られる建築家

建築家・坂茂が、アメリカの建築賞『プリツカー賞』を受賞した。

ハイアット財団が運営する同賞は、1979年の設立以来数々の著名建築が受賞し、「建築界のノーベル賞」とも言われる建築賞。坂は日本人建築家としては、1987年の丹下健三、1993年の槙文彦、1995年の安藤忠雄、2010年の妹島和世と西沢立衛(共にSANAA)、2013年の伊藤豊雄に続く7人目の受賞者となった。

坂は、フランスのポンピドゥー・センター・メスといった文化施設や「カーテンウォールの家」をはじめとする住宅の設計で知られる。さらに、1995年に発生した阪神淡路大震災や2008年の中国・四川省での大地震後に、紙を使った仮設住宅や仮設校舎の設計を手掛けたほか、2011年の大地震で被害を受けたニュージーランド・クライストチャーチの仮設教会として紙管を使用した教会を設計するなど、紙を資材に用いた建築を通して世界の被災地で支援を行ってきた。また、坂は静岡・富士宮に建設予定の富士山世界遺産センターの設計者にも選出されている。


(画像上から:Centre Pompidou-Metz, 2010, France, Photo by Didier Boy de la Tour, courtesy of Shigeru Ban Architects、Cardboard Cathedral, 2013, Christchurch, New Zealand, Photo by Stephen Goodenough, courtesy of Shigeru Ban Architects、Paper Partition System 4, 2011, Japan, Photo by Voluntary Architects’ Network, courtesy of Shigeru Ban Architects、坂茂 Photo by Shigeru Ban Architects)

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