葛西優人の初個展『Sail to the Moon』、心の葛藤から自由になる手段としての写真とは

葛西優人の写真展『Sail to the Moon』が、7月10日まで東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催されている。

葛西は、自身が抱える心の葛藤から自由になるための手段として、その心象を写真に落とし込んだ作品『Marginal Man is Dead』で第9回写真「1_WALL」のグランプリを受賞。ポートフォリオから写真を数点に絞り込み、メッセージを凝縮した潔い展示と表現、その葛藤と向き合おうとする作家の切実な姿勢が、写真でしか出来ない表現を期待させると審査員から高い評価を得た。

同展は葛西にとって初の個展となる。審査員を務めた写真家の鷹野隆大は葛西の作品について「人は人によってしか救われない。そして人と人とが触れ合うとき、生まれるものと壊れるものとふたつある。葛西君の作品には、このふたつの間で揺れうごく心の『おそれ』が写っている。彼は触れ合うことの暴力を痛いほどよくわかっている。出会いを心待ちにしながら、出会いに怯えている。所属や役割を抜きに、人と人とはどのように交わればいいのか。彼の写真はこの根源的問いに対するひとつの答えである」とコメントしている。

7月10日には葛西と鷹野によるトークイベントも開催予定だ。

イベント情報

第9回写真『1_WALL』グランプリ受賞者個展
葛西優人『Sail to the Moon』

2014年6月23日(月)~7月10日(木)
会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン
時間:11:00~19:00
休館日:日曜
料金:無料

トークイベント
2014年7月10日(木)19:10~20:40
出演:
鷹野隆大
葛西優人
料金:無料(要事前予約)

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