万城目学が光をあてる沙悟浄、趙雲、虞姫ら「脇役」の想い、連作短編集『悟浄出立』

万城目学の新刊『悟浄出立』が、7月22日に刊行される。

2006年に『鴨川ホルモー』でデビューを飾り、『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』といった話題作を発表し続けている万城目。その作品世界は映画やドラマをはじめ、漫画、舞台、ラジオドラマなど、様々なメディアでも展開されている。

最新刊となる『悟浄出立』は、中国古典に登場する脇役たちに光をあてた全5編の連作短編集。中島敦の小説『わが西遊記』から着想を得たという表題作は、西遊記一行の中でもっとも影が薄いキャラクター・沙悟浄の葛藤と決意が描かれているほか、『三国志』の趙雲、項羽に仕えた仕えた虞美人こと虞姫、司馬遷の娘などに焦点をあて、彼らの想いを描き出していく。なお、同作について万城目は「ずっと書きたかったもの、ついに書けました」とコメントしている。

書籍情報

『悟浄出立』

2014年7月22日(火)発売
著者:万城目学
価格:1,404円(税込)
発行:新潮社

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