長岡弘樹が小説を自らラジオドラマ化、市原隼人主演のミステリー『迷走』

ラジオドラマ『迷走』が、1月24日22:00からNHK-FMで放送される。

同作は、『教場』で『このミステリーがすごい!』2位、『本屋大賞』6位に選出された長岡弘樹の同名小説が原作。『迷走』は、2008年に刊行された短編集『傍聞き』に収録された作品だ。救急隊員の蓮川潤也と隊長の室伏が乗る救急車内を舞台に展開されるラジオドラマは、何者かに刺された中年男の搬送をきっかけに、様々な人々の思惑が絡み合うミステリーとなる。

主人公の蓮川を演じるのは、ラジオドラマ初出演となる市原隼人。蓮川の婚約者の父でもある室伏を大地康雄、搬送される患者を中村靖日、患者が連絡するように依頼した医者・増原を眞島秀和がそれぞれ演じる。脚本は、原作者の長岡が担当する。

市原隼人のコメント

この度、初めてラジオドラマの制作に参加させて頂きとても光栄に思います。
監督をはじめとし演者の方々と良い雰囲気の中、無事に収録を終えました。
僕の好きなアインシュタインの言葉で『想像力は知識よりも重要である。知識に限界があるが為に、想像力が世界をとりまき、発展を刺激しつづけ、進歩に息を吹き込みつづけているのだから』と言う言葉があります。
このドラマでは十人十色の情景、振る舞い、登場人物の目...etcを思い描いて頂き、音から始まり音で終わる、限りなく広がり変化する世界観を是非ともお楽しみ下さい。

長岡弘樹のコメント

自作の小説にタイトルをつけるときはいつも苦労するのですが、本作だけは珍しくすんなりと決まりました。『迷走』しかないと早い段階で確信できたのです。なぜなら構想中に、プロットがあっちへ行きこっちへ行きを延々と繰り返したからです。進むべき方向がいつまでも定まらず、ゴールは一向に見えてこないというありさま。そんな惨状だったからこそ、白紙に近い原稿の前で頭を抱えながらも、完成の暁には執筆過程そのものを題名にしてやろう、ということだけは密かに決めていたのです。
このたび収録現場のスタジオにお邪魔し、スタッフおよびキャストの方々がこの物語へ新たな命を吹き込んでくださる過程を間近で目にしました。これは原作者として胸を張って誇れるドラマになる――その際に抱いた確信は、タイトルを決めたとき以上に迷いのないものでした。

番組情報

『迷走』

2015年1月24日(土)22:00~22:50までNHK-FMで放送
演出:倉崎憲
脚本:長岡弘樹
原作:長岡弘樹『迷走』(双葉社)
出演:
市原隼人
大地康雄
中村靖日
眞島秀和
佐藤みゆき
真田鰯
白鳥英一
仲島壮紘
柚木亜里紗

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