ダライ・ラマ14世に6年間にわたって密着、人生と素顔を紐解くドキュメンタリー

ダライ・ラマ14世を追ったドキュメンタリー映画『ダライ・ラマ14世』が、6月から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。

1935年生まれのダライ・ラマは、2歳の時にダライ・ラマ13世の転生者であると認定され、5歳でチベット仏教の最高指導者となり、ダライ・ラマ14世として即位。中国軍がチベットに侵攻した後に15歳で国家元首となるが、中国との関係は悪化し、23歳の時にインドに亡命した。その後、チベット亡命政府の長を務める傍らで世界中をめぐり、チベットの自由と世界平和を唱え、1989年にはノーベル平和賞を受賞。2011年には『TIME』誌によって寛容と平和の提唱者として「世界の象徴的政治家トップ25」に選出された。

同作は、ダライ・ラマ14世を6年間にわたって取材し、彼のこれまでの人生とチベット問題を描くと同時に、その素顔に迫る作品。作中では、眼鏡をはずし、お茶を飲みながらくつろぐダライ・ラマの普段の姿や、書物に目を通して日々の課題を学ぶ1人の僧侶としての姿も描かれているという。

企画と撮影を務めたのは、世界平和に貢献する人々の撮影をライフワークにする薄井一議と薄井大還の写真家親子。監督は『大阪ハムレット』『はさみ』などで知られる光石富士朗が務めた。ナレーションは柄本佑が担当。

なお同作の撮影素材の確認中に、光石監督は「平和を力で実現しようとする動きばかりが目につく今の世界の中で、ひたすら非暴力を貫き対話で平和へと導こうとするダライ・ラマ14世。その言葉と姿勢が、我々に多くのことを気づかせてくれるのではないか」と考えていたという。

作品情報

『ダライ・ラマ14世』

2015年6月からユーロスペースほかで順次公開
監督・構成・編集:光石富士朗
出演:ダライ・ラマ法王14世
語り:柄本佑
配給:ブエノスフィルム

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