小泉明郎個展『捕われた声は静寂の夢を見る』、戦争体験談をもとにした新作映像作品も

2015.03.27 Fri

『小泉明郎捕われた声は静寂の夢を見る』展が、6月7日まで群馬・アーツ前橋で開催されている。

1976年に群馬で生まれた小泉明郎は、イギリス・ロンドンで映像表現を学び、数多くの滞在制作を行うと共に、映像やパフォーマンスによる作品を発表しているアーティスト。与えられた演出によって出演者から引き出された偶発的なアクションを固定カメラで記録するという実験的な映像表現で知られ、これまでに東京・六本木の森美術館による『MAMプロジェクト』や、アメリカ・ニューヨーク近代美術館の『Projects Series』に取り上げられるなど国内外で高い評価を獲得している。

同展では、小泉の初期から近年の映像作品、ドローイング、塑像作品までの全17点を会場の展示空間にあわせて展示。ナショナリズムを題材にした作品や、視覚障がいのある人物の身振りを撮影した作品に加え、1945年8月5日に起きた前橋空襲の体験を語り継いでいる原田恒弘へのインタビューをもとに制作した新作『捕らわれた言葉／Trapped Words』が発表されるほか、関連イベントとして小泉によるアーティストトークや原田恒弘を迎えた対談などが行われる。なお会期中、アーツ前橋では企画展『Art Meets 02 大西伸明／相川勝』が同時開催される。

イベント情報

『小泉明郎捕われた声は静寂の夢を見る』

2015年3月21日（土・祝）～6月7日（日）
会場：群馬県　アーツ前橋地下ギャラリー
時間：11:00～19:00（入館は18:30まで）
休館日：水曜（4月29日、5月6日は開館し、翌日休館）
料金：一般500円　学生・65歳以上・団体300円　
※高校生以下および4月12日入場者は無料
※障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料