103歳まで創作を続けた日本画家・片岡球子の独特の画風の秘密に迫る回顧展

片岡球子の回顧展『生誕110年 片岡球子展』が4月7日から東京・竹橋の東京国立近代美術館、6月12日から愛知・名古屋の愛知県美術館で開催される。

片岡球子は1905年に北海道・札幌で生まれ、1926年に女子美術学校を卒業。『帝展』(現『日展』)などに出展した作品が連続して落選したことから一時は「落選の神様」と自身で称することもあったが、その後も創作に真摯に取り組み続け、1989年に『文化勲章』を受章。また、78歳で新しい題材『裸婦』シリーズに挑戦するなど、2008年に103歳で逝去するまで創作活動を続けた。

同展では、球子の初期作品である『枇杷』『炬燵』をはじめ、『海(小田原海岸)』『山(富士山)』など、球子の画風が変化し始めた時期の作品や、主に歴史上の人物を描き、後にライフワークとなる『面構』シリーズや、『裸婦』シリーズなどの本画約60点が展示される。また、球子が遺した350冊あまりのスケッチブックや資料などを調査し、彼女の画風の秘密に迫るために厳選された約40点も展示される。

なお、会期中には画家の山本直彰と国立国際美術館長の山梨俊夫が球子について語るトークショーも開催。同展の音声ガイドは、球子の絵を「お守りのような存在」と語る室井滋が担当している。

イベント情報

『生誕110年 片岡球子展』

東京会場
2015年4月7日(火)~5月17日(日)
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館
時間:10:00~17:00(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(5月4日は開館)
料金:一般1,400円 大学生900円 高校生400円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料

『先生として、そして作家からの視点』
2015年4月11日(土)14:00~15:30
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館 講堂
講師:山本直彰(武蔵野美術大学特任教授)
定員:140名(先着)
料金:聴講無料

『片岡球子の破格と正統』
2015年5月2日(土)14:00~15:30
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館 講堂
講師:山梨俊夫(国立国際美術館長)
定員:140名(先着)
料金:聴講無料

愛知会場
2015年6月12日(金)~7月26日(日)
会場:愛知県 名古屋 愛知県美術館
時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月20日は開館)、7月21日
料金:一般1,100円 高大生800円
※中学生以下無料、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳のいずれかをお持ちの方、また、手帳に「第1種」または「1級」と記載のある方と付添者1名まで当日料金が半額

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