園子温の著書『受け入れない』が、6月19日に刊行される。
5月30日に綾野剛主演の『新宿スワン』が公開されたほか、『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画 みんな!エスパーだよ!』といった監督作の公開が控える園子温。17歳で詩人としてデビューし、『現代詩手帖』『ユリイカ』『螢雪時代』などに詩が掲載された過去を持つことでも知られている。
『受け入れない』は、園にとって商業出版での初詩集。17歳の時に『高3コース』に掲載された『別れ』や、同書のために書き下ろした『モヤモヤモラル』『オレが17歳の頃は』といった14編の詩に加えて、短期間の間に4本の監督作を公開する理由や、日本における創作活動の現状に対する想いなどを綴ったエッセイが収録される。
園子温のコメント
ここに書かれた詩もどきこそが、詩以上に詩以前の詩になるはずのエキスがある。大便や小便やオナラやゲップでしかないと見限っていたものを文字通り吐き出し、垂れ流すことは、着飾ることよりも今は大事だと思ってこれを書いた。
間違いだらけであってもたった1つだけでも真実があれば、美しいだけの絵画よりも価値があるはずだと思い、この本を書いた。
あとは野となれ山となれだ。