フィオナ・タン個展、富士山の写真約4千枚を使用した新作も展示

フィオナ・タンの個展『フィオナ・タン アセント』が、7月18日から静岡・IZU PHOTO MUSEUMで開催される。

フィオナ・タンは、1966年に中国系の父とオーストラリア人の母の元にインドネシアで生まれ、現在はドイツのカッセル美術大学で教授を務める映像作家。アイデンティティー、記憶、歴史をテーマに据え、視線そのものについての問いを内包する作品を発表している。

同展では、映像と写真の2パートから構成されるインスタレーション作品『Ascent』を中心に、初公開作を含む音声作品、写真作品、ビデオインスタレーション作品を展示。同展のタイトルにもなっている『Ascent』は、富士山を被写体に一般から投稿された約4千枚の写真や、同館のコレクションを元に制作されているという。

『Ascent』で描いた世界について、タンは「雲がときに富士山の姿をその合間から現したり、またときにその姿を覆い隠したりするように、数千ものイメージが雲のように山を取り巻く」世界と語っている。なお会期中にはタンが監督したドキュメンタリー映像作品『Kingdom of Shadows』の上映会や、ギャラリートークが開催される。詳細はIZU PHOTO MUSEUMのオフィシャルサイトで確認しよう。

イベント情報

『フィオナ・タン アセント』

2016年7月18日(月・祝)~10月18日(火)
会場:静岡県 IZU PHOTO MUSEUM

時間:7月~8月10:00~18:00、9月~10月10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:水曜(水曜が祝日の場合は翌日休館)
料金:大人800円 高大生400円
※中学生以下無料

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