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蒼井優と阿部サダヲが最低男女役 『彼女がその名を知らない鳥たち』映画化

『彼女がその名を知らない鳥たち』 ©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
『彼女がその名を知らない鳥たち』 ©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

沼田まほかるのミステリー小説『彼女がその名を知らない鳥たち』が映画化され、今秋に全国公開されることがわかった。

『彼女がその名を知らない鳥たち』は、同居する陣治を嫌悪してなじり、妻子ある別の男とも関係を持つ無職の女・十和子と、15歳歳下の十和子に異様な執着を見せる陣治の関係を軸に、失踪事件を巡る疑惑を描いた作品。元恋人・黒崎が失踪したことを刑事に告げられた十和子が、情事に溺れる男・水島にも危険が迫るのではないかと危惧するというあらすじだ。実写映画版では、十和子役を蒼井優、陣治役を阿部サダヲが演じる。

監督を務めるのは、『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌。撮影は昨年10月から約1か月間にわたって、原作の舞台である大阪を中心とした関西で行なわれた。

十和子役を演じるにあたって、当初は不安もあったという蒼井は「白石監督と初めてお会いした時に、『最低なヒロインですね』と私が言ったら、『そうなんです、最低なんです。1ミリもいいところがない。それでも魅力的な女性なんです』とおっしゃってて。その言葉で、脚本通りにできればいいと思えました」とコメント。

不潔で下品という設定の陣治を演じた阿部は、「食べ方が汚いとか、たんが絡んだ咳をするとか、とにかく汚い男に見せるために、監督と色々相談しました。現場ではスタッフの方達とも楽しみながら、汚い男を追及しました」と撮影の裏話を明かしている。

蒼井優のコメント

十和子という人は、自分に対する諦めができない人。かといって何か行動を起こすわけでもない、甘ったれた女性。共感は全くできない役だったけれど、ご覧になる方に自ら嫌われる勇気をどこまで持てるのか、試したいと思いました。そして白石監督であること、阿部さんとも(同じ作品に出演したことはあったけど)共演は初めてなのでご一緒してみたかったです。演じる上での不安もありましたが、白石監督と初めてお会いした時に、「最低なヒロインですね」と私が言ったら、「そうなんです、最低なんです。1ミリもいいところがない。それでも魅力的な女性なんです」とおっしゃってて。その言葉で、脚本通りにできればいいと思えました。

阿部サダヲのコメント

食べ方が汚いとか、たんが絡んだ咳をするとか、とにかく汚い男に見せるために、監督と色々相談しました。現場ではスタッフの方達とも楽しみながら、汚い男を追及しました。蒼井さんとの共演はほぼ初めてなのですが、今乗ってる女優さんと言ったらこの人!って必ず名前が上がる方だし、最近は迫力も出てますよね。実際すっごい迫力ありました(笑)一緒にお芝居していて楽しかったです。

沼田まほかるのコメント

小説執筆時の苦しい心境がよみがえる気がして、脚本を読むまでに時間がかかりましたが、読み始めたら、たちまち引き込まれてしまいました。たいへんな力作で、ラストあたりで思わず落涙。原作をよくここまで読み込んでいただいたものと感謝でいっぱいです。役者さんも演技力のある方ばかりなので、これはきっと素晴らしい映画ができることと信じております。

白石和彌監督のコメント

原作を読んで、雷に打たれたように十和子と陣治の物語に心を奪われました。誰であれ到底たどり着くことが出来ない究極の愛を僕自身がスクリーンでどうしても見たくなり映画化を決意しました。蒼井さんは予てから仕事をしたいと思っておりましたが、この最低な役をよくぞ引き受けてくれたと今でも信じられません。作中では今までに見たことのない様々な表情を見せてくれました。とんでもなく凄まじい女優です。阿部さんもイメージとは真逆な役でしたが、阿部さんの中の汚れた部分を全て出し切ってくれました。それでいて人間的な懐の深さや誠実さが、陣治という役を想像以上に大きく厚くしてくれました。登場人物のほとんどがクズばかりですが、見る人をとんでもないところへ連れていってくれる映画であると仕上げ作業の大詰めを迎えて確信しています。楽しみにお待ち下さい。

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