「アンフォルメルの先駆者」ヴォルスの全貌を探る 国内初の展覧会

『ヴォルス――路上から宇宙へ』展が、4月1日から千葉・佐倉のDIC川村記念美術館で開催される。

1913年にドイツ・ベルリンで生まれたヴォルスことアルフレート=オットー=ヴォルフガング・シュルツは、独学で絵画制作を始め、死後に芸術運動「アンフォルメル」の先駆者と称されるようになったアーティスト。1930年代にフランス・パリで写真家として活動した後、ドイツとフランスの戦争が始まり収容所を転々とする中で絵を描くことに没頭していったという。

同展では、DIC川村記念美術館を中心に、国立国際美術館や大原美術館、横浜美術館、J・ポール・ゲティ美術館、東京都写真美術館と個人が収蔵するコレクションから、写真、水彩画、油彩画、銅版画、ヴォルスの言葉など約120点を紹介。ヴォルスが撮影した、画家で彫刻家のマックス・エルンストや作家のジャック・プレヴェールをはじめとする文化人のポートレートも出品される。

会場では城之内元晴監督の映画『WOLS』の上映を予定。会期中には同展監修者の千葉成夫による講演会『さすらいのなかで―ヴォルスの生涯と作品』や、大原美術館館長の高階秀爾による講演会『アンフォルメルとヴォルス』、作家の平野啓一郎のトークイベントが行なわれる。詳細はDIC川村記念美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。

イベント情報

『ヴォルス――路上から宇宙へ』

2017年4月1日(土)~7月2日(日) 会場:千葉県 佐倉 DIC川村記念美術館
時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) 休館日:月曜 料金:一般1,300円 学生・65歳以上1,100円 小中高生600円

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