写真家・小檜山貴裕の新作展『もうこわくて目があけられない』 即興撮影も

小檜山貴裕の個展『もうこわくて目があけられない』が、本日6月15日から大阪・天満のhitotoで開催されている。

1974年に東京で生まれ、3歳から11歳までアメリカ・カリフォルニアで過ごし、現在は京都に在住する写真家の小檜山貴裕。写真ならではの表現について考え、「伝わる」より「感じる」を内包した作品を目指しているという。

同展では、新作を中心にポスターサイズに引き伸ばした写真やテキストを紹介。広報デザインはタナカタツヤが担当した。会期中には、在廊している小檜山が来場者を即興で撮り下ろし、後日カラープリント写真が発送されるイベント『コヒ山スタジオ』や、中嶋ブブン(U.B.Killing crew)のアコースティックライブを開催。詳細はhitotoのオフィシャルサイトで確認しよう。

小檜山貴裕のコメント

一人暮らしを始めた頃、部屋に玩具の招き猫人形があった。
たしかパチンコの換金端数でもらったビニール素材のそれをどうすることもできずに持ったままだったのだ。
あるとき学校の課題がうまくいかない事への腹いせだったと思う、僕はその人形を思い切り部屋の壁に向かって投げた。
するとその翌日、40度近い高熱を発して寝込んでしまった。扁桃腺が腫れ、喉全体に膿みができて、食べることができなくなった。
布団の中から招き猫に目をやると、首の付け根の辺りが破けて中の綿が飛び出している。
とても怖くなった。そして招き猫に向かって心から何度も謝った。
熱が下がらず朦朧とする意識の中、僕は針と糸を引っ張りだしてヘタクソな裁縫で首の破れを縫い合わせてみた。

イベント情報

小檜山貴裕
『もうこわくて目があけられない』

2017年6月15日(木)~6月25日(日) 会場:大阪府 天満 hitoto 時間:13:00~19:00 休廊日:火、水曜 料金:無料
  • HOME
  • Art,Design
  • 写真家・小檜山貴裕の新作展『もうこわくて目があけられない』 即興撮影も

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて