森本千絵×中島信也『森の中』展 「広告づくりの現場」を再現、巨大美術も

『森本千絵×中島信也〈森の中〉展~広告づくりの頭の中はアートの森~』が、本日7月13日から鹿児島・姶良郡湧水町の鹿児島県霧島アートの森で開催されている。

企業広告やミュージシャンのアートワーク、映画、舞台の美術、動物園、保育園の空間ディレクションなど幅広く活動している森本千絵(goen°)と、日清食品のカップヌードル「hungry?」シリーズや、サントリー「伊右衛門」、TOTO「菌の親子」などのCMを手掛けたCMディレクターの中島信也。

同展では「広告づくりの現場」を再現し、広告が社会に伝わるまでの過程を展観。森本による松任谷由実のアルバム『宇宙図書館』のジャケットで用いられた歪んだ本棚や、絢香のアルバムジャケットに使用された楽器でできた樹木「楽樹」、三谷幸喜の舞台の広告のために制作されたインスタレーション『受話樹』、中島が手掛けたカップヌードルや伊右衛門などの広告の100点を超える絵コンテ、現在進行中の企画書などを展示する。なお同展のタイトル「森の中」は2人の姓から採られた。

会期中には、参加者が持参したポスターや絵コンテに中島と森本がコメントする『自作のポスターをみてもらおう!』などを開催。詳細は鹿児島県霧島アートの森のオフィシャルサイトで確認しよう。

森本千絵コメント

展覧会の動機について
これまでに展覧会を何度か開催していますが、goen°を立ち上げた時に最初にお話いただいたのは、北九州市小倉の「到津の森公園」という動物園での個展でした。そのときは、動物を見に来た人にどう作品を見せたらいいのか悩みました。あれから10年が経ちます。コミュニケーションディレクターという肩書きを作ったのも、動物園の中で個展をしたことがきっかけでした。それから5年後、ワタリウム美術館ON SUNDAYS にて「en°木の実展」では、今まで自分がデザインをしていく上で大切になった、いただいた手紙やアイディアの元などを「実」として、たくさん展示して、たくさんの人に見てもらいました。今回は、やっとその実が実り、大きな「森」となって、なんと美術館で展覧会を開催させていただくことになりました。九州・鹿児島県にある「霧島アートの森」という、野外展示場がある大きな美術館です。この展覧会は、同じ武蔵野美術大学卒業生でもあり、私が博報堂時代から大変お世話になっている中島信也監督からのお声かけがきっかけで、開催することになりました。

タイトルについて
中島信也さんと展覧会をするということで、森本の「森」と中島の「中」を取って<森の中>展という、安直な気持ちで2人でタイトルを考えました。しかし、よくよく考えるとわたしたちは広告屋さんで、中島信也さんはいつもCMのディレクション、わたしは広告のアートディレクションをしています。なので2人とも作っているものはアーティストの作品とは違い、あくまで広告主がいて作品を見せるための作品なので、展示できるものがない、となりました。そして、どうしようかと悩んだ際、作品が完成するまでの制作過程を存分に楽しんでもらう、という頭の中を見てもらうという展覧会にすることになりました。なので、この世にあふれている大きな広告物、デザイン物の森という中にあるもの、頭の中ということで、<森の中>展というタイトルが最もふさわしい状態になって始動しました。

展示内容について
中島信也さんは、日清の「hungry!」やサントリー「伊右衛門」など誰もが見たことのある有名なCMのコンテを100点以上展示します。そして、わたしも今まで手がけたコマーシャルやデザインの原画を展示します。しかし、それだけでは物足りないと思ったので、今回はなんと広告美術そのものを展示することにいたしました。例えば、松任谷由実さんの宇宙図書館の歪んだ本棚。絢香さんのアルバム制作のため作った巨大な楽器でできた樹「楽樹」。三谷幸喜さんの舞台の広告のために作ったインスタレーション「受話樹」などを展示します。さらに、en°木の実展に来られなかった方のために、バージョンアップした実も展示します。現在進行中の仕事の企画書も含めて、多くの頭の中の標本を、蝶などを採集するように箱の中に収めて展示したりします。

中島信也のコメント

美術館という場所は、ほんまにいろんな人々が訪れる場所です。たぶん<森の中>展めあてというよりも、すばらしい霧島の森を散策しようと訪れる方が多いんやと思います。それも公園感覚でお子様連れで、という方も多いのではないでしょうか?その時、変な看板を見つけます。<森の中>展?楽しげなロゴタイプにさそわれて、思わず切符をお買い求めになったその先に…。さあ、何をお見せしたらええんでしょう?CMをつくって生きている僕なんでCMをお見せすれば、というのが普通ですが、CMやったらテレビやネットで見れる。せっかく「森の中」やねんから、普段見ることのできないCMづくりおじさんの姿を見てもらったらどうやろか?と考えました。CMづくりおじさんを通して、意外と知られていないCMづくりの世界にご案内しよう、と思いました。そこで!今回は門外不出の「CMづくりおじさんが書いたCMの設計図」と「CMづくりおじさんが手作りした『CMのできるまでジオラマ』」をお楽しみいただこうと思います。千絵ちゃんの森に入る前に、CMづくりおじさんの白い世界を堪能してください。CMづくりって!!!って思えたらもう千絵ちゃんの森に入る準備、完了です!

イベント情報

『森本千絵×中島信也〈森の中〉展~広告づくりの頭の中はアートの森~』

2017年7月13日(木)~9月18日(月・祝) 会場:鹿児島県 姶良郡湧水町 鹿児島県霧島アートの森 アートホール 時間:9:00~17:00(7月20日から8月31日の土、日曜、祝日は19:00まで、入園は閉園の30分前まで) 閉園日:月曜(祝日の場合は翌日火曜、8月14日は開園) 料金:一般800円 高大生600円 小中生400円
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