『野生展:飼いならされない感覚と思考』が、本日10月20日から東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されている。
思想家、人類学者の中沢新一がディレクターを務める同展。現代の表現者が持つ「野生」に着目し、様々な作品や資料を通して「野生の発見方法」を紐解く。参加作家は、青木美歌、井上嗣也、aircord、大森克己、エルンスト・ガンペール、ステファニー・クエール、黒田征太郎、しりあがり寿、鈴木康広、田島征三、立花文穂、遠山孝之、西村裕介、渡邊拓也ら。
10月28日には中沢新一としりあがり寿によるトークイベント『はみだし野生』、11月18日には中沢と郡司ペギオ幸雄による『偶然性とつきあう』、2018年1月13日には中沢と深澤直人による『丸い野生』を開催。詳細は21_21 DESIGN SIGHTのオフィシャルサイトで確認しよう。
中沢新一のコメント
人間みんなが同じ世界に生き、同じような体験をして、夜見る夢も同じようになっていく現代に、まだ管理され尽くしていない、まだ飼いならされていない心の領域が、どこかに生き残っている。私たちはそれを「野生の領域」と呼ぶことにした。
この「野生の領域」に触れることができなければ、どんな分野でも新しい発見や創造は不可能だ。
どうやったら、私たちは心の中の「野生の領域」に触れることができるか、どうしたらそこへの通路を開くことができるか。生活と仕事の中でこの「野生の領域」への通路を開く鍵を発見することが、「野生展」のテーマである。