ドレスコーズの写真集『1954』が4月1日に刊行される。
同作は、初期のドレスコーズを多く記録したフォトグラファー森好弘の初となる写真集。2014年3月に行なわれたオリジナルメンバー4人によるドレスコーズとのファーストセッションから、京都・磔磔公演、大雨の野外ステージで開催された4人最後のライブ、1人になった志磨遼平(ドレスコーズ)の初ライブなどを含む、2016年12月24日までのドレスコーズの歩みが収められる。志磨による解説、森と志磨の対談、最新の撮り下ろしフォトセッションも掲載。
通信販売のみとなり、『1954』の特設サイトで2月28日までに予約すると4月1日に到着予定のほか、特典として未収録の撮り下ろしポストカードが付属する。
さらに5月9日には、志磨遼平が音楽監督を務める音楽劇『三文オペラ』の楽曲21曲を収録した『ドレスコーズの《三文オペラ》』のCDとLPを数量限定販売。ベルトルト・ブレヒトの原詞から志磨が「超訳」した日本語詞を志磨自身が歌唱する。現在キングレコードe-shopで予約受付中。なお『三文オペラ』は、本日1月23日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで初演を迎えた。
志磨遼平(ドレスコーズ)のコメント
本日、ついに初日を迎えた音楽劇《三文オペラ》。同い年の天才・谷賢一(演出/上演台本)と半年にわたって全身全霊で取り組んできた作品の幕が、ついに切って落とされました。
ドイツの劇作家、ベルトルト・ブレヒトと作曲家のクルト・ヴァイルが生んだ本作は『20世紀演劇の聖典』であり、世界中で数えきれないほどの演劇人や音楽家が取り上げてきた名作中の名作であります。
私と谷賢一は、本作の舞台を〈資本主義社会が崩壊した近未来の日本〉に移し、より作品の本質へと迫ることに尽力しました。この《三文オペラ》が描いた当時(1928年)のヨーロッパの混乱は、現代社会の不穏な空気とあまりに酷似しています。これが今《三文オペラ》を上演する意義であり、私が昨年発表したオリジナル・アルバム『平凡』との共時性です(偶然にも台本に書かれていた設定は『平凡』と驚くほど似通ったものでした)。
クルト・ヴァイルによって90年前に書かれたスコアをリメイクした本作は、私のキャリアにおける初のカヴァー・アルバムであると同時に、前作『平凡』の続編でもあります。
なお、劇中で素晴らしいキャストたちによって歌われる日本語詞は、ブレヒトの原詞から私が“超訳”したもので、今回発表されるレコーディング盤では私が歌唱いたします。
ドレスコーズの《三文オペラ》。全21曲の新作にどうかご期待ください。
- 書籍情報
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『1954』
2018年4月1日(日)発売 著者:森好弘 価格:3,456円(税込)
- リリース情報
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『ドレスコーズの《三文オペラ》』(CD)
2018年5月9日(水)発売予定 価格:3,240円(税込)
- リリース情報
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『ドレスコーズの《三文オペラ》』(LP)
2018年5月9日(水)発売予定 価格:4,320円(税込)
- イベント情報
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『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「三文オペラ」』
作:ベルトルト・ブレヒト 音楽:クルト・ヴァイル 演出・上演台本:谷賢一 音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ) 出演: 松岡充 吉本実憂 峯岸みなみ 貴城けい 村岡希美 高橋和也 白井晃 青柳塁斗 相川忍 今村洋一 小出奈央 小角まや 奈良坂潤紀 西岡未央 野坂弘 早瀬マミ 平川和宏 峰﨑亮介 森山大輔 和田武 神奈川公演 2018年1月23日(火)~2月4日(日)全10公演 会場:神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール 料金:S席7,800円 A席6,000円 P席2,000円 北海道公演 2018年2月10日(土)全1公演 会場:北海道 札幌市教育文化会館 大ホール 料金:S席6,000円 A席4,500円 P席2,000円

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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?