
KAATとサンプルによる舞台『グッド・デス・バイブレーション考』が、5月5日から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場で上演される。
昨年に解体した松井周主宰の劇団サンプル。同公演は、松井の1人ユニットとして再始動したサンプルの第1弾公演となり、深沢七郎の「棄老伝説」を題材とした小説『楢山節考』をヒントに、現代の「家族」「死」のあり方を描く。
出演者は、作、演出を手掛けた松井、約12年ぶりの舞台出演となる戸川純をはじめ、野津あおい、稲継美保、板橋駿谷(ロロ)、椎橋綾那。音楽は宇波拓が担当した。チケットは現在販売中。
松井周(サンプル)のコメント
誰かと少しずつお互いの「変」を認めあう、というよりも触りあうという感覚で何かをつくっていきたい。
それが一番楽しいことだし、たとえ苦しくても触りあった感覚を信じてつくっていきたい。
それ以外の情報に流されたり、過剰に反応しすぎないように、手触りの感覚を大事にしよう、とサンプルの再始動を決めました。
グッド・デス(安楽死)という考え方は強力です。
人類が一気にその方向に傾いていくとしたら、抵抗できないほどの力があるのではないでしょうか。
そんな世界においても、醜態をさらしたり、馬鹿みたいにヘラヘラしながらそんな世の中の流れに逆らわずとものまれない家族をスケッチしたいと思っています。
どうぞお楽しみに。