中村橋之助×南果歩×宮崎吐夢 杉原邦生演出の舞台『オイディプス REXXX』

舞台『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「オイディプス REXXX」』が12月12日から神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で上演される。

原作は河合祥一郎が翻訳したソポクレスの戯曲『オイディプス王』。自身が実の父を殺害し、産みの母と夫婦となったことを知ったテーバイの王・オイディプスの悲劇を描いている。

オイディプス役を四代目・中村橋之助、オイディプスの母であり妻でもあるイオカステ役を南果歩、イオカステの弟・クレオン役を宮崎吐夢が演じる。今回は古代ギリシャ悲劇の上演スタイルを採用。物語の主な登場人物をメインキャストの中村、南、宮崎の3人が演じ分けるほか、オーディションで選出されたキャストを含む合唱隊「コロス」が出演する。なお、中村が歌舞伎作品以外の舞台に立つのは同作が初となる。

演出は今秋にフランス・パリで上演される『木ノ下歌舞伎「勧進帳」』などを手掛ける杉原邦生(KUNIO)が担当。杉原は同作について「ギリシャ悲劇には、今も僕たちが心動かされる物語の要素が、詰まっています。新たな『オイディプス王』をぜひ、客席で体感してください!」と意気込みを語っている。

チケットの先行販売は9月2日からスタート。一般販売は9月16日から開始となる。

中村橋之助のコメント

ストレートプレイへ初挑戦となります。以前から、歌舞伎以外の舞台にも出演したかったので、本当に嬉しいです。女優さんとお芝居をすることも初めてですので、緊張します。父を殺し、母と知らずに関係を持ち、最後は自らの目をつぶす主人公は、歌舞伎にも出てきそうなキャラクター。古典戯曲という共通点もあります。2018年に生きるオイディプス王を、真新しい僕の可能性を、お客様にお見せできるよう臆さずに頑張ります。

南果歩のコメント

『オイディプス王』は、学生時代に出会った戯曲です。久しぶりの再会で、原点に立ち返るような感慨があります。当時はオイディプスに自分を重ねていましたが、先日、恩師に「お前もイオカステをやるような年になったか」と言われてしまいました(笑)。杉原さんは独特な感性の若手演出家。音楽やビジュアルも含め、従来のギリシャ悲劇のイメージを覆してくれるのではと期待しています。瑞々しくも頼りがいがある橋之助さんともご一緒できるのが楽しみです。

宮崎吐夢のコメント

小劇場一筋の僕にまさかギリシャ悲劇の話が来るとは!宮藤官九郎さんにその話をしたら「君はどこに行こうとしているの?」と(笑)。ギリシャ悲劇は難しそうに思えますが、実は今あるあらゆる演劇の元になっている。僕は杉原邦生さんの演出作品が大好きなのです。ちまちませずに、一筆書きというか、ダイナミックさを押し出せる演出家だと思います。なぜ、杉原さんが僕を起用したのか、稽古を通して見つけるのが楽しみです。

杉原邦生のコメント

今回は、若いオイディプス像にこだわっています。橋之助さんはまだお若いですが、襲名を経て、俳優としての意志の強さと覚悟が顔つきに現れてきて、まさに若き王。南さんは柔らかさと芯の強さ、チャーミングさと厳しさを兼ね備えた方で、僕のイメージするイオカステにぴったり。宮崎さんは、いつか僕の芝居に出たいと思って下さっていたというのがまず嬉しいですし、この方となら豊かな創作ができると確信しています。ギリシャ悲劇には、今も僕たちが心動かされる物語の要素が、詰まっています。新たな『オイディプス王』をぜひ、客席で体感してください!

イベント情報

『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「オイディプス REXXX」』

2018年12月12日(水)~12月24日(月・祝) 会場:神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
作:ソポクレス 翻訳:河合祥一郎『オイディプス王』(光文社古典新訳文庫) 演出:杉原邦生 出演: 中村橋之助 南果歩 宮崎吐夢 ほか
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