綾野剛×松田龍平が初共演、大友啓史監督が芥川賞受賞作『影裏』実写映画化

映画『影裏』が2020年に全国公開される。

同作は、『第122回文學界新人賞』『第157回芥川龍之介賞』を受賞した沼田真佑の同名小説の実写映画版。会社の転勤で岩手に移り住んだ今野は、慣れない地で同僚として出会った日浅に心を許していくが、日浅は突然、会社を辞め、しばらくして再会するものの、一度生まれた距離は埋まらず、時が過ぎていく中、日浅が行方不明になっていることを耳にした今野が日浅を探そうと足跡を辿るうちに日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまうというあらすじだ。

主人公の今野役に綾野剛、日浅役に松田龍平がキャスティング。2人は今回が初共演となる。メガホンを取ったのは、『るろうに剣心』シリーズ、大河ドラマ『龍馬伝』などの大友啓史。撮影は7月、8月に原作の舞台であり、大友監督の故郷でもある岩手で行なわれた。

綾野は「影裏で生きる全ての人々に出会えた事、大友監督の眼差し、各部署の愛、松田龍平さんが日浅であったからこそ、私は私で居られた。心から感謝します」、松田は「まだワンシーンだけ撮影が残っていて、終わってないのですが、どんな映画になるのか、とても楽しみです」とそれぞれコメント。

また大友監督は「熱烈に『撮りたかった』二人の俳優、綾野剛、松田龍平両氏との地元・盛岡での濃密な撮影は、まるで東北の短い夏のお祭りのように、強烈に脳裏に沁みついています。良い作品に仕上げたいと思います」と語っている。

綾野剛のコメント

これほど愛おしく苦しく刹那な人を生きたことがありません。
私の中で静かに生きていた感情を、今野秋一は呼び覚ましてくれました。
そして日浅は、今野の中で生きる微かな影裏を見つけてくれた。そして照らしてくれた。
私はあなたを忘れません。
影裏で生きる全ての人々に出会えた事、大友監督の眼差し、各部署の愛、松田龍平さんが日浅であったからこそ、私は私で居られた。心から感謝します。

松田龍平のコメント

大友組のもと、「影裏」で日浅を演じました。
表があればもちろん裏もあって。
大抵の人は裏は見せないもので。
人によっては裏表なんてものは大して差がないのかもしれませんが。
まだワンシーンだけ撮影が残っていて、終わってないのですが、どんな映画になるのか、とても楽しみです

大友啓史監督のコメント

原作を読んだ時、静かな文章と行間に宿る巨大なエモーションを感じ、すぐに映像化したいと思いました。震災以前、震災以降。変わらないものと変わりゆくもの。東京オリンピックの熱狂と喧騒に追いやられる前に、寡黙な東北人の身体の奥底に潜む感情に、真正面から触れておきたい。熱烈に「撮りたかった」二人の俳優、綾野剛、松田龍平両氏との地元・盛岡での濃密な撮影は、まるで東北の短い夏のお祭りのように、強烈に脳裏に沁みついています。良い作品に仕上げたいと思います。

作品情報

『影裏』

2020年全国公開
監督:大友啓史 原作:沼田真佑『影裏』(文藝春秋) 出演: 綾野剛 松田龍平
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