4人組バンド・フレディーマーキュリーズのEP『不安』がリリース、PV公開

フレディーマーキュリーズのEP『不安』が本日2月9日にリリースされた。

フレディーマーキュリーズは東京を中心に活動する4人組バンド。レーベル「Shut Up Kiss Me Records」の第1弾作品となるEP『不安』には、全5曲を収録している。ドラムで砂井慧(Wanna-Gonna)が参加。収録曲“リッケン”のPVが公開中だ。監督は浅倉奏が務めている。

同作はSpotifyなどで配信されているほか、100本限定生産のカセットテープもリリース。カセットテープはShut Up Kiss Me Recordsの通販サイトで販売されている。リリースに際して同レーベル主宰によるコメントも発表された。

Shut Up Kiss Me Records主宰のコメント

フレディーマーキュリーズのライブを見たのは2018年、夏。某野外フェスの出演オーディションを兼ねた公開ライブだった。会場を満杯にし、大盛り上がりを見せたヒップホップユニットの出番が終わると、フロアからは誰もいなくなった。「まあ転換が終わるくらいにはみんな戻ってくるよね」と思ったものの、結局誰も戻ってこず、フレディーマーキュリーズのライブは淡々と始まった。
ここはアメリカですか?????出音一発、そう錯覚してしまう。まるで産まれた時から真っ白な部屋に閉じ込められ、MatadorやDrag Cityの音楽だけ聴かされて育ったかのようなイノセンス。「こんな音が鳴っていたらきっとみんな戻ってくるよね」と思うものの観客が戻ってくる気配はなく、フロアには9人しかいない。
アメリカの風景を感じながらよくよく耳をすませば、日本語の歌詞の特異さに気づく。「ああ夏のサンセット 感傷的だね」嘘つけ、思ってないだろう。聴けば聴くほど、そこで鳴っているのは決して単なるアメリカ音楽への憧憬ではなく、およそアメリカでも日本でも聞いたことのないうただった。
いよいよ観客は9人から増えることなく9人のまま、ライブは幕を閉じる。ライブが終わった後、わたしはこのバンドのためにレーベルを立ち上げることを決め、ライブを終えた後、彼らはもうライブをしないぞと凹む。ああ夏のサンセット、わたしたちは確かに感傷的だった。

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