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高畑勲の大規模回顧展が東京国立近代美術館で今夏公開 絵コンテなど展示

『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』ビジュアル
『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』ビジュアル

展覧会『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』が7月2日から10月6日まで東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催される。

1935年に三重・伊勢で生まれ、岡山で育った高畑勲。1959年に東京大学仏文科を卒業後、東映動画に入社。1985年にスタジオジブリの設立に参加し、以降、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』といった作品で脚本、監督を務めた。宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』ではプロデューサーを担当している。1998年に紫綬褒章を受章。昨年、4月に肺がんで逝去した。

高畑勲の初の回顧展となる同展では、制作ノートや絵コンテなど多数の未公開資料を展示。絵を描かない監督だった高畑がどのようにアニメーションを制作したのかを、他のクリエイターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにする。会場は、「出発点─アニメーション映画への情熱」「日常生活のよろこび─アニメーションの新たな表現領域を開拓」「日本文化への眼差し─過去と現在との対話」「スケッチの躍動─新たなアニメーションへの挑戦」の全4章で構成される。

1章では、演出助手時代から新人離れした技術とセンスを発揮していたという高畑による集団制作の方法や、複雑な作品世界を構築したプロセスに着目。2章では、『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』といったテレビシリーズ作品をもとに、高畑の演出の秘密に迫る。『じゃりン子チエ』『火垂るの墓』など日本を舞台にした作品を紹介する3章では、日本人の戦中、戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、「里山」というモチーフの展開にフォーカス。4章では、デジタル技術を利用して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑むなど、アニメーションの表現形式を探究し続けた高畑の挑戦を紹介する。

前売券の販売は4月23日にスタート。入館当日に限り、東京国立近代美術館で同時開催の所蔵作品展『MOMAT コレクション』も観覧できる。

高畑勲
高畑勲
『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』ビジュアル
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