映画『存在のない子供たち』が、7月から東京・シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
『第71回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門審査員賞、エキュメニカル審査員賞を受賞した同作は、「僕を産んだ罪」で両親を告訴した中東の貧民窟出身の少年ゼインを主人公とした作品。両親が出生届を出さなかったため自分の誕生日も知らず、法的には社会に存在すらしていない12歳のゼイン役をはじめ、出演者のほとんどは似た境遇にある素人が演じている。英題は『Capernaum』。
メガホンを取ったのは、2007年の映画『キャラメル』で監督、脚本、主演を務めたレバノン出身のナディーン・ラバキー。『存在のない子供たち』のリサーチには3年を費やしたという。なおラバキー監督は5月14日から開催される『カンヌ国際映画祭』ある視点部門の審査員長を務める。
- 作品情報
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『存在のない子供たち』
2019年7月からシネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国で公開監督・脚本:ナディーン・ラバキー 出演: ナディーン・ラバキー ゼイン・アル・ハッジ ヨルダノス・シフェラウ ボルワティフ・トレジャー・バンコレ 上映時間:125分 配給:キノフィルムズ/木下グループ

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CINRA Inspiring Awardsは、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。芸術文化をルーツとするCINRAが、媒介者として次世代の表現者を応援できたら。そんな思いに力を貸してくださる審査員のかたがたに、作品を選出していただいた。