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「不在」について問いかける潘逸舟展『不在大地』 QRコード用いた新作も

潘逸舟の個展『不在大地』が9月7日から東京・天王洲アイルのANOMALYで開催される。

潘逸舟は1987年に上海で生まれ、9歳の時に青森に移住。2012年に東京藝術大学大学院先端芸術表現科を修了し、現在は東京を拠点に活動している。潘は等身大の個人の視点から、社会と個の関係の中で生じる疑問や戸惑いを、自らの身体や身の回りの日用品を素材にしながら、映像やインスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを用いて表現している。

2年ぶりの個展となる同展のために制作された最新作『Quick Response』は、QRコードの技術を用いて陸に打ち寄せてくる波を白と黒のピクセルに変換して、読み取り、そのコードを介して他の場所にアクセスしようと試みる作品。同作は潘が上海へ帰郷した際、路上で二胡を演奏していた盲人の首にQRコードが「投げ銭」の代わりにぶら下がっており、人々が携帯電話でそれをスキャンすることによって金銭を寄付していた様を目撃したことに由来する。

また蠢く黒い袋を上空から撮影した新作『取り除かれた風景』では、風に吹かれて動いているように見える袋の中に、潘自身が入って彷徨っている。この袋はフレコンバックと呼ばれ、福島原発事故で飛散した放射性物質によって汚染された土壌を収納・保管するために使用されている。同展で潘は、故郷の記憶と変わってしまった環境の間にある不在を人はどのように認識するのか、不在となった場所は個人の間にどのように存在するのかを問いかけるという。

Quick Response、2019、ビデオ © Ishu Han
Quick Response、2019、ビデオ © Ishu Han
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