のん主演『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』公開間近。見どころは?

アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が、12月20日から公開される。

12月18日には『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』チャリティ試写会を実施。のん、片渕監督が登壇したほか、天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下が鑑賞した。片渕監督は、天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下との懇談について「天皇陛下は『長さをまったく感じない。圧倒されました。丹念な仕事をされましたね』と言ってくださった。また皇后陛下は『とても感動しました。たくさんの方に観ていただきたいし、できれば海外にも広がっていって欲しい』とおっしゃっていただいた」とコメントしているほか、両陛下が「すずさんの声は、のんさんがぴったり」と語ったことも明かした。舞台挨拶を終えた片渕監督とのんは客席で天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下と共に着席して作品を鑑賞した。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は、こうの史代原作、片渕須直監督のアニメーション映画『この世界の片隅に』に、昭和19年秋から昭和20年春にかけてのエピソードを中心とした約30分間の新規映像を追加した新バージョン。監督を片渕須直、主人公・すずの声をのん、音楽をコトリンゴが続投する。

追加されたシーンに登場するのは、すずがリンのほかに遊郭で出会うもう1人の女性・テル。声優は花澤香菜が担当する。『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』にとって重要なキャラクターになりそうで、花澤香菜の演技も見どころの1つになりそうだ。

花澤香菜のコメント

観て…というより、すずさんを通してあの体験をしてからずっと大切にしていた作品だったので、参加できるなんて信じられませんでした。
原作を読みながら、自分なりにテルちゃんの描かれていない部分も想像して収録に臨ませていただきました。さらに多くの方に観ていただけますように!

左から花澤香菜、テル ©2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会

のん以外の声優陣には、すずの夫・周作役を細谷佳正、すずの幼馴染・水原哲役を小野大輔、周作の姉・径子役を尾身美詞、径子の娘・晴美役を稲葉菜月、すずの年子の妹・浦野すみ役を潘めぐみ、周作の父・円太郎役を牛山茂、周作の母・サン役を新谷真弓、遊女・リン役を岩井七世、すずの父・十郎役を小山剛志、すずの母・キセノ役を津田真澄、すずの兄・要一役を大森夏向、すずの祖母・イト役を京田尚子。広島弁の方言指導は、広島出身の新谷真弓、呉出身で憲兵役の栩野幸知が行なったという。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』制作のため、約3年ぶりにすず役を演じたのんのアフレコ、インタビュー映像が公開中だ。


12月13日からは片渕須直監督の活動を追ったドキュメンタリー映画『<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』が公開中。上映館は東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田、広島・八丁座、呉ポポロほか。映像には片渕監督に加えて、のん、岩井七世、花澤香菜らが出演している。テーマ曲はコトリンゴによる書き下ろし楽曲“かんとくさん”。

なお11月に刊行された『映画秘宝 2020年1月号』には、のんが北條すずに扮した写真が掲載。誌面では、のんが声優を務める北條すずを写真で再現している。グラビアは表紙を含む全10ページにわたって掲載。そのほか、のんの独占インタビューや『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の監督である片渕須直と映画評論家・町山智浩による対談なども掲載されている。

作品情報

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

2019年12月20日(金)からテアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開
監督・脚本:片渕須直 原作:こうの史代『この世界の片隅に』(双葉社) 音楽:コトリンゴ 声の出演: のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 牛山茂 新谷真弓 花澤香菜 澁谷天外 配給:東京テアトル
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