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西野達の個展『やめられない習慣の本当の理由とその対処法』開催

『Discovering Columbus』2012、コロンバスサークル、ニューヨーク © Tatzu Nishi
『Discovering Columbus』2012、コロンバスサークル、ニューヨーク © Tatzu Nishi

西野達の個展『やめられない習慣の本当の理由とその対処法』が1月25日から東京・品川のANOMALYで開催される。

1960年生まれの西野達は愛知出身のアーティスト。1997年から公共空間を中心に大型プロジェクトを行なっており、現在はドイツ・ベルリンと東京を拠点に国内外で活動している。主なプロジェクトはマーライオンを取り込んでホテルを建設した『The Merlion Hotel』、アメリカ・マンハッタンのコロンブス像の周辺をリビングルームにした『Discovering Columbus』など。2018年に『第68回芸術選奨美術部門文部科学大臣賞』を受賞した。

『やめられない習慣の本当の理由とその対処法』展では、巨木、車両の断片、家具や家電といった様々なデイリーオブジェクトや身近なツールをホワイトキューブに設置。用途を無視することで「モノ」が本来持つフォームを浮かび上がらせるという。西野達がギャラリーで展覧会を開催するのは約10年ぶり。

初日の1月25日にはオープニングレセプションを実施。会期中はイベントも行なわれる予定だ。

西野達のコメント

やめられない習慣の本当の理由とその対処法

俺の住むドイツで屋外作品を発表したのが22年前です。それ以来屋外の展示に特化し、常識の破壊活動と同時に新しい世界観を提示し突っ走ってきました。アートシーンの中だけでの出来事で終わらせるのではなく、普段はあまり芸術に関心をもっていない一般の人々にアートの可能性を問いたかったのです。人々の想像力が刺激される場は映画館や美術館の中だけにあるのではなく、日常に備わっていなければいけません。想像力なくして誰も自分の将来について考えることは不可能なので、そのチャンスは生きる上で不可欠で、保証されなければならないでしょう。

この経緯から俺は、室内で作品を見せることより屋外を、屋外で見せるなら市街地を、作品展示の場所として考えてきました。狭くて退屈なアートシーンを飛び出した俺にとって、ギャラリーでの展示は3回ほどだけです。そして今回は10年ぶりのギャラリーでの個展ということになります。

ANOMALYでは、室内を屋外で見せることが多い普段の活動の逆、つまり屋外に存在する材料で制作した作品を室内に展示することでギャラリーという閉じられた空間を外に結びつけることを目論み、さらにデビュー以来変わらない身の回りの品を使った作品を展示することで、観客がアートについて考える機会の日常化を狙いました。俺の作品のコンセプトの一つである「屋外と室内の逆転」「プライベートと公共の逆転」とも関係してきますが、屋外で作品を発表する意味と同じく日常生活にアートをねじ込むことを企てています。

人間の想像力の拡張が人類におけるアートの存在理由だと考えていますが、個々人の想像力の拡張が地域や国家の 想像力へ影響を与え、ひいては人類の進むべき道を決定していきます。その意味で、芸術が世界を変えうる力を持つというのは正しいのです。子供時代から夢想家の俺は、今も夢を見ているのかもしれません。

西野逹 2019年12月

『Héroe』2010、グアテマラシティ、グアテマラ  Photo by Tatzu Nishi  © Tatzu Nishi
『Héroe』2010、グアテマラシティ、グアテマラ Photo by Tatzu Nishi © Tatzu Nishi
『無題(仮題)』2019、ラムダプリント 160×106.6cm © Tatzu Nishi
『無題(仮題)』2019、ラムダプリント 160×106.6cm © Tatzu Nishi
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