磯村勇斗×近藤啓介 サプライズ短編映画『コロッケを泣きながら』が公開

短編映像作品『コロッケを泣きながら』がBLUE LABELの公式YouTubeチャンネルで公開された。

出演者の磯村勇斗が撮影を担当し、近藤啓介が脚本と監督を務めた同作は、5月24日に磯村勇斗の公式Instagramアカウントで配信されたインスタライブで公開。ライブ配信は「LOVE&PEACEですね、バイバーイ」という磯村のコメントと共に終了したはずが、画面には自宅の様子が映し出され、磯村が電話で「あ、もしもしお母さん?」「コロッケ送ってくれた?」「マジで最悪」「コロッケが来てない」「何で早く送ってないの?」「シュウマイもエビフライもいらないから!」と通話する様子や、電話を終えた磯村が画面を見て凍りつき「なんで、これつきっぱなしなの?」と呟く姿が中継された。ライブ配信は約8000人が視聴し、SNSではハッシュタグ「#コロッケ」が拡散されたという。

画面にはその後、「監督 近藤啓介 出演/撮影 磯村勇斗」というクレジットが表記され、全てフィクションであったことが明かされた。「実際のインスタライブからフィクションの世界に見ている観客を誘導するという新しい試みでコロナ禍で外出が自粛された期間を一緒に楽しんでもらおう」という2人からのサプライズだったとのこと。インスタライブは『コロッケを泣きながら』の一部であり、ライブが始まる前後の映像とあわせて全編となる。

磯村勇斗のコメント

現状の行動が制限された中で、俳優として自分は何を発信できるのかを考えていました。そこで近藤監督と出会い、何か短編で面白い事をしたいとなったところから企画が始まりました。
以前からネットライブで起こる生のハプニングや悲劇に興味があり、そこから発想を貰い、インスタライブで生のお芝居を作ったらどうなるのか?という実験的な試みをしてみようとなりました。
インスタライブというファンの方と身近に触れ合えるコンテンツを利用して、リアルタイムでファンの方と会話をしながら映画の世界、お芝居の世界へと導いていく。演劇でもなく、ドラマでも無い。新たなジャンルとして挑戦する事に、俳優としての意味が問われる気がしました。この時世だからこそ生まれた発想であり、この期間は決して無駄な自粛期間ではないと感じました。今、緩和ムードになってきましたが、この作品のようにまだ油断禁物です。

近藤啓介監督のコメント

生配信からいきなり映画の世界に移行する。そんな悪戯を仕掛けました。
現実から虚構に入れ替わる瞬間に気づかずに、生配信を見ていたあなたの時間も確実に映画の中の時間軸に含まれています。
どんな映画になるのか、やったことないことなので想像もつきませんが子供みたいにワクワクしています。
といっても僕は遠隔で見守るだけなのです。
自身のアカウントで配信して、キャリアを背負ってこんな危険なことにチャレンジする磯村くんの姿を観客と一緒に楽しみたいと思います。
最後に。世界が不安になったこの時間は色んなことを気づかしてくれる時間になりました。忘れません・・・

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