フードロス削減の実証実験開始 JA直売所で売れ残った農産物を池袋駅で販売

食べることができた食品が売れ残りや賞味期限切れなどで廃棄することで発生する「フードロス」。近年、解決されるべき課題として世界各国で解消を目指しており、日本でも様々な取り組みが行なわれている。

「TABETEレスキュー直売所」の実証実験が3月18日にスタートする。

フードシェアリングサービス「TABETE」を運営するコークッキング、東松山市、東武鉄道、JA埼玉中央、東松山生産者直売組合が連携して実施する「TABETEレスキュー直売所」は、直売所で閉店後に発生する農産物の再販売によるフードロス削減、JA埼玉中央で農畜産物を販売している農業者の収益向上を目的とした実証実験。直売所では閉店後に売れ残った農産物は農家が引き取るのが通例であり、まだ商品価値があったとしても、その多くは廃棄になってしまうという課題があったことが今回の実証実験の背景にあるという。

実験期間は3月31日まで。JA埼玉中央東松山農産物直売所「いなほてらす」の閉店後に売れ残った農産物をコークッキングが買い取り、東武東上線で輸送し、池袋駅南口地下1階イベントスペースで販売する。営業時間は18:00~20:00。

東松山市長・森田光一のコメント

“TABETEレスキュー直売所”の実証実験が行われますことを関係者の皆様に心からお礼申し上げます。
市内農家の皆さんが丹精込めて作った農産物が、無駄にならずに皆さんの食卓に運ばれることを大変嬉しく思います。
池袋駅をご利用の皆さんに、比企丘陵の美しい自然に囲まれて育った農産物をご賞味いただき、東武東上線で約50分とレジャーにも通勤にも“ちょうどいい”東松山を知っていただく機会になればと思います。是非お越しください。

東武鉄道株式会社常務執行役員鉄道事業本部長・吉野利哉のコメント

平素より東武鉄道をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
今般、鉄道輸送を活用し、沿線地域の新鮮な農産物を無駄にすることなく、多くのお客さまにお届けすることで、「フードロス」という課題解消の一助になるものと考えております。
今後とも安全・安定かつ環境に優しい鉄道と、当社グループの様々なサービスの活用により、SDGsの取り組みなど社会課題の解決に貢献し、活気あふれる地域づくりに邁進してまいります。

埼玉中央農業協同組合代表理事組合長・千野寿政のコメント

フードロスの取り組みについて
JAでは現在、地域に必要とされる協同組合のさらなる確立に向けて自己改革に取り組んでいます。今回のプロジェクトにより、直売所で売れ残ってしまった野菜を買い取ってもらいフードロスを無くすことにより、自己改革の基本目標である「農業者の所得増大」や「農業生産の拡大」に繋がると期待します。
また、世界中で注目されているSDGsを達成するための取り組みとしても素晴らしいプロジェクトであり、携われることを嬉しく思います。

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