4月23日「世界本の日」公開の映画『ブックセラーズ』監督からメッセージ

映画『ブックセラーズ』のD・W・ヤング監督のインタビューとメイキングを含む新たな写真が到着した。

「世界 本の日」である4月23日から公開される同作は、アメリカ・ニューヨークで行なわれる世界最大規模のブックフェアの裏側から「ブックセラー」の世界を紐解くドキュメンタリー。マーティン・スコセッシ監督『都市を歩くように ―フラン・レボウィッツの視点―』の主人公フラン・レボウィッツらが登場するほか、ビル・ゲイツが史上最高額の2,800万ドルで競り落した本『レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿』、『若草物語』のオルコットが偽名で書いたパルプ小説、宝石が施された本、人間の皮膚で作られた本といった希少本が紹介される。

また、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺、神奈川・横浜のシネマ・ジャック&ベティ、愛知・伏見ミリオン座、大阪・シネ・リーブル梅田、兵庫・シネ・リーブル神戸、福岡・KBCシネマでキャンペーンを実施。実施劇場の各館初回来場者から抽選で1人に1万円の「ブックカルテ」サービスがプレゼントされるほか、初日来場者の先着100人に賞品総額300万円、抽選で3000人に図書カード NEXT ネットギフト1000円が当たる「春の読者還元祭 2021」QRコード付しおりがプレゼントされる。

D・W・ヤング監督のコメント

この映画を作るきっかけは
ブックセラーであり映画プロデューサーでもあるダン・ウェックスラーから、“ブックフェアに集まるブックセラーと本の映画を作らないか”と話があったんです。僕は若い頃に作家を目指していて、今も本好きで書店が大好きで、ブックフェアにも行っていたので素晴らしいと思いました。また、叔父と叔母が本屋をやっていたという個人的な思い出もあって、この映画は絶対やるべきだと思ったんです」。
登場するブックセラーたちが素晴らしい
ブックセラーたちは“良き変人(GOOD WEIRED)”ですからね(笑)。誰もが変わり者だけど聡明で素晴らしい人物たちなので、あまりに学ぶことが多くて完成まで丸3年かかってしまいました。でも映画監督としては、彼らだけでなく、本そのものがとてもヴァラエティに富んだ視覚的な存在だということにも大きな魅力を感じました。
M・スコセッシのドキュメンタリー(『都市を歩くように-フラン・レボウィッツの視点-』で再び注目されているというフラン・レボウィッツが登場したり、女優パーカー・ポージー(『ブロークン・イングリッシュ』)がナレーションだけでなく製作総指揮もした理由は
フランは作家で評論家でコメンテーターで、本の世界の偉大な人物だと誰にも認められています。それに、彼女の歯に衣着せぬ発言は有名で、ニューヨーク映画祭では彼女のユーモアあふれる発言に笑いが起きてましたね。彼女に登場してもらったのは、ブックセラーの世界を描くにはそこから少し距離のある人物の視点が必要だと思ったからです。パーカー・ポージーもニューヨークのカルチャーを語る上でとても重要な人物です。本をとても愛していて、ナレーションだけでなく、映画を絶対に完成させて成功させようと言ってくれて製作総指揮を引き受けてくれました。2人だけでなく、本を愛する人たちの協力があってこそ、この映画は完成しました。ニューヨークでも書店の状況は厳しいですが新しい潮流もあります。ただ過去を懐かしむのではなく未来も感じられる映画にしようと思いました。
「世界 本の日」(4月23日)に日本で映画が公開されることは知っていたか
公開日を知らされた時、妻のジュディス(本作のプロデューサー)がすぐに気付きました。素晴らしいアイデアだと思いましたが、偶然この日になったと聞いて、とても驚きましたよ。
日本の観客へのメッセージ
パンデミックのため、世界の多くの地域では映画館で公開できなかったので、日本では映画館で公開してくれることに感謝しています。ドキュメンタリー映画はいつも発見の旅だと思っていますので、皆さんも何かを発見してくれたらと願っています。今回、インタビュアーの皆さんが、日本には素晴らしい本の街“神保町”があると教えてくれました。まだ日本に行ったことがないのですが、いつか必ず神保町を訪れたいですね!それから、日本版ポスターを羨ましく思ってるんですよ。僕らもポスターに猫を入れたかったんだけど、なぜかアメリカでは受け入れられなかった。ブックカルチャーと猫には伝統的に繋がりがあると思います。猫はミステリアスで、本と同じでいつも発見がある。猫はこの映画の物語の一部だと言えますね(笑)

作品情報

『ブックセラーズ』

2021年4月23日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開
監督:D・W・ヤング ナレーター:パーカー・ポージー 上映時間:99分 配給:ムヴィオラ、ミモザフィルムズ
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