同性パートナーの家族を愛する青年の決断　台湾映画『親愛なる君へ』

2021.04.27 Tue

映画『親愛なる君へ』が7月23日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国で順次公開される。

『第57回金馬奨』3部門で受賞した同作の主人公は、今は亡き同性パートナーの家族シウユーを介護し、その孫ヨウユーの面倒をみる青年ジエンイー。彼の家で暮らし、その家族を愛することが自分の人生で彼が生き続ける唯一の方法であり、弔いになると感じていたジエンイーは、シウユーの急死によって周囲から不審の目を向けられるようになり、遂に裁判にかけられてしまうが、家族を守りたい一心から罪を受け入れようとするというあらすじだ。原題は『親愛的房客』、英題は『Dear Tenant』。

主演をモー・ズーイーが務めたほか、ヤオ・チュエンヤオ、チェン・シューファン、バイ・ルンインが出演。『一年之初』『ヤンヤン』などのチェン・ヨウジエ監督が約5年ぶりにメガホンを取り、脚本を手掛けた。

今回の発表とあわせてポスタービジュアルが公開。ジエンイーとヨウユーが抱き合う姿が写し出されているほか、「愛するが故に言えないことがある」「間借り人は少年にとって“もうひとりのパパ”」というコピーが添えられている。