寄席支援プロジェクトのクラファンに雲田はるこ、南沢奈央ら応援メッセージ

「寄席支援プロジェクト」によるクラウドファンディングプロジェクト『寄席の危機に想いを寄せて|江戸から続く落語・寄席文化存続にご支援を』への応援メッセージが到着した。

落語協会と落語芸術協会による「寄席支援プロジェクト」。READYFORで6月30日23:00まで実施されている同クラウドファンディンプロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大防止策に伴う休業、入場制限によって危機に瀕している寄席を支援するために立ち上げられた。

第1目標金額の5000万円は開始4日で突破。6月14日時点で第2目標金額の8000万円を達成し、5500人以上が参加している。支援金は東京・上野の鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、上野広小路亭の興行運営費として活用。

応援メッセージを寄せたのは、雲田はるこ、生島淳、南沢奈央、真琴つばさ。

また、落語協会会長の柳亭市馬、落語芸術協会会長の春風亭昇太のコメントに加えて、五明樓玉の輔がデザインしたリターン用の「クラウドファンディング限定 手ぬぐい」のデザインも公開。



雲田はるこのコメント

「人さえ居りゃ、何とかなる。」拙作漫画『昭和元禄落語心中』の中で、寄席がピンチに陥った時に、席亭役が漏らしたセリフです。これは現実でも、どんな災難にあっても、永遠に変わらないと思います。

寄席とお客は持ちつ持たれつ、また皆が笑顔で寄席に行けるようになったら、たっぷりの芸でお返しいただきましょう。寄席が恋しいです。

生島淳のコメント

コロナ禍に遭遇してもう1年以上。
つくづく、人間は「体験」と「記憶」に頼って生きているのだと痛感しています。
どこにも行くなと言われても、人間、無理なんですよ。

私にとって、寄席とスタジアムは、人生の記憶を満たしてくれた大切な場所です。

寄席での記憶をたぐってみると……。
大学生のとき、初めて新宿末廣亭の木戸をくぐった時にはドキドキしました(古今亭志ん朝師匠を聴けたのは、今となっては、どれほどありがたかったことか)。
鈴本では、夜の部を待っている間、昼の部の追い出し太鼓が聞くのが好き。
池袋演芸場では、地下で弟子入り志願の若者が、とある師匠に諭されているのを見たことがあります。

浅草では、松之丞時代の神田伯山先生が大きなリュックを背負って演芸ホールにやってきて、「あ、いらしてたんですか」と声を掛けてくれました(驚いたことに、私の兄である生島ヒロシは、この五月の余一会に出演していました。とても怖くて、観に行けませんでした)。

記憶は、私にとって宝物であり、商売道具でもあります。
だとしたら、守りたい。

さて、寄席の皆さんはたいへんなご苦労を強いられています。
私も微力ながら、寄附させていただきました。
記憶を守るための、ささやかな行動です。

南沢奈央のコメント

高校生のときに落語に出会い、大学に入って、ついに寄席デビューをした日の興奮は忘れられません。

こんなに楽しい場所があるのか、と。周りに気を遣わず、こんなに思い切り笑える空間があるのか、と。

友人がツボに入ると笑いが止まらなくなることを知ったのも、笑い過ぎて口が乾いて閉じられなくなっている祖母の姿を見られたのも、自分にとって落語が人生に必要なものであるということに気づいたのも、寄席でした。

寄席は、自分の居場所の一つです。

笑いたい。落語を聴きたい。

そう思ったときに、いつでもふらっと立ち寄れる場所として、そこにあり続けて欲しいと、願うばかりです。

真琴つばさのコメント

2020年10月、コロナ禍の中、ワタクシ落語デビューしました!演目は『死神』と『転宅』。なんと、そのちょっと前には、桂米朝さんの奥様の役を演じていたんです。

ナニ!?ナニ!?私の中で落語旋風が起きている!?

思えば、私の数少ない幼少期の記憶の一つが、祖母と参加した商店街バスツアーの最終地、浅草演芸ホール。懐かしい~!これもご縁でしょうか!?

今、寄席が危機に瀕していると聞きました。何言ってやがんでぃ!なくしてたまるかぃ~!『死神』のラストのように、この灯火、消しちゃいけねぇ!!微力ながら、私もこのプロジェクト、応援させていただきます!!!

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