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アイドルになりたいと語るHOWL BE QUIET、ライブで真意を問う

HOWL BE QUIET
インタビュー・テキスト
柴那典
2015/12/10
アイドルになりたいと語るHOWL BE QUIET、ライブで真意を問う
撮影:神藤剛

「アイドルになりたい」と公言する4人組

「俺らが何をしようとしてるかは、ライブに来てもらえれば100%わかるから」

先日行ったインタビューの中で、HOWL BE QUIETの黒木健志(Gt)はこう語っていた。来春のメジャーデビューを発表し、新曲“MONSTER WORLD”をYouTubeにて公開した彼ら。竹縄航太(Vo,Gt,Pf)は「アイドルになりたいと思った」と、バンドというカテゴライズから抜け出し、より自由なスタンスで音楽をやっていく決意を語った。

では、実際に彼らが見せるステージはどんなものか。それを見届けるべく、バンド初のワンマンツアー『チャンス到来ツアー』初日、11月21日の渋谷WWWに赴いた。チケットはソールドアウト、フロアは開演前から満員状態だ。『スター・ウォーズ』のテーマソングをSEに四人が登場。「『チャンス到来ツアー』、よろしくな!」と告げて、“PERFECT LOSER”や“ステレオライダー”といったカラフルな楽曲を初っ端から披露していく。

HOWL BE QUIET 撮影:神藤剛
HOWL BE QUIET 撮影:神藤剛

正直「意外」だった。タフな演奏力と、オーディエンスを巻き込む力

筆者がHOWL BE QUIETのライブを観るのはこれが初めてのこと。「意外」と言ったら失礼だけれど、驚いたのは四人のタフな演奏力だった。竹縄はピアノとギターをクルクルと持ち替え、展開の激しいハイテンションなポップソングを乗りこなすように歌っていく。一方“孤独の発明”や“Merry”のような繊細でセンチメンタルな楽曲では、黒木が広がりのあるギターの音色でサウンドに豊かな色合いをもたらす。岩野亨(Dr)の叩き出すエネルギッシュなビートがアンサンブルを引っ張り、橋本佳紀(Ba)は全身でパフォーマンスし、四人が1つになったプレイを見せる。

岩野亨(Dr) 撮影:神藤剛
岩野亨(Dr) 撮影:神藤剛

橋本佳紀(Ba) 撮影:神藤剛
橋本佳紀(Ba) 撮影:神藤剛

「曲があんまりないので、風のごとくサーッと駆け抜けていきます!」と竹縄が告げ、ライブは後半へ。切々と歌い上げるバラード“GOOD BYE”など深みのある世界観に引き込んでいく楽曲を次々と披露していく。そして、強く印象に残ったのは本編ラストのパートだった。お客さんとのコール&レスポンスも実現した未発表曲から、躍動感あふれるビートに乗せて全員を「Wow~」というシンガロングに巻き込んだ“ライブオアライブ”。そして、先日発表したばかりの新曲“MONSTER WORLD”。オーディエンスを否応なしに波に巻き込んでいく強さを持ったパフォーマンスが、今のHOWL BE QUIETの真骨頂だろう。

アンコールでは、改めてメンバー四人でメジャーデビューを発表。ピアノと歌のシンプルな編成から始まり、少しずつ音が重なっていく感動的な“A.I.”、代表曲“From Birdcage”で締めくくった。

竹縄航太(Vo,Gt,Pf) 撮影:神藤剛
竹縄航太(Vo,Gt,Pf) 撮影:神藤剛

黒木健志(Gt) 撮影:神藤剛
黒木健志(Gt) 撮影:神藤剛

四人が考える「今のバンドシーンになくて、アイドルにはあるもの」とは

改めて感じたのは、このバンドの真ん中にはやはり歌がある、ということ。インタビューで、竹縄と黒木は次のように語っていた。

「今のバンドシーンを見ていると、歌もリズムの1つとして解釈してる人たちが多いと思うんです。リズム主体のバンドがすごく多い。(中略)それはそれでリズミカルで楽しいと思うんですけれど、そこにはやっぱり『歌がない』と思っちゃう。そういうシーンに俺らが入るのはイヤなんですよ」(竹縄)

「僕らは今のバンドシーンが大嫌いだから、それを何とかして変えてやりたいって思っていて。他のバンドのライブを見てると、お客さんが演者に背中を向けてみんなで踊ってたりすることもある。もちろん楽しそうだとは思うけど、『いや、それ違うだろ!』って思うんです。(中略)だから、結局、『歌の力が俺らの全てだぞ』というところは何も変わってないです」(黒木)

撮影:神藤剛
撮影:神藤剛

その姿勢はステージにも表れていた。ボーカリストの竹縄だけでなく、黒木や橋本がオフマイクで歌を口ずさみながら楽器を弾いていた姿が印象的だった。バックに映像を流したり、“A.I.”の時には白熱球のランプをステージ上の所々で照らすなどの演出も凝っていたが、そういう一つひとつのこだわりも、歌の持っている情感を伝えるために選ばれたものだったのだろう。

MCやお客さんとのやり取りなど、まだまだぎこちなく見える部分も正直あった。でも、“MONSTER WORLD”で見せたHOWL BE QUIETのポップでカラフルな爆発力の芯の部分にあるものが、垣間見えたようなステージだった。

イベント情報

『チャンス到来TOUR!』

2015年12月15日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 ell.FITS ALL

2015年12月19日(土)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:大阪府 pangea

プロフィール

HOWL BE QUIET
HOWL BE QUIET(はうる びー くあいえっと)

竹縄航太(Vo,Gt,Pf)、黒木健志(Gt)、橋本佳紀(Ba)、岩野亨(Dr)の4人からなる神奈川県出身ピアノロックバンド。2010年結成。作詞、作曲は竹縄が担当。圧倒的な曲の世界観と歌詞で多くのリスナーからの支持を得ており、2013年12月には初のアルバム『DECEMBER』をリリースし「タワレコメン」を獲得。2014年からは多くのライブやサーキットイベント、大型フェスにも出演を果たす。11月には 『BIRDCAGE EP』をリリース、リード曲”ライブオアライブ”は曽田正人原作『テンプリズム』とコラボレーションを果たし、音楽ファン以外にも高く評価され話題を集めた。来春、ポニーキャニオンよりメジャーデビュー予定。

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