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        <title>連載・コラム</title>
        <link>http://www.cinra.net/column/</link>
        <description>column</description>
        <language>ja</language>
        <copyright>Copyright 2012</copyright>
        <lastBuildDate>Tue, 31 Jan 2012 00:00:00 +0900</lastBuildDate>
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        <item>
            <title>デジタルコミュニケーションが社会を変える</title>
            <description><![CDATA[<p>TwitterやFacebookなど、ソーシャルメディアの出現によって生活スタイルが変化した、という人も多い昨今。こうしたツールによって私たちは、パーソナルな楽しみをかつてないライブ感でシェアすることが可能になり、たった数年で全く新しい「コミュニケーション」の手段が確立されました。<br><br>

また、ソーシャルメディアの普及と共に、情報の流通経路も変わってきています。これまで情報発信の主力とされてきたテレビ、新聞、ラジオ、雑誌を猛追したインターネットは、2008年に広告費で新聞を抜き、テレビに次ぐ2番目メディアとして存在感を強めています。そして特筆すべきなのは、他のメディアと違いネットは、ユーザー自身が情報を発信し、コミュニケーションを行える点です。一方向だった「発信」が双方向に変化し、その中で新しい「コミュニケーション」が発生しています。<br><br>

こうして人類の長い歴史の中でも、たったこの数年で「コミュニケーション」の手法は革命的に変化してきています。そういう意味でも、この時代もっとも熱い分野として考えられるのが、「デジタルコミュニケーション」なのかもしれません。<br><br>

そこでこの連載は、そもそも「デジタルコミュニケーションってなんだろう？」というところから始まり、ひとつのクリエイティブカルチャーとして、そこではいま何が起きていて、どんな才能が時代を動かしていくのか、紹介していきたいと思います。</p><br>

<h4>協力：デジタルハリウッド</h4>
<p>WEBやデザイン、CGといったクリエイティブ系の学校として著名なデジタルハリウッド。本連載のテーマでもある「デジタルコミュニケーション」の分野に学校としていち早く取り組み、幅広い知識と実績を持つ同校の協力のもと、具体的な事例やトレンドを紹介していきます。 </p><br>

<a href="http://www.cinra.net/access/banner/rensai_dhw.html" target="_blank"><img src="digital-communication/images/pr_banner_ot.jpg" width="448" height="70" border="0" alt="デジタルコミュニケーションを学べる専攻を詳しく見る"></a></p>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/digital-communication.php</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">CINRA編集部</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">pickup</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">デジタルコミュニケーションが社会を変える</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載目次ページ</category>
            
            
            <pubDate>Tue, 31 Jan 2012 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>意外と身近にある みんなのメディア芸術　Vol.5 スマートフォンを宇宙へ 『SPACE BALLOON PROJECT』の舞台裏</title>
            <description><![CDATA[<div class="entryWrapp">
<div class="entryLImgBox">

<p>『第15回文化庁メディア芸術祭』のエンターテインメント部門で『SPACE BALLOON PROJECT』が大賞を受賞した。このプロジェクトは、約30,000メートルの成層圏まで、画面にユーザーのメッセージを表示させたスマートフォンGALAXY S IIをバルーンで飛ばし、フライトの一部始終をUSTREAMで中継したものだ。昨年はソーシャルメディアを活用したさまざまな取り組みが行われたが、これほどまでのロマンとスケール感でユーザーを惹きつけた試みは、他になかったのではないだろうか。また、サムスン電子が製造するGALAXY S IIのプロモーションとして行われたこの「広告」プロジェクトが、「エンターテインメント」の作品としても大きく評価された。今回は、プロジェクトに関わった博報堂の大八木翼、通信など技術面のサポートを行ったバスキュールの馬場鑑平、中継中の楽曲を提供したミュージシャン、□□□（クチロロ）の三浦康嗣の3人による対談をお届けする。メディア環境が劇的に変化するなか、クリエイティブに新機軸を提示した同プロジェクトの現場ではどのようなことが起きていたのか、詳しくお伺いした。</p>

<blockquote>
<h4><img height="12" alt="PROFILE" src="http://www.cinra.net/images/title_s_profile.gif" width="60" /></h4>
<p>大八木翼<br>
1980年、山形生まれ。博報堂勤務。クリエイティブディレクター、コピーライター。コピーをベースにした戦略策定から、映像表現、グラフィック、プロモ＆アクティベーション、インタラクティブコンテンツの開発にいたるまで、あらゆるクリエイティブワークを自身のフィールドとする。<br>
<a href="http://www.hakuhodo.co.jp" target="_blank">博報堂 HAKUHODO Inc.</a></p><br>
<p>馬場鑑平<br>
1976年、大分生まれ。バスキュール勤務。クリエイティブディレクター、ウェブディレクター。広告、アトラクションイベント、教育、アートなどの様々な領域で、デジタルを用いたコミュニケーションコンテンツの開発に携わる。<br>
<a href="http://www.bascule.co.jp" target="_blank">Bascule Inc.</a></p><br>
<p>三浦康嗣<br>
□□□（クチロロ）主宰。作詞、作曲、編曲、プロデュース、演奏、歌唱、プログラミング、エディット、音響エンジニアリング、舞台演出等々をひとりでこなし、多角的に創作に関わる総合作家。岸田國士戯曲賞を受賞した『わが星』の音楽も担当。<br>
<a href="http://www.10do.jp/kuchiroro_new/" target="_blank">□□□</a></p>
</blockquote><br>

<!-- /entryLImgBox --></div>

<h4>「広告」と「エンターテインメント」の境目が溶解した2011年</h4>

<p><span class="nameblue3">―まずは、文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門で大賞を受賞した感想をお聞かせいただけますか？</span></p>

<p class="entryRIMG"><img alt="大八木翼" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_photo1.jpg" width="220" height="330"><br><span class="insmall">大八木翼</span></p>

<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：文化庁メディア芸術祭には、昔からすごく憧れていたんですよ。会場にも何度も足を運んで、「ここに自分の作品が展示されるといいな」と思っていました。また、インターネットを使ったプロジェクトって参加者層を限定してしまいがちですから、会場に展示されることで、子どもからおじいちゃんおばあちゃんにまで作品を見せられるのも楽しみですね。憧れの作家さんたちと作品が並べて展示される、というのも純粋にうれしいです。</p>

<br style="clear:both;">

<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：「文化庁」という、国の冠が付いているところもすごいですよね。演劇人なんかだと、国から助成金をもらったりすることも多いと思いますが、（商業的な）ミュージシャンにはあまりそういう機会がないし、音楽を通じてパブリックな賞を受賞する作品に関われたことは、純粋に嬉しいですね。</p>
<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：その一方で、僕はちょっと困っていることもあって。というのは、これまで広告賞を頂いたことはあったのですが、今回はエンターテインメント部門での受賞ということで、とても嬉しいのと同時に、「広告」と「エンターテインメント」の境目がどこにあるのか、ますます分からなくなってきたところもあるからなんですね。</p><br>

<p><img alt="『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_img1.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景</span></p><br>

<p><span class="nameblue3">―2011年は本プロジェクトに限らず、ユーザー参加型のインタラクティブな広告が増加した年でしたね。</span></p>

<p class="entryRIMG"><img alt="馬場鑑平" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_photo2.jpg" width="220" height="330"><br><span class="insmall">馬場鑑平</span></p>

<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：ソーシャルメディアやリアルタイムメディアがインフラ化してきたお陰で、ユーザー参加型のコンテンツを展開することが非常にラクになってきました。今回はそれらに乗っかる形で、広告とエンターテインメントが同心円上にあるようなコンテンツを作れてしまった気がします。でも、やってる最中は本当に必死で振り返る暇も無かったので、今回結局何が成功したとされているのか、広告とエンターテインメントの関係性におけるルールを抽出していきたいですね。</p>

<br style="clear:both;">

<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：僕はこれからの広告って、より「ユーザーのもの」になっていかなければいけないと思っています。メディアや視聴形態が変化するなか、ユーザーに応援されたり、感動されたりする体験が先にあって、そのうえで商品を好きになってもらい、企業の社会的価値をアピールしていく必要がある。そういった文脈で言うと、今回のプロジェクトも、エンターテインメントとしてフラットに見たときに「感動したよね」とか「面白かったよね」とか言われるものを作れたことは、とても意義があると思いますね。</p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：僕も広告がエンターテインメントになることについては、「めっちゃいいじゃん」って思いましたね。</p><br>

<h4>実際に打ち上げてから分かった、プロジェクトの本当の意味</h4><br>

<p><span class="nameblue3">―「メッセージをスマートフォンに乗せて宇宙に飛ばす」というロマン溢れるプロジェクトですが、どのようにこのアイデアへ至ったのでしょうか？</span></p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：実はかなり早い段階から「宇宙に飛ばしたら面白いかも」という意見が出てきていたんです。「GALAXYって『銀河』という意味だし、これは絶対に面白い」って。</p>
<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：「SPACE BALLOON」に関連する取り組みはこれまでも行われていたんですけど、リアルタイムで中継するようなケースは無かった。だったら生中継して、メッセージもリアルタイムに表示できるようにして、みんなで宇宙に行こうよ！ と。ただ、その時90分という長時間を無音で見続けるのは難しいと思ったので、三浦さんたちミュージシャンの音楽がきっと必要だなと思ったんです。</p>

<p><img alt="『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景、写真左手前が馬場" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_img3.jpg" width="450" height="338"><br><span class="insmall">『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景、左手前が馬場</span></p>

<p><span class="nameblue3">―三浦さんはオファーをもらったとき、どのような印象を受けましたか？</span></p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：企画書を読んだときは、まだあまりよく分かりませんでした。とりあえず曲の長さを聞いてみたら、「長ければ長いほどいい」という答えで。</p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：先ほど馬場さんが言っていたとおり、風船が上空にあがって落ちるまで、みんなにずっと見てもらえるエンターテインメントになるかどうか、という不安がありました。どうすれば飽きずに視聴できるかを考えてみたときに、「自分の好きな音楽が流れていること」だと気づいたんです。ですから、僕やスタッフの好きなミュージシャンに声を掛けることにしました。好きなミュージシャンだから、当然細かい注文もしませんし、「90分の宇宙フェス」を開催するようなノリでしたね。</p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：はじめは坂本美雨とかコトリンゴとか、プロジェクトに参加した友達とも「どういう映像になるのか想像つかないね」って話していたんですけど、終わった後は「めっちゃ良かったよね！」って言い合っていました。実際に打ち上げられて、音楽とメッセージが流れたときに、ようやく面白さを実感できたんです。</p>

<p><span class="nameblue3">―宇宙をバックに自分の音楽が流れる体験は初めてだったと思いますが？</span></p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：たくさんの知らない人たちが書いたメッセージがリアルタイムで流れるなかで、自分の音楽が流れるという体験もめったにないし、あの曲をそういう環境で音楽を聴いてもらえることは音楽家冥利につきましたね。今回のプロジェクトは、視聴者が自分なりの物語を編みながら観ることができた点も嬉しかったです。</p>

</div>

<div class="titleListBox">
<div>
<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-sbp.php?page=2">2/3ページ：CGでなんでもできちゃう時代に、宇宙まで飛んでいくことを多くの人と共有するためには、どうしても皆から寄せられたメッセージを表示する必要があった（大八木）</a></li>
</ul>
</div>

<!-- /titleListBox --></div>

<p>=====</p>

<!-- /entryLImgBox --></div>

<div class="entryWrapp">

<h4>CGでなんでもできちゃう時代に、宇宙まで飛んでいくことを多くの人と共有するためには、どうしても皆から寄せられたメッセージを表示する必要があった（大八木）</h4>

<p><span class="nameblue3">―プロジェクトに提供した楽曲“いつかどこかで”は、“00:00:00”（レイジレイフンレイビョウ）の秒針トラックに、一般の方から集めた64人分のラップを乗せたものだとお伺いしました。</span></p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：岸田國士戯曲賞を受賞した柴幸男さん作、演出の演劇『わが星』の音楽を担当していた関係で、上演した全国各地でワークショップを開いていたんです。もともと、参加者全員のラップを録音して最終的にひとつの音源にする、ということはアナウンスしていたんですが、実はどういう形で発表しようか迷っていて。そんなときに、ちょうどプロジェクトのオファーがきたので「これだ！」って思いましたね。</p>

<p><img alt="三浦康嗣（クチロロ）" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_photo3.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">三浦康嗣（クチロロ）</span></p>

<p><span class="nameblue3">―どんなところにピンときたんでしょう？</span></p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：普通の人の声を集めたものなので、どうでもいい内容が大半なんです。例えば「おやすみ」とか、「お母さん迎えに来て」とか、そういった日常のつぶやきと、広大な「宇宙」の対比って面白いんじゃないかなと思ったんです。あとは時報を用いたこのトラックと、高度がどんどん上がっていく感覚がすごく合うだろうなという目算もありました。</p>

<p class="entryRIMG"><img alt="『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_img2.jpg" width="220" height="330"><br><span class="insmall">『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景</span></p>

<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：宇宙の映像って見慣れたものだし、もうCGでなんでもできちゃう時代ですよね。僕らがチャレンジしたかったのは、「みんなで宇宙旅行に行く」という共有体験をつくりだすことでした。だからこそ、ひとりひとりのメッセージを宇宙で表示する必要があったんです。自分の夢を宇宙に向かって発表するとか、大好きな人に告白するとか、何だっていいんです。それが個人的な想いであればあるほどいい。だからこそ、三浦さんの曲を聴いたとき、「おんなじ気持ちで、クリエイティブをつくってる人なんだ」という感動がありましたね。</p>

<br style="clear:both;">

<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：寄せられたメッセージは、合計7,000超にものぼりました。いろいろな内容がありましたが、高度30,000メートルに表示されたとき、ああ、このために僕ら頑張ったんだな、と。</p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：去年は東日本大震災があり、ひとりひとりにいろんな物語があったと思います。2011年にみんなが思ったり、感じたりしたことを僕自身も知りたかったし、それが集まるとすごいことになるんじゃないかな、という思いでプロジェクトを進めました。GALAXY S IIが言霊を集める装置になって、コピーにもあるように「この星の想いをつなぐ」ことになればいいなって。</p>

<p><img alt="『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_img6.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景</span></p><br>

<div class="titleListBox">
<div>
<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-sbp.php?page=3">3/3ページ：仕事の範囲を線引きしてしまうような人がいたら、達成できないですよ、こういうプロジェクトは（三浦）</a></li>
</ul>
</div>

<!-- /titleListBox --></div>

<p>=====</p>

<!-- /entryLImgBox --></div>

<div class="entryWrapp">

<h4>仕事の範囲を線引きしてしまうような人がいたら、達成できないですよ、こういうプロジェクトは（三浦）</h4>

<p><span class="nameblue3">―壮大なプロジェクトだっただけに、さまざまな苦労があったとお察しします。</span></p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：今回のプロジェクトに関しては、そもそも成功するのかどうかも分からないという地点からのスタートでした。でも、絶対成功させるし、世の中がこのプロジェクトを求めてるはずだっていう、強いチームの気持ちがありました。</p>
<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：最初は本当に分かっていなくて、九十九里浜とか鳥取砂丘からなら打ち上げられるんじゃない？ と思っていたんです。</p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：でも、法律でダメだということが分かって、条件が合う場所がアメリカのネバダ州などの数か所しかないことが分かりました。さらに、マイナス60度の上空ではバッテリーのパフォーマンスが悪くなってしまうので、巨大な冷蔵庫のなかにヒーターを持ち込んでスマートフォンの状態がどうなるのか実験してみたり…。100%成功させるために、10,000個ほどもあっただろう課題をひとつひとつ潰していきました。</p>
<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：ネバダ砂漠にはそもそもインターネットがなく、自分たちの仕事環境すらない状態で、衛星通信でネットワークを引っ張ってくる必要がありました。さらに、バルーンとの通信を確保しなければいけないという問題もあり、インターネットをイチから構築するような感覚でしたね。僕らの役目はウェブサイトを制作する仕事だったのに、いったい何してるんだろうって（笑）。</p>

<p><img alt="『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_img5.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">『SPACE BALLOON PROJECT』実施風景</span></p>

<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：やるまでどうなるのか分からないっていう状況には、シンパシーを覚えてしまいます（笑）。僕も見切り発車でやっちゃう方なんですけど、進めていくうちに予想とは違ったところに企画の良さがあると分かった時が、いい仕事ができたと思える瞬間なんですよね。そういう匂いが今回のプロジェクトからもしたので、こちらも思い切って仕事ができた面はあります。チームのなかに「これは自分の仕事じゃないな」とか「これだけの給料もらってるんだから、ここまでやればいいんでしょ」と思うような人がいたら、達成できないですよ、こういうプロジェクトは。</p>
<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：「それは俺の仕事じゃない」って言い出したら、もう終わりです（笑）。</p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：目標となる「100点の成功」を決めたときに、それを目指す人じゃなくて、120点、150点を追求するようなスタッフたちと一緒に仕事ができたことは幸せでした。</p>

<p><img alt="『SPACE BALLOON PROJECT』スタッフ" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_img4.jpg" width="450" height="287"><br><span class="insmall">『SPACE BALLOON PROJECT』スタッフ</span></p><br>

<p><span class="nameblue3">―2月22日から3月4日まで行われる文化庁メディア芸術祭の受賞作品展で、今回のプロジェクトの内容を知るお客さんもいるかと思います。どのような展示になるのでしょう？</span></p>
<p><span class="name nameblue2">馬場</span>：リアルタイムで行なったときにあった臨場感を、どのようにパッケージするかという課題がありますね。</p>
<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：今のところ、実際にスマートフォンに表示した4,000ものメッセージを精査して、音楽とともに編集し直すことを考えています。リアルタイムの迫力には負けてしまうと思いますが、展示空間を支配できる分、ウェブでは見せられなかった方法でプロジェクトを知ることができるような内容にしたいですね。インタラクティブな要素のある仕掛けを、現在考案中です。</p>

<p><span class="nameblue3">―また大八木さんは、以前から文化庁メディア芸術祭に憧れを持っていたとお伺いしましたが、フェスティバルの印象についてもお伺いできますか？</span></p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：そもそも「メディア芸術」という概念自体って、生まれてからまだ20年、30年くらいのものだと思うし、いろんな解釈ができるんですよね。そこが面白いと思います。</p>

<p><img alt="左から：三浦康嗣、大八木翼、馬場鑑平" src="http://www.cinra.net/column/images/20120125_mediaarts_sbp_photo4.jpg" width="450" height="300"></p>

<p><span class="name nameblue4">大八木</span>：「国が賞を与える」ということは、それぞれのマーケットでエッジが立っているものを、「メディア芸術」という言葉でパッケージすることだと思うんですよね。それって、とても良いことだと思うんです。例えばマンガ部門で大賞を受賞した岩岡ヒサエさんの『土星マンション』は、受賞会見のあと全巻一気買いしてすっかりファンになってしまいました。受賞をきっかけにして、帯に「メディア芸術祭」の名前を入れられるのは、より広いお客さん層にアピールできる意味でも大きいと思います。</p>
<p><span class="name namegreen2">三浦</span>：権威のある賞だと、「取りたい」と思って頑張る人が増えるし、シーン自体が活性化することにも繋がります。今回の展示をきっかけに、僕らの試みがさらに多くの人に知ってもらえたらいいなと思いますね。</p><br>

<iframe width="450" height="259" src="http://www.youtube.com/embed/MfFtUs5BbE4" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br>

<div class="infoBox">

<h4><img src="http://www.cinra.net/interview/../images/title_information.gif" alt="information" width="450" height="18" /></h4><br>

<p><a href="http://space-balloon.net" target="_blank">SPACE BALLOON PROJECT | GALAXY SII</a></p>

<h5>『第15回文化庁メディア芸術祭』受賞作品展</h5><br>

<p>2012年2月22日（水）〜3月4日（日）※2月28日（火）休館<br>
会場：東京都　国立新美術館<br>
<a href="http://plaza.bunka.go.jp" taget="_blank">文化庁メディア芸術プラザ</a><br>
<a href="http://megei.jp" taget="_blank">第15回 文化庁メディア芸術祭 特設サイト</a>

</p>

</div>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-sbp.php</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">宮崎智之（プレスラボ）</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Thu, 26 Jan 2012 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>意外と身近にある みんなのメディア芸術</title>
            <description><![CDATA[<p>2012年2月22日から3月4日まで、東京都・国立新美術館にて開催予定の『第15回文化庁メディア芸術祭』受賞作品展。この連載では、文化庁メディア芸術祭に関連する方々にお話を伺い、メディア芸術の魅力をお伝えしていきます。メディア芸術について関心がある方も、これまであまり知らなかった方も、ぜひ記事に触れてメディア芸術の奥深い世界を実感してみてください。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/tu/maf2012/" target="_blank">第15回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展紹介ページ：CINRA.NET</a></p><br>

<h5>『第15回文化庁メディア芸術祭』受賞作品展</h5><br>

<p>2012年2月22日（水）〜3月4日（日）※2月28日（火）休館<br>
会場：東京都　国立新美術館<br>
<a href="http://plaza.bunka.go.jp" target="_blank">文化庁メディア芸術プラザ</a></p><br>

<h5>「メディア芸術」「メディアアート」「アート」用語の定義について</h5>

<p><span class="insmall"><br>本連載に登場する下記の用語それぞれについて、使い分け方の定義を示させて頂きます。<br>

<span class="insmall">【メディアアート】<br>
先端技術や複製技術を用いたアート作品を指す。文化庁メディア芸術祭では、「アート」のジャンルが評価の対象としている作品。<br>

<span class="insmall">【アート】<br>
「メディアアート」を含む、より広義の概念。絵画やインスタレーション、彫刻などの作品を指す。<br>

<span class="insmall">【メディア芸術】<br>
先端技術や複製技術を用いたメディアアートや、アニメーション、マンガ、ゲームなどを含む芸術を指す。既存の文化ジャンルの分け方にとらわれることなく、時代に呼応した枠組みを提示している。なお、文化庁メディア芸術祭では「アート」「エンターテインメント」「アニメーション」「マンガ」の4部門で世界中から作品を募り、優れた作品に文化庁メディア芸術祭賞を顕彰している。</p>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011.php</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">CINRA編集部</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載目次ページ</category>
            
            
            <pubDate>Thu, 26 Jan 2012 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>美術を揉みほぐす「大きな頭」ピーター・マクドナルド『訪問者』</title>
            <description><![CDATA[<div class="entryWrapp">
<div class="entryLImgBox">

<p>美術館の役割とは？ 観る側にとってそれは、刺激やインスピレーション、または安らぎをもたらすアートとの出会いをくれる場所。さらに、優れた美術品の収蔵とその研究や、大きな意味での地域貢献も大切な役目でしょう。でも、美術館にはもっと可能性があるかもしれない。そう思わせてくれる取り組みが、金沢21世紀美術館で2011年4月16日から2012年3月20日まで開催中の『ピーター・マクドナルド：訪問者』展です。約1年という長い期間、そこで何が行われているのか？ そして「訪問者」とは誰なのか？ アーティスト本人や関わる人々にも話を聞きながら、実際の展覧会場やワークショップの現場をレポートします。</p>

<p><span class="insmall">メイン写真：『ピーター・マクドナルド:訪問者 &#8211; ディスコ』 展示風景　金沢21世紀美術館　撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館</span></p>

<!-- /entryLImgBox --></div>

<h4>美術館に「サロン」と「ディスコ」が出現！</h4><br>

<p>まずは、美術館正面入口からすぐの空間へ。ピーター・マクドナルドさんの作品展示室のひとつ、今回『サロン（Salon）』と名付けられた部屋がそこにあります。小窓から覗くカラフルかつユーモラスな雰囲気に誘われて入室すると、そこには大小さまざまの絵画群が。そのほとんどに、アフロヘアーのような「大きな頭」の人物たちが生き生きと描かれています。</p><br>

<p><img alt="『ピーター・マクドナルド:訪問者 - サロン』 展示風景　金沢21世紀美術館　撮影：渡邊修" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo1.jpg" width="450" height="338"><br><span class="insmall">『ピーター・マクドナルド:訪問者 - サロン』 展示風景　金沢21世紀美術館<br>撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館</span></p><br>

<p>ピーターさんが、最初はソウルシンガーの姿にインスパイアされて生み出したという彼ら。ある絵では空港で佇み、別の絵ではバンドマンのような4人組として登場。さらに海辺での母子の散歩や、道着を着込んだ格闘家（？）、そして名匠マティスと思しき車椅子の画家も、やっぱり大きな頭です。鮮やかな頭同士が重なる部分は互いを混ぜ合わせた色になっているのも、会話をしているようで面白いですね。</p><br>

<p><img alt="『ピーター・マクドナルド:訪問者 - サロン』 展示風景　金沢21世紀美術館　撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo2.jpg" width="450" height="338"><br><span class="insmall">『ピーター・マクドナルド:訪問者 - サロン』 展示風景　金沢21世紀美術館<br>撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館</span></p><br>

<p><p class="entryRIMG"><img alt="『Shipping Salon』撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo3.jpg" width="220" height="293"><br><span class="insmall">『Shipping Salon』撮影：渡邊修<br>提供：金沢21世紀美術館</span></p>

<p>さらに中央の空間には、やはりピーターさんによるドローイングが詰まったアクリルケースが。1枚1枚に「To ○○ / From Peter」と記されているので、誰かにあてた手紙のようです。何やら謎めいていますが、そのわけは後ほどアーティスト本人から明かされることに…。サロンの名のとおり柔らかいソファもあり、ピーターさんの絵画世界にじっくり浸りながら作品についておしゃべりが楽しめそうな空間です。ちなみにこの部屋は入場無料でもあります。</p>

<p>もうひとつの展示室は対照的に、その名も『ディスコ（Disco）』と命名されたギャラリー空間。入口に暗幕が垂れ下がり、往年のダンスミュージックが中から小さく聴こえてきます。サロンがゆっくり観賞できる空間だったので、こちらはディスコっぽい部屋？ 巨漢のIDチェック係とかはどうやらいないので、いざ入室。すると…。</p>

<p>四方の壁、高さ6m×全長70m（！）を埋め尽くして描かれたのは、まばゆい光が交差する迫力のダンスフロア。お馴染みのアフロ人間（勝手に命名）たちが大きな頭を重ね合いながら、思い思いに踊っています。彼らがステップを踏むたびにスポットライトが彩りを変える光景さえ目に浮かぶよう。地平線まで続くフロアはちょっとSF的で、気分はもう未来派『Soul Train』（伝説のディスコテレビ番組）!? よく見ると、絵の中には老人や小さな子どもたちの姿も。このディスコは老若男女ウェルカムのようですね。</p><br>

<p><img alt="「ピーター・マクドナルド:訪問者 - ディスコ」 展示風景　金沢21世紀美術館　撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo4.jpg" width="450" height="338"><br><span class="insmall">「ピーター・マクドナルド:訪問者 - ディスコ」 展示風景　金沢21世紀美術館<br>撮影：渡邊修　提供：金沢21世紀美術館</span></p><br>

<p>ディテールまで描き込まれたターンテーブルやPA機材にも、ピーターさんの思い入れが感じられます。フロア正面には実際のDJブースがあり、床のあちこちには自由に使えるクッションも。壁画と音楽に囲まれて、このユニークな空間に身を任せられます。しかしこの壁画、ひとりで描いたら相当たいへんそうですが…この謎も後ほど、解けることになります。</p>

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<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/peter-mcdonald-report.php?page=2">2/4ページ：舞踊家、能楽師、ヨガ・インストラクターとのワークショップ</a></li>
</ul>
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<h4>舞踊家、能楽師、ヨガ・インストラクターとのワークショップ</h4><br>

<p><p class="entryRIMG"><img alt="ピーター・マクドナルド　撮影：CINRA.NET編集部" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo5.jpg" width="220" height="330"><br><span class="insmall">ピーター・マクドナルド<br>撮影：CINRA.NET編集部</span></p>

<p>壁画に見とれているうちに、この日の展示関連ワークショップ「ほかのあたまほかのからだ」が始まりました。集まったのはピーターさんご本人と、「メンバー」と呼ばれるみなさん。美術館からの公募に応え、このプロジェクトを共に作り上げるべく集まった人々です。実はこの壁画も、彼らがピーターさんとの共同作業で、今年の春から初夏にかけて描き上げたものだったのです。現れたピーターさんはディスコキング風…ではなく、爽やかな若き英国紳士。日英のご両親の間に生まれ、ロンドンを拠点とする彼は日本語も堪能です。</p>

<p>この日のワークショップのゲストは、地元石川県にゆかりのある多彩なパフォーマーである能楽師の高橋憲正さん、舞踊家の中西優子さん、そしてヨガ・インストラクターの砂山由希子さんの3名とピーターさんです。いったい何が始まるのか…。簡単なあいさつの後、さっそくワークショップ開始です。</p>

<p>参加者たちがおもむろに運んできたのは、巨大な「お面」？ ピーターさんの作品に出てくる人々の頭を彷彿とさせます。これは前回までのワークショップで各自が作り上げたオリジナルの「ほかのあたま」でした。自作に込めた想いを、自己紹介のように語る皆さん。木の葉や水滴をイメージした自然派、「いろはにほへと」の文字をあしらった語り部タイプ、そして脳内の思考のように不揃いのパーツが立体的に組み合わさったものなどなど。どれも作り手の興味が反映されていて楽しい作品でした。</p><br>

<p><img alt="ワークショップ風景　撮影：CINRA.NET編集部" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo6.jpg" width="450" height="300"><span class="insmall">ワークショップ風景　撮影：CINRA.NET編集部</span></p><br>

<p>その後、皆で自分の「ほかのあたま」を身に付け、ゲスト3名が順にパフォーマンスのワークショップを実施。これはディスコの作品空間を体感しながら、「見ること／描くこと=パフォーミング」という考え方のもと、自己と出会い、対話する試みだそうです。この試み自体がディスコ内で繰り広げられる、未知の自分によるパフォーマンスでもあるのです。お面＝異者を演じるイメージもありますが、この「ほかのあたま」は自分の新たな一面を引き出すものかもしれません。</p>

<p>最初のゲストはヨガの砂山さん。室内に流れるダンスミュージックがヒーリング系に変わります。ヨガを通して「生きる道」を学んでいるという彼女は、その日常が身体を使ったパフォーミングとも言えそうです。クッションに深く座り、そこから自分の呼吸を意識しながらゆっくり体を動かします。最初は奇抜に感じた「ほかのあたま」も、身につける本人の創造物だからこそなのか、各々が装着すると案外なじんで見えてきます。ヨガは、ふだんより大きな「あたま」でアンバランスな「からだ」に慣れる、ちょうど良いウォーミングアップにもなりそうでした。</p><br>

<p><img alt="ワークショップ風景　撮影：CINRA.NET編集部" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo8.jpg" width="450" height="300"><span class="insmall">撮影：CINRA.NET編集部</span></p><br>

<p>続いて登場したのは、能楽師の高橋さん。能の基本的な動き「カマエ」（立ったまま腰に力を入れあごを引いた姿勢）、「ハコビ」（床に足の裏を付けてかかとを上げない歩き方）を体験します。大きな頭の8人が横1列になり、しずしずと前進。その光景はかなりシュールですが、考えてみれば能も一種の仮面劇。「新しい自分」を探るにはぴったりの体験かもしれません。</p><br>

<p><img alt="ワークショップ風景　撮影：CINRA.NET編集部" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo9.jpg" width="450" height="300"><span class="insmall">撮影：CINRA.NET編集部</span></p><br>

<p>3番目は、舞踊家の中西さん。今度は対照的に、それぞれの自由な動きを誘い出します。ボレロが流れるなか、各メンバーはまず自分たちが描いた壁画と同化するように壁際に立ち、そこから抜け出るように、思い思いの動きで中央へ集まっていきます。すると「隣の人と手の平をつけて輪になって」「二人一組で相手のどこかにふれて」と、テンポよく指示が繰り出されます。不思議な儀式のようなこの時間は、それぞれが再び壁際に（壁画の中に？）戻り、終了しました。</p><br>

<p><img alt="ワークショップ風景　撮影：CINRA.NET編集部" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo10.jpg" width="450" height="300"><span class="insmall">撮影：CINRA.NET編集部</span></p><br>

<p>最後に、今日が初顔合わせとなったゲスト3名が、ジャンルを越えた競演に挑戦。ヨガの砂山さんは植物のようにしなやかなポーズを繰り出し、能の高橋さんは次回公演で演じる老翁の動きをベースに厳かに登場。そこへダンスの中西さんがトリックスターのように飛び込み、ときに共演者たちの動きを後ろで真似るなど、自由なパフォーマンスを繰り広げました。ピーターさんも、途中で思わずスケッチブックを取り出し何かを描き始めます。その姿もまた、ひとりのパフォーマーのよう？ 進む道は違えど、いずれも自らの表現を追求する者同士ならではの即興の掛け合い。緊張感と楽しさが溢れ出します。こうして予定の2時間半はあっという間に過ぎました。</p>

<p><div class="titleListBox">
<div>
<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/peter-mcdonald-report.php?page=3">3/4ページ：アーティストと公募メンバーたちの、1年間に渡る挑戦</a></li>
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<h4>アーティストと公募メンバーたちの、1年間にわたる挑戦</h4><br>

<p>ワークショップを終えたみなさんに、お話を聞きました。まずはこのプロジェクトのそもそもの成り立ちを、金沢21世紀美術館・学芸課長の不動美里さんに教えてもらいます。</p>

<p>「これらの作品展示やワークショップなど全体を『金沢若者夢チャレンジ・アートプログラム』と呼んでいます。大きな特徴は、物としての作品の完成ではなく、出来事としての現象やプロセスを重視している点。18〜39歳の若い世代を対象にメンバーを公募し、プログラムをアーティストや美術館と一緒に実現してもらいます。毎年アーティストを招いて約1年間、滞在制作、ワーク・イン・プログレス（プロセスを公開しながらの作品制作）、そしてワークショップさらにはパフォーマンス等を組み込んでさまざまに変容していく長期プロジェクトです」</p>

<p>参加メンバーが共同作業を通じて自己像や世界像を再発見し、成長していく。そんな目標を掲げ、2007年から日比野克彦さん（第1回）、日比野克彦さんと野田秀樹さん（第2回）、広瀬光治さんと西山美なコさん（第3回）、高嶺格さん（第4回）を迎えて行われてきたそうです。今年度からは同館の活動テーマ「美術館はメディエーター（媒介者）」の集大成として展開。開館時から続く近隣学校との連携などと同時に、個人単位でのつながりをどう築けるか考える試みです。そこには、多くの若者が社会とのかかわり方にどこか戸惑いがちないま、現代美術が役に立てないかという想いもありそうです。</p>

<p>これまでの参加型展覧会とも異なるこの試みは、ストックホルム近代美術館の若者向け教育普及プログラム『ゾーン・モデルナ』を参考に始まりました。しかしプログラムの性質ゆえ、その方法に唯一の解はありません。企画は毎回、独自に考案。今回その役割を担うのが、同館キュレーターの北出智恵子さんです。</p>

<p>「私は今回、シンプルにひとりの人間に立ち戻るところから始めたいと思いました。そこで美術の原点、孤独な自分との対話となる絵画の世界から一人ひとりに向かい合い、視野を広げる形を目指そうと考えました。ピーターは巨大な頭の人物が自身の表現言語だと言います。洞窟画の時代から、絵は伝えるためのツールでもありますよね。彼の作品を観ているとそれがよく感じられて、とても心地いい。そのことも、お願いしようと決めた理由のひとつです」</p><br>

<p><img alt="左から：北出智恵子さん、不動美里さん　撮影：CINRA.NET編集部" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo11.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">左から：北出智恵子さん、不動美里さん　撮影：CINRA.NET編集部</span></p>

<p>こうして、同プログラム初の海外拠点作家となったピーターさん。つまり今回は、国境を越えたチャレンジでもあります。ところで「絵画が自身の表現言語」とはどういう意味でしょう？ また北出さんとピーターさんとの対話の中では「ペインティングはパフォーミングのよう」というやりとりも生まれたそうです。その真意をご本人に伺いました。</p>

<p><p class="entryRIMG"><img alt="ピーター・マクドナルド" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo12.jpg" width="220" height="330"><br><span class="insmall">撮影：CINRA.NET編集部</span></p>

<p>「僕には以前、芸術家として何を描けばよいかわからない時期がありました。でも舞台などのパフォーミングと一緒で、絵も独自の言語を使って生み出す世界だと気づけたんです。そして誰もが日常の中で常に選択や表現をしている。髪型も歩き方も、言語であり表現なのだなって。そう思うとすごく自由を感じました。外に出て街を歩けば、見るもの全てがパフォーマンスですから（笑）。そこから僕の世界は広がってきました。それが絵で伝わると嬉しいです」</p>

<br style="clear:both;">

<h4>「絵で対話する」というアイデア</h4><br>

<p>そんなピーターさんの絵には、日常と非日常がいつの間にかつながっていくような世界観があります。彼は今回の依頼を受けて、どんな形で活動を始めたのでしょう？</p>

<p>「まずサロンにある絵画群はこれまで描いてきたもので、いわば僕と絵の1対1の世界。そこから始めて、広げていきたいと思いました。ディスコの空間は、1年前に初めてあの空間を訪れ、僕にできる可能性を想像したときに浮かんできたイメージ。そして美術館からの提案でメンバーと一緒にあの壁画を描くことになりました」</p>

<p>ピーターさんはまず今年4月から6月に滞在。サロンが4月16日にオープンし、ピーターさんはメンバーたちと壁画制作を開始しました。この滞在期間中、サロンにはポストを設置し、彼にあてた手紙を来場者に書いてもらったそうです。集まったその数は1033通！</p>

<p>「手紙はすべて読みました。読んでいると自然とイメージが浮かんできて、描いていると返事になっているような、会話のような感じでした」</p>

<p>ハガキほどの大きさの紙に描かれたこれらのドローイングは、住所があれば実際に返送したようです。届け先がわからないものはサロンに展示中とのこと。</p>

<p>それが先ほど見た、楽しい絵はがきの真相。絵で対話するというアイデアは、まさに「絵が自分の表現言語」というコンセプトを地でいくもの。ピーターさんと絵の1対1の対話が、ここでは作家と観衆の対話へと発展しています。彼は現在もロンドンと金沢を行き来して、この場所での活動を続けているそうです。</p>

<p><div class="titleListBox">
<div>
<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/peter-mcdonald-report.php?page=4">4/4ページ：ピーターの世界観が、さまざまな場所を「訪問」していく</a></li>
</ul>
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<h4>自分たちならではの場をつくりだすことも、もうひとつのクリエイション</h4>

<p>実際に参加したメンバーたちはどんな体験をしたのでしょう。学歴・経験不問のメンバー募集では、まず自ら描いた絵を何らかのかたちで見せてくれることが条件だったそうです。それは、絵を介したコミュニケーションを一緒に行う上で必要な最初の勇気。彼らがプロジェクトを通して自分の場所を見つけてくれることが、ピーターさんの創作と同じくらい重要だと北出さんたちは考えました。</p>

<p>「壁画制作はその下絵づくりなど、ピーターによる最小限のコントロールがなされています。そのためメンバーは彼の世界の中で、絵具の配合やライン取りなどクリエイティブな身体的な作業を通し、彼が何を大切にしているかを知ることができます。つまり、自分なりのクリエイティビティをみつけていけるんですね」（不動さん）</p>

<p>「ピーターを核に、メンバー全員のさまざまな自己表現がそこにありました。そして、そこに彼らならではの場をつくりだすことも、もうひとつのクリエイションだと言えます。簡単なことではありませんが、その魅力を体感できたからこそ、みんな最後まで参加してくれたのかなと思っています」（北出さん）</p>

<p>参加メンバーの金田さんと横山さんにもお話が聞けました。共にふだんからこの美術館によく来ていたものの、今回のことを通じて仲良くなった女性同士です。1年を通した制作やワークショップでどんな経験を得たのでしょう？</p>

<p>「『ほかのあたま』を付けたときの違和感が面白くて、周りがよく見えないぶん、他人を感じようとする気持ちが働いたり、すぐぶつかるので人に優しくなったりしました（笑）。それと、たまたま観にきた小さな子がすごく興味を示してくれて。この体験を子どもたちにも伝えたいなと思いました。それで今度は小学生を対象に、このワークショップをやれることになったんです（編注：取材後、2011年12月に実現）。今日のように手をつないだり、呼吸を確かめたり、私自身がよかったなと感じたことを取り入れたいですね」（金田さん）</p>

<p>大人から子どもまでがつながり、広がっていく動きはディスコの壁画だけではなく、実際にも生まれているようです。</p>

<p>「今日は最後の先生たちの競演が、すごくアグレッシブな動きですごかったです。私自身も、一緒に自分の『ほかのあたま』を付けて動いてみることで、いろんな不思議をもらいました」（横山さん）</p>

<p><p class="entryRIMG"><img alt="ワークショップ風景" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo13.jpg" width="220" height="330"><br><span class="insmall">撮影：CINRA.NET編集部</span></p>

<p>横山さん制作による、ピンクのおにぎり型（？）の「ほかのあたま」は、かなりアヴァンギャルドな出来でした。そんな彼らの手で壁画が完成した後も、多くの活動が展開されています。メンバーのひとりが、ピーターさんの絵画をもとに自ら手がけたショートムービーも館の一角で上映中。またディスコでは先ほどのワークショップはもちろん、子どもたちへの絵本読み聞かせから、Buffalo Daughterのライブ（！）が行なわれたり、北陸拠点DJ陣の週代わりプレイまで、さまざまな「訪問者」がこの場を共有しています。</p><br>

<p><img alt="左から：北出智恵子さん、不動美里さん" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo14.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">「Home Disco」 DJ: 徳田和紀(Jazzpresso) / Sori (Closer)、2011年11月13日<br>提供：金沢21世紀美術館</span></p><br>

<h4>ピーターの世界観が、さまざまな場所を「訪問」していく</h4><br>

<p>さらに1年間の活動のなかでは、予定外の新作も生まれました。美術館の隣にある金沢能楽美術館には、ピーターさんが能の名作『高砂』にインスパイアされた巻物式の絵画『高砂スクロール』が特別展示されています。終盤に神様（住吉明神）が舞いを見せる名シーンは、ここでは宇宙空間を舞台にしたファンキー＆ギャラクシーな展開に！ 能楽師の高橋さんも「神様の解釈も含めて僕らにはない想像力で、こういう捉え方もあるのかとすごく刺激になります」とコメントしていました。</p><br>

<p><img alt="《高砂スクロール》2011年　提供：金沢21世紀美術館" src="http://www.cinra.net/column/images/20120110_petermcdonald_photo15.jpg" width="450" height="64"><br><span class="insmall">《高砂スクロール》2011年　提供：金沢21世紀美術館</span></p><br>

<p>最後に、このプロジェクトのタイトル『訪問者』について北出さんに聞いてみました。そこには、単にピーターさんがこの美術館・この街への訪問者ということ以上の意味が？</p>

<p>「Visitorという言葉にはStranger（よそ者）的な意味合いもありますが、だからこそお互いをつなげ合う想いが伝わればいいな、と選んだ言葉なんです。この場所では、ピーターも、彼の世界にふれる私たちやメンバーも、そして美術館のお客さんも訪問者と言えるでしょう。そして、そこで感じ、持ち帰ったものもまた各々の場所へ運ばれていく、つまり『訪問』していくことになると思います」</p>

<p>「開かれた美術館」として親しまれる金沢21世紀美術館が、美術と人の、そして人と人の媒介者としてさらに積極的に関わっていく姿勢が、そこにはありました。そう思うと、あのカラフルで大きな頭が重なり・つながり合う風景にも、また新しい意味が感じられます。あなたも次の「訪問者」になってみてはいかがでしょうか？ </p>

<p><div class="infoBox"></p>

<p><h4><img src="http://www.cinra.net/interview/../images/title_information.gif" alt="information" width="450" height="18" /></h4><br></p>

<p><h5>『ピーター・マクドナルド: 訪問者』</h5><br></p>

<p>2011年4月16日（土）〜2012年3月20日（火）<br>
会場：石川県　金沢21世紀美術館<br>
時間：10:00〜18:00（金・土曜日は20:00まで）<br>
休場日：月曜、1月10日（3月19日は開場）<br>
料金：<br>
サロン（長期インスタレーションルーム）入場無料<br>
ディスコ（展示室13）当日の特別展またはコレクション展の観覧券で入場可</p>

<p><a href="http://www.kanazawa21.jp" target="_blank">金沢21世紀美術館</a><br>
<a href="http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1121" target="_blank">金沢21世紀美術館：ピーター・マクドナルド: 訪問者</a></p>

<p></div>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/peter-mcdonald-report.php</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">コラム</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">内田伸一</category>
            
            
            <pubDate>Tue, 10 Jan 2012 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>『クリエイターのヒミツ基地』</title>
            <description><![CDATA[  <p align="left"> <p align="left">才能あるクリエイターたちの作品は、自然に私たちの身の回りにあって、生活を豊かにしてくれています。<br>
    持てる知恵をふりしぼり、オンリーワンの作品を日々生み出している彼ら。<br>
    では、その素晴らしい発想が生まれる創作の現場とは、いったいどんな場所なのでしょうか。<br>
リラックスできる快適な空間から、自らを高める禁欲的な空間まで、バラエティ豊かな「クリエイターのヒミツ基地」をレポートしていくこの連載。<br>
さまざまなジャンルのクリエイターが登場するので、業界による違いも楽しめます。
<br>
普段なかなか明るみに出ない、独自の創作姿勢からマル秘アイテムの数々まで、気になる舞台裏を覗いてみましょう。
  </p>]]></description>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">CINRA編集部</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">『クリエイターのヒミツ基地』（wacom）</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載目次ページ</category>
            
            
            <pubDate>Wed, 28 Dec 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>意外と身近にある みんなのメディア芸術　Vol.4『魔法少女まどか☆マギカ』新房昭之（監督）×宇野常寛（批評家）対談</title>
            <description><![CDATA[<div class="entryWrapp">
<div class="entryLImgBox">

<p>先日、受賞作品が発表された『第15回文化庁メディア芸術祭』。毎回、斬新な作品が受賞を果たすアニメーション部門で、今年はアニメ業界のみならず幅広い層にアピールし、カルチャーシーンに衝撃的なムーブメントを起こした『魔法少女まどか☆マギカ』が大賞を獲得した。本作は、平凡な中学生である鹿目まどかが「魔女の結界」に迷い込み、さまざまな運命を背負った「魔法少女」たちや、可愛らしい動物の姿で「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げる謎の生命体・キュゥべえらと出会い、さまざまな葛藤をしつつも奇跡を実現する物語だ。全12話のストーリーは毎話、息もつかせぬ意外性あふれる展開で、アニメーション作品としての意欲的な表現、高い批評性を評価されての大賞受賞となった。そして今回、監督である新房昭之氏と、批評誌『PLANETS』編集長で『魔法少女まどか☆マギカ』に造詣の深い宇野常寛氏との対談が実現。両氏の対話を通じて浮かび上がった、アニメ業界を超えて広く波及した『魔法少女まどか☆マギカ』という作品の深い魅力とはなんだったのか？ 今後のアニメーション表現について考えるうえでも必読の対談をお送りする。</p>

<blockquote>
<h4><img height="12" alt="PROFILE" src="http://www.cinra.net/images/title_s_profile.gif" width="60" /></h4>
<p>新房昭之<br>
アニメーション監督、演出家。近年ではアニメ制作会社のシャフトを拠点とし、1クールで監督作品が2本放送されることがあるなど多作で知られる。代表作に『化物語』『さよなら絶望先生』『ひだまりスケッチ』『荒川アンダー・ザ・ブリッジ』など。</p><br>
<p>宇野常寛<br>
1978年生まれ。批評家。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。批評誌『PLANETS』編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』（早川書房）、『批評のジェノサイズ』（共著・サイゾー）など。2011年7月、3年ぶりとなる単著『リトル・ピープルの時代』（幻冬舎）を刊行した。</p>
</blockquote><br>

<!-- /entryLImgBox --></div>

<h4>いまのアニメ界で、最もユニークなことができるのは深夜枠（宇野）</h4><br>

<p><span class="nameblue3">―まずは新房監督、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞、おめでとうございます。受賞のご感想をいただけますか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：ありがたいことですね。とはいえ、結局はスタッフが一丸となって作ったものですから、僕の名前ではありますが、身内の誰かが賞を貰ったような気がしています。これが漫画家さんや作家さんだったら個人の受賞という気持ちになれるのでしょうが、テレビアニメーション制作って1人では何もできないですから。</p>

<p><span class="nameblue3">―『魔法少女まどか☆マギカ』は、本放送だけでなくパッケージの売り上げもこれまでの記録を塗り替えるような快挙を成し遂げました。受賞されるのも当然かと思われましたが。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：いえ、どの賞も意識することはないんです。ただ、評価していただけるのはとても嬉しい。それがすなわち、スタッフに対する高い評価にもなるので、ありがたいですね。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：僕は今回『魔法少女まどか☆マギカ』が受賞したことは、文化庁メディア芸術祭にとっても画期的なことだと思うんです。これまでのアニメーション部門は、個人制作のアート風の作品であったり、ファミリー向けの健全な大作が選ばれることが多かった。市場とは異なるロジックで優れた作品を抽出する役目を背負っていたことは間違いない反面、少し詳しい人なら受賞する作品が想像できてしまうようになっていた。そこで今回、深夜アニメの、それもオリジナル作品が受賞したことの意味は大きいと思うんです。本作は、先ほど新房監督がおっしゃったように、キャラクター原案を漫画家の蒼樹うめさん、シリーズ構成と脚本をゲームシナリオ出身の虚淵玄さんが担当されるなど、各界の才能が結集して生まれた作品です。つまり、アニメに限らず現代のオタク系カルチャーの才能がジャンルを超えて結集して生まれた作品が受賞したわけです。この豊饒な空間を公の賞が認めたことの意味はとても大きい。</p>

<p><img alt="宇野常寛" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_uno.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">宇野常寛</span></p>

<p><span class="name namepurple1">新房</span>：確かに、深夜アニメは作家1人ではなく、みんなで作る作品が多いです。その代表的な存在として『魔法少女まどか☆マギカ』を捉えていただけるのは嬉しいことですね。</p>

<p><span class="nameblue3">―今回の贈賞理由には、原作なしのオリジナル作品であることへの高い評価がありますね。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：それについても意識はしていませんでした。オリジナルと原作物で力の入れ具合が違うということは全くないですから。どちらも一生懸命作っていますし。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：深夜アニメは一般的に、極度にマニアックな視聴者層を対象に制作されていると言われます。そのことで、内容も偏りがちだ、と。しかし逆にこの『魔法少女まどか☆マギカ』のようなユニークなオリジナル企画が成立するとしたら、それは深夜アニメしかないようにも思えるんです。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：自由だと言っても、根底には「売れるものを作ろう」という想いはありますから、「売れるものを自由に作る」といった感覚がありますね。ただ『魔法少女まどか☆マギカ』に関していえば、アニプレックスのプロデューサーである岩上敦宏さんが揃えたメインスタッフの座組が出発点になっているので、その点ちょっと特殊な成り立ちになっています。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか　&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image1.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか<br>&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：今の日本では純文学やアートのほうが、その在り方が何パターンかに固定化されてしまっていて、商業主義的なフィールドのほうに異質なもの、多様なものがあふれているようにも思えます。まさに『魔法少女まどか☆マギカ』は、商業主義からこそ生まれた、多様さの象徴だと思います。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：そうかも知れないですね。でも作品を作っている時は、話題になってホッとしていたというのが正直な感想で（苦笑）。オリジナルで魔法少女ものをやるということも、これまで組んでいなかったスタッフを揃えることで話題性を作ることができたのも、岩上プロデューサーの仕掛けですよ。それに尽きますね。現場では、チームとしていかにコミュニケーションを取っていくかに注力していましたから、他のことにはあまり目が向いてませんでしたね。</p>

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<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-madomagi.php?page=2">2/4ページ：写真があっても絵画は絵画として残っているように、実写ではなくアニメの絵だからいいんだ、という嗜好は当然残る（新房）</a></li>
</ul>
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<h4>写真があっても絵画は絵画として残っているように、実写ではなくアニメの絵だからいいんだ、という嗜好は当然残る（新房）</h4>

<p><span class="nameblue3">―宇野さんがおっしゃられるように、視聴者の立場からは『魔法少女まどか☆マギカ』はこれまでアニメになじみのなかった層をも巻き込み、ブームを作った印象があります。そのブームを新房監督はどうご覧になっていましたか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：僕はよく分からなかったです。インターネットでの評判などもほとんど見ませんしね。実感があったとすれば、キャラクターグッズがずいぶんたくさん作られたので、あぁ、人気が出てきたんだなぁと。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：アニメファンがこれほどレベルの高い作品にハマるのはよく分かりますが、『魔法少女まどか☆マギカ』のブームは普段アニメを観ない人にもブームが拡散していった。それはひとつの特徴ですね。</p>

<p><span class="nameblue3">―宇野さんがおっしゃるレベルの高さというのは、具体的にはどういうところですか？</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：最初に思いつくのはなんと言っても、この10年のノベルゲームやライトノベルなどで培われたノウハウを総動員したシナリオの完成度の高さなのですが、僕が最も気になっているのは「映画との距離感」なんですね。新房さんより上の世代の監督、たとえば押井守さんや富野由悠季さんは、やはり実写映画との距離感でアニメを作っていたところが大きいと思うんですね。実写の映画でできないことは何か、という思考がまずある。対して、新房さんの作品はマンガだったり、イラストだったり、アート・デザインだったりアニメとは異なる他のジャンルの絵との距離感で映像が設計されているように思えるんです。『魔法少女まどか☆マギカ』の場合は、アニメの画とはテイストの違うコラージュを多様する劇団イヌカレーの起用にそのことが象徴されている。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』劇団イヌカレーによる制作シーン&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image2.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』劇団イヌカレーによる制作シーン<br>&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="name namepurple1">新房</span>：実写映画について思うのは、今の映像技術をもってすれば、例え漫画原作であろうとも、実写で撮っても漫画っぽくできてしまいますよね？ 昔ならデフォルメされた画はアニメでしか映像化できませんでしたが、今は役者さんの腕を伸ばしたりすることも普通にできてしまいます。とはいえ、写真があっても絵画は絵画として残っているように、実写ではなくアニメの絵だからいいんだ、という嗜好は当然残る。だから僕は、そこを強調していきたいと思ってずっとやってきているんですよ。今回も、その流れの中に確実にある作品ですね。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：実写を意識している監督は、アニメの中にも調和した3次元空間を作り、それをカメラで撮影しているような画作りをされます。ところが新房さんの作品は、背景とキャラクターを独立させて描くので、その間に緊張感が生まれ、ユニークで面白い映像体験になる。そういった緊張関係は、『ぱにぽにだっしゅ! 』（2005年）の頃から一貫していますよね。</p>

<p><span class="nameblue3">―それが最も分かりやすく描かれているのが、先ほど宇野さんも触れた劇団イヌカレーさんが魔女をデザインした、魔法少女たちが戦う空間ですね。通常のシーンとは明らかに異なるシュールなテイストが、非常に印象的です。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』劇団イヌカレーによる制作シーン&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image3.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』劇団イヌカレーによる制作シーン<br>&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="name namepurple1">新房</span>：やはり魔法世界は異質な雰囲気にしたいと思っていましたからね。そこに特徴がないと、他の作品との差別化も図れませんし。だいたい傾向としてありますよね？ 異空間の表現というとコレ、という表現って。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：ありますね（笑）。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：そうしてしまってはダメだと思ったんですよ。せっかくのオリジナル作品ですし。当初は『コゼットの肖像』（2004年）の異空間風にしようかと考えていたんですが、劇団イヌカレーさんに出会い、彼らに任せたほうが面白くなりそうだと思いました。劇団イヌカレーさんとは『さよなら絶望先生』（2007年）からの付き合いになりますが、魔女のデザインだけお願いするつもりが、空間全体もお任せしたほうがいいだろうということになり、あの形になったんです。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：その劇団イヌカレーさんが作られた絵と、蒼樹うめさんのキャラクター絵との関係性の面白さってありますよね。映画的な「空間」をつくるのではなく、異質な複数の絵と音声を組み合わせることでできることは何か？ それを追求しているのが、新房さんの作品の特徴だと思います。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』劇団イヌカレーによる制作シーン  &copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image4.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』劇団イヌカレーによる制作シーン<br>&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="name namepurple1">新房</span>：『さよなら絶望先生』の時は、原作とできるだけ変わらない世界を作ろうとしてあのようになったのですが、『魔法少女まどか☆マギカ』の場合もいつもの方向で作っていただけでした。スタッフも僕の好きな方向、嫌いな方向が分かっていますし、彼ら自身もその好みは共通していますよ。だから、方向性にブレはないんですね。</p>

<p><span class="nameblue3">―新房監督の口から、その方向性については皆さんにどんなサジェスチョンを？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：言葉では伝えないです。作品というのは、実際に作ってみないと分からないものですから、共通認識ができたのは、第1話ができあがってから。役者の芝居も音楽も全て含め、原作物で明確に世界観が決まっているもの以外は、結局はできてみないと分からないものだと思います。</p>

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<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-madomagi.php?page=3">3/4ページ：「キュゥべえ」というキャラクターの人気から火がついた（新房）</a></li>
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<h4>「キュゥべえ」というキャラクターの人気から火がついた（新房）</h4><br>

<p><span class="nameblue3">―画作りのお話が続きましたが、先ほど宇野さんがおっしゃられたように、『魔法少女まどか☆マギカ』はシナリオの内容も高く評価されていますね。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：そうですね。虚淵玄さんという作家さんを、新房監督はどう見ているのでしょうか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：僕は「虚淵さんと一緒に」という話をいただいてから彼の作品『Fate/Zero』を読み、シナリオライターという感覚ではなく作家として面白いと感じました。ですから、本来なら脚本に直しを入れたりしますが、今回は虚淵さんに細かく指示を出すようなことはしていません。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：どういうところが面白いと感じられましたか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：ストーリーの内容ももちろんですが、『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵さんのシナリオは、単純に続きが気になりましたよね。テレビシリーズですから、毎回続きが気になるところが非常に良かった。基本的な設定に関しても、虚淵さんのアイディアですし。今回はまず「魔法少女になってはいけない」という構造がいちばん面白いんですよ。その事実に、観ている人がいつ気づくのかが。</p>

<p><span class="nameblue3">―毎回予想もつかない展開を繰り広げた『魔法少女まどか☆マギカ』ですが、まどかを使い魔から救ってくれた魔法少女マミの運命が描かれる第3話は、ファンにとっても衝撃的でした。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：制作側もドキドキしていましたね、あの回は。でも、評判が良かったので安心しましたよ。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』魔法少女マミ戦闘シーン（第三話より）　&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image5.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』魔法少女マミ戦闘シーン（第三話より）<br>&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="nameblue3">―コンセプト面で、新房監督がいちばんこだわられたところはどこですか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：タイトルですね。タイトルに「魔法少女」という単語だけは外せないなと。あとは可愛らしいロゴ。もっとスタイリッシュな案もありましたが、没にしました。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：なるほど。もし新房さんがそこにこだわらなかったら、『魔法少女まどか☆マギカ』の魅力は半減していたのではないでしょうか。既存の魔法少女のイメージをいじらなかったからこそ、既存の意味づけを問い直すことになったのだと思います。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：問い直したのかどうか僕には分からないのですが、ただキュゥべえというキャラクターがブームになったのは、僕にとってかなり意外でした。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：キュゥべえは、『魔法少女まどか☆マギカ』の世界を動かすシステムを体現した存在ですよね。その在り方だけ見れば無機質な存在になるはずなのに、可愛らしいキャラクターとして登場する。アニメが好きな人ほど、その点が意外で面白かったんだと思います。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえ（第一話より）　&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image6.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえ（第一話より）<br>&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="name namepurple1">新房</span>：本来ならば憎まれキャラですからね（苦笑）。『魔法少女まどか☆マギカ』は、キュゥべえの人気から火がついたような気がします。それは現場でも感じていて、役者さんたちがキュゥべえとのシーンで想定していなかったリアクションをしはじめたりとか。こうした役者さんたちの反応がなければ、もうしばらく普通に可愛いキャラクターとして演出していたでしょうし、同様にいろんなことを制作過程で微調整していったんです。今回の作品は、本来ならストーリーものですが、各キャラクターがあの3話あたりをきっかけに認知されていき、彼女たちの境遇やキャラクターに入り込んでお話を観てもらえたからこそ、広く受け入れられたのかなと思いますね。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：各キャラクターはとても魅力的ですよね。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：役者に頼れる実写と違って、ストーリーものでキャラ立ちをさせるのは難しいことなんですよ。だから、嬉しい誤算でしたね。それから、ストーリーが急展開してもファンが離れなかったことも嬉しかった。ひと昔前なら「裏切られた！」なんて言われかねない展開でしたが、おそらく観る人の意識もかつてとは変わってきているんでしょう。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：裏切りの快楽を受け入れる余地が、二次創作の発展とともにできあがってきたんでしょうね。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：こういうことも、あとから振り返って分析できることですね。作っている最中は、もう探り探りですよ。絵にもスタート直後はばらつきがあって、バランスが良くなったのは途中から。本来ならスタートから統一が取れていなければならないんですが、徐々に交通整理されていき、ラストに向かって駆け上っていった感がある。そこがまた面白さとして受け取ってもらえたように思えます。そんなことができたのも、テレビシリーズだからこそです。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image7.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：僕もそれが、大きな魅力だったと思います。外側から見たアニメの世界って、テレビシリーズに始まり、家族で観られる劇場版を作ることが作家としての成熟であり、そうした作品が増えることがアニメのジャンルとしての成熟だと思う向きはまだ多い。しかし、テレビシリーズならではの面白さはもっと注目されるべきですよね。魔法少女＝テレビシリーズが魔女＝大作映画に「成熟」するのではなく、少女らしい魅力を残したまま、より魅力的に「変身」できる。『魔法少女まどか☆マギカ』はそれを証明した作品だと思います。</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：僕もテレビシリーズがいちばん好きなんですよ。子どもの頃は、1週間後の続きを心待ちにして過ごしていた世代なので。</p>

<div class="titleListBox">
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<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-madomagi.php?page=4">4/4ページ：テレビというメディアの在り方をも問い直した『魔法少女まどか☆マギカ』（宇野）</a></li>
</ul>
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<h4>テレビというメディアの在り方をも問い直した『魔法少女まどか☆マギカ』（宇野）</h4><br>

<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：テレビシリーズであることは、映像の作り方にも影響を与えていると思われますか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：そうですね。劇場版とテレビシリーズでは見せるテンポが違う。僕としては、もちろんいろんな作品を作っていきたいですが、今後も1週間後が気になるテレビシリーズを作り続けていきたいと思っています。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：そのお言葉が聞けて、僕もひとりのアニメファンとして嬉しいです。</p><br>

<p><img alt="『魔法少女まどか☆マギカ』&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS" src="http://www.cinra.net/column/images/20111227_mediaarts_madomagi_image8.jpg" width="450" height="253"><br><span class="insmall">『魔法少女まどか☆マギカ』&copy;Magica Quartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS</span></p>

<p><span class="nameblue3">―そして現在、『魔法少女まどか☆マギカ』は、来年劇場公開予定の新作が3本、制作進行中だそうですね？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：はい。まずはテレビシリーズの総集編に近い形のものを、前後編で計2本劇場公開します。その後、新作の公開を1本予定していますね。総集編のほうは、多少映像を付け足すかも知れませんが、ほとんど既存の映像で作るつもりです。台詞は一部録り直しをするかも知れませんが、絵コンテも変わらないと思います。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：新作の内容は…？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：残念ながら、まだ何もお教えできないんですよ。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：テレビシリーズであれほど美しく完結した物語なのに、さらに新作があるとは。とても興味がありますね。現在、3作はどの程度作業が進んでいるんですか？</p>
<p><span class="name namepurple1">新房</span>：総集編のほうは、近々実作業がスタートできるよう、今なんとか調整しているところです。新作のほうもシナリオはもう上がっています。まず総集編を観ていただいて、内容を忘れないうちに新作をご覧いただけるようにしたいです。</p>
<p><span class="name nameblue4">宇野</span>：3作とも非常に楽しみにしています。来年2月に開催される『第15回文化庁メディア芸術祭』受賞作品展でも、きっとユニークな展示が観られると思いますので、そちらも期待したいところですね。</p>

<div class="infoBox">

<h4><img src="http://www.cinra.net/interview/../images/title_information.gif" alt="information" width="450" height="18" /></h4><br>

<h5>『第15回文化庁メディア芸術祭』受賞作品展</h5><br>

<p>2012年2月22日（水）〜3月4日（日）※2月28日（火）休館<br>
会場：東京都　国立新美術館<br>
<a href="http://plaza.bunka.go.jp" taget="_blank">文化庁メディア芸術プラザ</a><br>
<a href="http://megei.jp" taget="_blank">第15回 文化庁メディア芸術祭 特設サイト</a>

</p>

</div>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-madomagi.php</link>
            <guid>http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-madomagi.php</guid>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">阿部美香</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Tue, 27 Dec 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>でんぱ組.inc 夢眠ねむと行く『見えない世界のみつめ方』展</title>
            <description><![CDATA[<p>いまでこそ当たり前のように知られている世界地図や地球の形、太陽系の惑星たち…。絶え間ない進歩により観測領域を広げてきた人間は、そのたびに世界像を新しく塗り替えてきました。しかしながら、17世紀にそれまで信じられていた地動説が天動説にひっくり返ったように、わたしたちがいま信じている世界像も、すべてが正しいとは言い切れません。12月13日から東京都写真美術館で映像をめぐる冒険シリーズの第4弾として開催されている展示『見えない世界のみつめ方』は、「拡大と縮小」というコンセプトを出発点に、観測可能な世界を広げていく人間のこれまでの営み、そして既存の考え方を打ち破った新たな世界の見方をわたしたちに提示しています。果たして正しい世界像とは一体何なのでしょうか？ 秋葉原を拠点に宇宙を救う活動を続け、先日リリースされたばかりのアルバム『ねぇきいて？宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc！』も話題沸騰中のアイドルグループ、でんぱ組.incの「ねむきゅん」こと夢眠ねむさんと一緒に、『見えない世界のみつめ方』展を鑑賞しました。</p>
]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/mienaisekai-report.php</link>
            <guid>http://www.cinra.net/column/mienaisekai-report.php</guid>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">タナカヒロシ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載『音楽を、やめた人と続けた人』</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載目次ページ</category>
            
            
            <pubDate>Thu, 22 Dec 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の五　石原慎太郎／小雪／石川遼／島田紳助</title>
            <description><![CDATA[<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika17.php">石原慎太郎</a>の連載回をアップし始めたのは東日本大震災からわずか10日ほど後のことだ。石原が「この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心の垢をね。やっぱり天罰だと思う」と暴言を吐いてから間もない。翌月には都知事選挙が控えていた。空疎な言動に、いよいよ気付くべきラストチャンスだった。しかし、蓋を開けてみれば、投票数の約4割を得ての圧勝と聞いてうなだれた。石原の対抗馬が東国原と渡邉美樹に両分されたのも大きかった。単純に計算すればこの2人の得票数は石原を上回っていた。この論考の最終回のタイトルを「『なんだかんだで石原さん』の理由」としたが、今回も毎度お馴染みの消去法によって、厚顔が晒され続けることになってしまった。「選挙どころではない」と、現役の自分に焦点が合うように選挙を進めたのが功を奏し、やりたい放題の4年がまた新たに始まってしまった。我欲発言の記憶が薄らいだころに、新書本「新・堕落論―我欲と天罰」を上梓した。このサイトを見ているのは若い世代が多いと想定して熱っぽく語りかけてみるが、「若い世代が弱劣化しているから、教育勅語を復活させろ」を書く首長に、君はまだ黙り込んでいられるのだろうか。なんだかんだで石原さんっしょと、投票できるのだろうか。生活保護受給者が戦後の動乱期より多い205万人に達したことをどう思うかと記者に聞かれ、「それだけの数の生活保護を受ける人たちを国民が支えてるっていうのも、国の一つの力の表示だと言える」とする。精一杯生きる誰それを見つめてやることが、これほどできない男がいるだろうか。大金を注ぎ込んで失敗した五輪招致に再び手を出すことを決意した彼は「やるからには勝つ」と反省はどこへやら。でもその勢いこそ必要なんだ、言い切るパワーが今の日本には必要なんだと、彼のハッタリを信奉する人は多い。震災後、今こそ東京が引っ張っていくという発言を重ねていた彼を見て、そうだ、彼のような指揮力のある男が必要だと改めて信じ込んだ人も多いのだろう。ならば、お伝えしておくが、彼は震災後も、週に2、3日しか登庁していない。大忙しの芦田愛菜だって、もうちょっと小学校に行ってるんじゃないか。これまでもそのサボり癖はしばし問題視されてきたが、相変わらず引きこもりがちな老人を、彼に投票した260万人の都民はどうやって肯定していくのだろう。自分の生活に置き換えてみて考えて欲しい。週に2、3回しか出勤しない社長の言うことを聞けるだろうか。たまにしかこない部長に「おい、この部だけ業績が悪いぞ。危機的状況だよ。どうしてくれる」と言われて、一緒に頑張れるだろうか。ふざんけんじゃないと口を揃えるに決まっている。その部長と同じ振る舞いを「なんだかんだで立派」と支持しているのだ。ほんとうに、ほんとうに、信じられない。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika18.php">小雪</a>を書いて以降の変化と言えば、妊娠を発表し、ウイスキーのCMを降板したことくらいだろうか。小雪がウイスキーのCMに選ばれる意味について「発泡酒とアリナミンVのCMで登場する松下奈緒は、紛れもなく「理想の嫁」だ。小雪のウイスキーからは、どうしたって不倫臭がただよってくる。清潔だが清楚ではないのだ」と書いた。妊娠によって、CMの降板を余儀なくされた。その後任は菅野美穂だ。サントリートリスのCMに吉高由里子が登場したことと合わせて考えると、ウイスキーの企業側が、オッサンの飲み物から脱するための人を選んだと考えるのが自然だ。NHK放送文化研究所の調査によると「好きなお酒ランキング」、1983年の調査で2位だったウイスキーは2007年には9位と、大幅に後退している。演技を離れると天真爛漫が売りになる2人に、ウイスキーの未来を託す大きな賭けでもあるのだろう。小雪が母になった時、ママさん女優を全面に出してカムバックして来る可能性は低い。篠原涼子のように、井川遥のように、淡々と職場復帰するだろう。その時に、「世は小雪に『雰囲気』を求め続けてきた。小雪は偶然にも、自発的に『雰囲気』で居続けられるアイテムを女優外のプライベートで育んできた。となると、これまた自然に、小雪は『雰囲気』で生き長らえていくのだ」と書いたこれからへの予測は少しずれる。世の中は、（それこそ女性蔑視ではないかと思うのだけれど）「子供がいるにもかかわらず」が大好きだ。その手の視線は当然小雪にも向かう。そのとき、小雪は「雰囲気」を守れるのか。どうしたって生臭さが立ちこめてくるのではないか。篠原や井川であれば、「お母さんにあずけてます」的な発言が似合う。小雪の場合、そういう生活感が似合わない、仕えない。やはり「姉に見てもらっています」なのだろうか。「雰囲気」が現実によって剥がれた後の小雪の動きに注目したい。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/19.php">石川遼</a>について、加筆すべきところはほとんど無い。彼女がいると報じられてからの、芸能事務所ばり親の対応が週刊誌を賑わしたが、その辺りについては、「其の二　自慢の息子を語りたがる親たち」で詳しく書いたつもりだ。超・優等生としてメディアに登場した石川遼の神通力を自身が自身で崩そうとしている。携帯で撮ろうとしたギャラリーを睨みつけたり、ミスショットに対してはグラブを地面に叩き付ける仕草を繰り返す。ニキビ面で初々しく小さな白球に挑んでいたあの頃の清涼感はもはや無い。福原愛の熱愛報道が明らかになったとき、そうか愛ちゃんもそういう年になったかと驚嘆した。しかし、石川遼の熱愛報道にその驚きはなかった。幼なじみが相手であることが主因だが、「うん、遼君は大人になってるね」という肯定があちこちから飛び交っている。辛酸なめ子が、安達祐実と離婚したスピードワゴン・井戸田に向かって「（芦田）愛菜ちゃんはどれくらいキレイになりますか？」と質問していた。素晴らしい設問だ。石川遼という健康体の維持には、ゴルフ好きのお父さん達の視線に加え、頑張る若いイケメン選手のみスポーツ選手を容認するお母さん達という視線が必須だった。「本格的にカッコ良くなっていく石川遼」を見届けようとする最中での熱愛報道、しかし長年の幼なじみと聞いて、「何かもうなんとも言えない優等生感」は持ちこたえる。石川遼という優良物件は、ちょっとだけ軋む音を弾き始めた。しかし、改築は進む。その時に、親の執拗な援助はもういらんと、親から巣立つべきだと、誰様だお前は、という進言を申し伝えておく。</p><br>

<p class="maxImg"><a href="http://www.cinra.net/column/images/20111130_norika_5l.jpg" rel="lightbox" title="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の五　石原慎太郎／島田紳助"><img src="http://www.cinra.net/column/images/20111130_norika_5.jpg" alt="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の五　石原慎太郎／島田紳助" width="450" height="491"/></a></p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika20.php">島田紳助</a>を最終回にしたのに、意味は無い。ただ、最終回が彼、ということを今から振り返るように定義付ければ、芸能界の面々の小粒っぷりを彼が象徴していたから、とすることができるだろう。茶の間がギョーカイ化し、ギョーカイが茶の間化したと、この連載を通じて何度か繰り返し書いてきたが、ギョーカイのルールや権威をそのまんまテレビの前に接続した筆頭は彼だ。仲間内のヒエラルキーをいじくりまわして笑いを興し、反転させて場を泳がせ、沈着して涙、この三文劇場の中毒性の虚無に、彼の引退をもってようやく気付いた方も多いだろう。暴力団との付き合い、その報道をめぐって島田紳助と吉本興業が出版社を相手取って訴訟をおこしている。名誉毀損に該当する記載があったかどうかは裁判を見守るしかない。ただし、島田紳助は最後の悪あがきのやり方を間違っている。なぜならば、暴力団関係者の接点が実際にどれほど深いものであったかを、多くの人々は興味として一切持っていない。暴力団関係者との写真は絶対にないと言い切って間もなく写真が出てくる、この薄っぺらさを前に、名誉毀損の有無うんぬんは枝葉末節だ。ギョーカイの権威の押し売りに、皆、ようやく気付いた。「島田紳助って、こんなもん」だったのだ。あれだけ書いておいてなんだけれど、島田紳助についてなど、もう一切考える必要なんてないのだ。使い終わったティーパックをもう一度使えば、すさまじく薄い紅茶になる。今、島田紳助をどう捉えても、その薄い紅茶にしかなり得ない。</p><br>

<p>さて、フジワラノリ化論も終焉だ。最終回の冒頭に記したように、未だ何も具体的な内容は決まっていないが、この場での新連載をお待ちいただけると有り難し。そして、特に行き先が決まっているわけでもないが、週刊でノリ化的人々を引き続き追っていければなあと思っている。整理された情報ばかり背負ってきれいさっぱりに登場する芸能人を、素直に受け取ってはいけない。だって、この年末に涙ぐんで登場する小林幸子など前もって予測できるじゃないか。こういう眼識を誰に頼まれずとも、今後とも鍛えていきたい。これまで本コラムに刺激的なイラストをぶつけて下さった、なかおみちおさん、樅田裕美さん、そして編集担当のK女史に感謝しつつ、やっぱり最後に、コラムタイトルを背負って下さった藤原紀香氏に一方的な感謝を。</p><br>

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<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-5.php">其の五　石原慎太郎／小雪／石川遼／島田紳助</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-4.php">其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-3.php">其の三　荒川静香と谷亮子／小林聡美／市原隼人</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-2.php">其の二　辻希美／堂本剛／石橋貴明</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-1.php">其の一　関根麻里／優香／土田晃之</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21.php">最終回　あのノリ化は今!?　目次ページ</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21.php"></a></li>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フジワラノリ化論　第5回優香</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">武田砂鉄</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Wed, 30 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
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            <title>「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?</title>
            <description><![CDATA[<p>藤原紀香について考えた事があるだろうか。</p>

<p>「スタイルがいいよね」とか「カッコいい女の代表よね」とか、そういう事ではない。何故、あの人はあの立場でいられるのか、という視座からの思考である。藤原紀香と結婚したお笑い芸人・陣内智則を、世の男子は羨ましがったらしい。本当にそうだろうか。むしろ、陣内と結婚した事実によって膨れ上がったのは、藤原紀香というブランドではなかったか。結婚して2年、藤原紀香は離婚した。しかし、その盛大な取り上げられ方こそ、相乗効果で得をしたのは誰かを物語っていた。 </p><br>

<p>こういう芸能人、すなわち、なんでこの人こんなにテレビ出られてんのという芸能人を「フジワラノリ化」と名付ける事にした。月に一人、徹底的にその人物を書き尽くす。普段語られないがゆえに、その芸能人の決定的論考を目指す。フジワラノリ化、野放しにしてはいけません。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika20.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第20回　島田紳助</a><br>
<p><a href="http://www.cinra.net/column/19.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第19回　石川遼</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika18.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第18回　小雪</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika17.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第17回　石原慎太郎</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika16.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第16回　バタコさん</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika15.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第15回　加藤浩次</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika14.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第14回　押切もえ</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika13.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第13回　スガシカオ</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika12.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第12回　市原隼人</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika11.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第11回　小林聡美</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika10.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第10回　荒川静香と谷亮子</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika9.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第9回　石橋貴明</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika8.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第8回　堂本剛</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika7.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第7回　辻希美</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika6.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第6回　土田晃之</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/norika5.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第5回　優香</a><br>
<a href="http://www.cinra.net/column/2009/01/20/150000.php">CINRA.NET > フジワラノリ化論　第4回　関根麻里</a></p>]]></description>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フジワラノリ化論 第7回辻希美</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">武田砂鉄</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載目次ページ</category>
            
            
            <pubDate>Wed, 30 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
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            <title>「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん</title>
            <description><![CDATA[<br><p><a href="http://www.cinra.net/column/norika13.php">スガシカオ</a>には、一見拙い結論と読めるものの、実は深く刺さっているのではと思える結論が記されている。「書き始める前に気付けよ、という話かもしれないが、スガシカオって、『スガシカオのファン以外が彼のことを少しも考えようとしない人』なのだった」とある。最近、近所に中華料理屋が出来た。中国人シェフのいる、大衆中華ならではの下品な味わいのお店だ。そのお店は有線に加入しておらず、自分たちのセレクトでCDをかけている。これまでに三度ほど行っているが、最初は徳永英明のカバーアルバム、二回目はスガシカオ、三回目はKiroroだった。徳永英明、熱々の麻婆豆腐にこれほど合わない音楽も珍しい。感傷的に歌う彼の想いは、中華料理屋に空しく響いた。Kiroroの『Best Friend』、店内が閑散としていたこともあってか、なんだか雰囲気はお通夜のあとの食事のごとし。「ずっと友だちだよ」（涙）、と。では、スガシカオはどうだったか。これが意外と中華料理にも合うのである。ギトギトした口内を洗う烏龍茶のごとし。スガシカオの音楽には、主語というか、明確な私というか、想いのこもった当事者からの熱っぽいメッセージがない。その辺りを曲解して「アーバン」などと称してみたのだが、タクシーの車窓にうつる雨模様のなかを行き交う群衆の匿名性みたいなものを歌に乗せるスガシカオのスタンスって「少しも考えようとされない」ものであると同時に、「どこへでもある程度入っていける素材」なのだろう。村上春樹が彼の歌をたいそう評価しているが、考えてみれば村上春樹の小説も「どこへでもある程度入っていける素材」だ。入っていくだけで揺さぶりはしない、ここが肝なのだ。スガシカオは先日、長く所属した「オフィス オーガスタ」を離脱し、独立することを明らかにした。その理由は「ぼくにはまだ、歌わなきゃならない言葉がたくさん残っている。鳴らさなきゃならない音が沢山ある。（中略）だからデビューの前のような、あの時間にもう一度立ち返り、自分自身の「言葉」と「音」、「歌」を丁寧に見つけていきたい」とのこと。要するに、締め切りを設定されて、タイアップを先に用意されて、「いついつまでに、こういう感じを宜しく」と働かされることに嫌気がさしたのだろう。経歴を追うと、なるほど確かに年に2・3枚のシングル、2年に1枚はフルアルバムを作っている。生産サイクルを強いられていた部分もあるのだろう。だとすると、自分は強いていた側にも一定の理解を示す。だって、他のアーティストと比べて、そこまで神経質な創作、つまり血の通ったメッセージを持っているようには見えないし、その非・熱血なスタイルによってここまでのし上がってきたのがスガシカオだと信じてたと思うし……。しかし、彼は鬱憤を溜め込んでいた。独立してから放たれる音楽で晴らされるスガシカオが圧倒的な「個」を出すのならば、楽しみだ。エレカシの宮本のように顔を顰めながらカメラにかぶりつくスガシカオが見たい、サングラスの濃度を薄めたり強めたりしている場合ではない。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika14.php">押切もえ</a>の回は、反響が大きかった。とりわけ「あるアパレル系勤務女性」と対話した回は評判だった。その女性は、押切もえのこれからを、「めちゃめちゃ当たる占い師になったら女子は受け入れるし、おっぱい出せば男子も受け入れると思います。」というぶっきらぼうな明答を残している。連載から数ヶ月後、蛯原友里の結婚が明らかになり、彼女は緩やかな下降線状態を一気にぶり返した。逆に、見切り発車で知的路線を導入し、緩やかな上昇カーブを歩いていた押切は、蛯原の結婚周辺のネタによってひとまず平行線に戻ることを余儀なくされた。時期を同じくして赤文字系女性誌を出自に持つ梨花や香里奈辺りが大きな仕事をテレビで獲得していった。テレビにモデルが出るとたちまちライフスタイルが開けっ広げにされるという単調な流れは現在も変わらずで、彼女らにしても、スタイルや顔立ちを飛び越えて、その生活全体が大雑把に愛でられた。押切もえというのは、その見せ方を丁寧にじっくりと神経質にやろうじゃないかと試みてきた人だった。コンプレックスとの付き合い方、そして、伝える言葉の重要性、勉強を惜しまない真面目さ、しかしそれらは旬なモデルがいかにも「旬です！」という仕事を重ねればたちまち踏み越えられてしまう線の細さを持っていた。今、30歳前後のモデルと言われた時に押切もえが第三番手のゾーンにいるのは、派手さより実直さを優先して来た結果なのだ。残酷だが、対話でアパレル系勤務女性が予測した未来くらいしか、再び相手を踏み越えていく手段はないのかもしれない。最近出た押切もえの本『LOVE my LIFE　オトナ女子のための自分磨きレッスン』に目を通した。袖の部分にこうある。「『日々を丁寧に』。習ったことや学びを自分の体にきちんと息づかせて、日々、心にやさしい平和の火を灯し、もっと輝く自分に、輝く未来に出会いたい」。んで、中を開けば、要は習い事体験。フラワーアレンジメントにパン作り、チーズソムリエにアロマテラピーだ。その程度で「心にやさしい平和の火を灯」るのならば苦労しないわと、日々の激務・喧騒を生き抜いているOLさんたちはプンプンするんじゃないかしら。この「フジワラノリ化」連載の中で、もっとも具体的に「藤原紀香」化が懸念されるのは彼女だ。近いうち、藤原紀香が請け負う「何かと良さげな方向の仕事」のいくつかが彼女にこぼれてくるような気がしている。ざっくり書けば、ユニセフやNPO的な仕事だ。一度そこに足を踏み入れると、役務が定まってしまう。藤原紀香的な、優等生ゆえに吐き出される説教臭さを体に染み込ませる前に、抜かされた者たちの背中、つまり、梨花や香里奈の成り上がり方をキチンと身につけるべきだ。</p><br>

<p>楽屋話をすれば、<a href="http://www.cinra.net/column/norika15.php">加藤浩次</a>は、加藤の論考というよりも山本圭一の復活を祈願する論考になった。ご存知の通り、山本の復帰は未だ適っていない。自身が現在働く肉巻きおにぎり屋さんで広報を勤めた彼は、先日も東京の物産展で売り子に徹したりと、すっかりそちらの仕事に専念し始めたと聞く。今年、芸能界を揺るがした事件と言えば島田紳助の引退だろう。本稿では島田紳助がマネージャーをぶん殴り顔に唾を吐きかけるほどの暴行をしたにもかかわらずさっさと職場復帰した一方、強姦行為があったとされ解雇処分、後日、相手少女とその保護者との和解が成立し、告訴を取り下げ不起訴処分となったにもかかわらず、山本がずっと現場に戻れないのはおかしい、と書いた。島田紳助は暴力団関係者との付き合いを理由に引退した。「絶対そんなものない」と引退会見で啖呵を切った暴力団関係者との写真は、数日後にその存在が明かされた。強権ではねじ伏せられないものがあると、権限だけで身を保ってきた彼は初めて思い知っただろう。島田紳助の引退は山本の復帰を更に遠ざけた。吉本興業にとって大きなイメージダウンとなったこの案件の記憶が色濃いうちに、（世間では、「未成年を犯した奴」で留まっている）山本を復活させることは難しいだろう。加藤は着々と歩みを続けている。前後の番組が改変を迫られたのに対し、『スッキリ!!』だけが微動だにせず長寿番組化しようとしているのはその何よりの証左となる。日テレの加藤浩次、テレ朝に異動した羽鳥アナ、この若手の2人が、その他の老害じみた司会者よりも信頼されているのは当然と言えば当然の結果だが、歓迎すべき潮流であろう。こちらの願いは一つ、やっぱり変わらない。爆発力が鈍化した現在のお笑いシーンに、あの男が戻ってくることだ。しつこいようだが、それしかない。「君、かわうぃーね」と調子づいているだけがお笑いではない。人に嫌がられても畳み掛ける獰猛さが、今のお笑いには欠けている。</p><br>

<p class="maxImg"><a href="http://www.cinra.net/column/images/20111128_norika_4l.jpg" rel="lightbox" title="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん"><img src="http://www.cinra.net/column/images/20111128_norika_4.jpg" alt="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん" width="450" height="469"/></a></p><br>

<p>まさかの登場となった<a href="http://www.cinra.net/column/norika16.php">バタコ</a>は、今読み返しても、なかなか深いテーマまで掘り下げられている。バタコについて、追記することは「勿論」何も無い。昨日も今日も明日も、変わらずバタコはあのパン工場で働きつづけているからだ。変化の無い日々を、あの笑顔で過ごし続けるのだ。震災から間もなくして、「アンパンマンたちからみんなへ」と題した映像がアンパンマンのオフィシャルウェブサイトにアップされた。パン工場のみんな、そしてバイキンマンもドキンちゃんもいっしょになって、メッセージを送った。「わすれないでゆめを　こぼさないでなみだ」には、能書きを垂れて自己保身に走る災後の浅はかな言行を貫通していく豊かさがあった。こういう夢を与えるアニメを支えるバタコの健気な活躍に、ますます興味を持った。この回の裏話をすれば、どこまでバタコの造形をイラストに反映して大丈夫かという問題があった。かつて、小学校のプールの底に卒業を迎える生徒達がミッキーマウスを書き、ディズニー側の抗議を受けて消すことになったという有名な事件があるが、キャラクターの権利保持にはやたらめったらうるさい昨今だ。編集部やイラストレーターさんにも協力いただいて、あえてバタコの周辺情報だけでバタコを表してみるという興味深いイラストの数々が出来上がった。キャラクター不在のアニメの現場は、いささか殺伐としていて、それが何よりバタコのリアルを暗喩しているようだった。</p><br>

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<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-5.php">其の五　石原慎太郎／小雪／石川遼／島田紳助</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-4.php">其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-3.php">其の三　荒川静香と谷亮子／小林聡美／市原隼人</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-2.php">其の二　辻希美／堂本剛／石橋貴明</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-1.php">其の一　関根麻里／優香／土田晃之</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21.php">最終回　あのノリ化は今!?　目次ページ</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21.php"></a></li>
</ul>
</div>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フジワラノリ化論　第5回優香</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">武田砂鉄</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Mon, 28 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の三　荒川静香と谷亮子／小林聡美／市原隼人</title>
            <description><![CDATA[<br><p><a href="http://www.cinra.net/column/norika10.php">荒川静香と谷亮子</a>の回では、「美人女性アスリート」という称号の成り立ち方を執拗に探ってみた。自分は当然その称号が指す枠に入っていると信じ込んだ立ち振る舞いを見せ続ける荒川静香を主に考察した。アスリートを引退した途端、シャンプーのCMで髪を揺らしてみせる彼女を、どう見つめていけばいいのか分からなかった。凝視できなかった。キツめに申せば、大女優の間に挟まれる荒川の笑顔は、女優とはいかに女優であるかを再認識するための比較材料でしかなかった。しかし、様々な番組に登場する彼女に、その意識はなかった。むしろ、女優側に同調するスタンスがあった。その後でのバンクーバー五輪の解説業、つまり、こなすべき本来の職務を経ても、「美人方面」の仕事とスタンスを引き続き重ねていった。今もなお、そのスタンスでの仕事が続く。先日は、テンガロンハットのような帽子をかぶり、その帽子に合わせるようにカウボーイ風の服装を決め込んで登場する姿を見かけた。自分の学生期に流行った音楽を振り返ろうというヌルい企画で、テンガロン荒川は浮いていた。「いや、その恰好、ちょっと変えません？」と言えるタイミングはいくらでもあったはずだ。スタイリスト、マネージャー、番組プロデューサー。番組の共演者だって、「荒川さん、どこ行ってきたんすかその帽子ー」と嘲笑気味に突っ込むことが出来たはずだ。しかし、その気配は一切ない。照明がテンガロンに当たり、顔が影になっているが、そのまま強行していく。荒川には「もう、何も言えないっすよ」という雰囲気が始終流れている。連載時からそうだった。荒川静香を、キレイかそうではないかと単眼で考察するのはやめておこうと決めていたのに、あちらから「はい、美人です」と振る舞われれば、どうしても「本当にそうでしょうか」とディスカッションを始めなくてはならなくなってしまう。例えば、澤穂希が『VOGUE』に登場すれば、本人に向かって「やりすぎっすよ」と言える雰囲気がいくらでもある。川澄奈穂美は『an・an』の表紙になったものの、「おしゃれ番長」と呼ばれることに違和感があると自ら表明している。あくまでも一過性のものであると意識的に自覚し、慎重になっているところがある。とりわけ澤には、「女がサッカーしてもねぇ」と、冷たく扱われてきた歴史が体に染み入っているのだろう、持ち上げられてもそのうちに落とされるという警戒心が強い。依頼する側は、それが『VOGUE』であろうとも「女子サッカーの向上のために」と澤を乗せるのだろう。澤はそれをひとまず信じて依頼を受ける。ただし、手放しで「その気」になりやしない。ホリプロと契約しているなでしこ選手・丸山桂里奈は、一時的に「その気」になってしまっていた。五輪予選で前十字靭帯を損傷して以降、さすがにリハビリに専念しているが、怪我がなければメディアに相当な勢いで「その気」にさせられていたように思う。荒川静香はメディアが急いで「その気」にさせてから長いこと経つものの、まだ「その気」を継続している。乗せた側が引いているのに本人はまだ乗っている。結果、本人の中にある認定が、あの時メディアが盛り立てた認定よりも、そして今メディアが彼女に向ける認定よりも、お茶の間の認定よりも、総じて上に設定されている。その評価軸にそろそろ気付かないといけない。例えば、デヴィ夫人に向かって放たれる「おキレイですね」に、具体は無い。ひとまず言ってみると機嫌が向上するから言うわけだ。そのうち、荒川静香に放たれる「おキレイですね」はこれと同質になるんじゃないか。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika11.php">小林聡美</a>は、それこそ荒川静香が茶の間より上に設定して迷走する逆を行っている。つまり、彼女は茶の間の認定よりもかならず下回った対応をする。「いえいえ、そんな、私は」というスタンスだ。そのスタンスは親しみやすさに転化する。「どうやら誰からも嫌われてはいない。お母さんにもオバさんにもお姉さんにもなれるが、キャリアウーマンだけにはなれない。この温かみはなんなんだろう」と書いたが、連載時から2年近く経っても変わりはない。彼女に向かうネガティブな評があるとすれば、『かもめ食堂』のコピー＆ペースト映画のクオリティだろうか。この3年だけをみても『プール』『マザーウォーター』『東京オアシス』と、ゆるりとミニマムに人と人とが触れ合っていくスタイルの映画に出続けている。この手の映画に求められるのはストーリーではなく温度だから、どうしても、劇的な変化ではなく保たれた状態を見せる映画になる。その温度に浸りたい客には満足だろうが、少し距離を置いて眺めてみれば、『かもめ食堂』に至りたくても至れなかったコピペ映画であることは明らかである。小林聡美ともたいまさこと加瀬亮をブッキングして、ゆったりとした日常に放っておけばイイ感じ、という体たらくな仕上がりがこれ以上続くと、いよいよ潜在的な不満は花開き、その不満が小林自身に突き刺さることもあるかもしれない。三谷幸喜との離婚の発表は驚きをもって受け止められた。業界きってのおしどり夫婦というあやふやな前提がその驚きの理由だが、小林はこのネガティブ案件をさらりとこなした。『週刊文春』の記事によると、今年の春から大学に通っているそうだ。クラスの女子大生と一緒にランチを楽しんでいるというから、離婚をダシに小銭稼ぎしがちな芸能界のやり口からは、やはり分離している。小林聡美のゆるりミニマム生活映画は、興行的にも成功しているからこそ続くのだろう。女優にありがちな生き方から逸れているのに、ここだけは絡めとられている。役割が決まっている。今後も続くのだろう。身近にいるその手の映画の信者の何人かに聞くと、彼女らは、漏れなく迷っている。礼讃から一段階降りている。この世界観のあざとさに、さすがに気付こうとしている。あと2作も続けば、「ヌルい!!」と激高するに違いない。小林聡美はその負の温度を、慎重に感知するべきだ。沸騰する前に、外に出て、「ゆるり」を改めて別のものにブツけるべきだ。例えば、阿川佐和子の立ち位置などどうだ。ざっくばらんな好奇心を人に撒き散らしてコミュニケーションをゆるりと築いていけばいい。守られすぎた「ゆるりミニマム映画」に安住するのは、もう危険だ。</p><br>

<p class="maxImg"><p class="maxImg"><a href="http://www.cinra.net/column/images/20111125_norika_3l.jpg" rel="lightbox" title="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の三　小林聡美　イラスト：なかおみちお（TOKYOHELLOZ）"><img src="http://www.cinra.net/column/images/20111125_norika_3.jpg" alt="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の三　小林聡美" width="450" height="541"/></a></p><br>

<p>楽屋話をすれば、<a href="http://www.cinra.net/column/norika12.php">市原隼人</a>の回は、5回に分けて書くほどの振り幅を見つけられずに苦しんだ。ひたすら気合いで前のめりになっている彼の足をちょいとひっかけて大転倒させることはできたかもしれないけれど、それはこの連載の主旨ではない。冷静に現在を捉えるための連載だ。となると、市原隼人という題材は、20000字を必要としなかった。彼の熱意に対応する側が日に日に「（笑）」の度合を強めている感触はあるものの、ここ最近の彼の振る舞いも変わらない。「っす！」という出来合いの気合いが、相変わらず市原隼人そのものを象っている。震災後、市原隼人がどう出て来るかを注視していた。さすがにそのアクティブすぎる気合いを抑えて、ニュートラルな発言をするのかと予測していたが、彼は彼のままだった。「自分の仕事をおろそかにして支援のほうに行くのではなくて、自分の仕事にプライドを持ってやることが支援につながるんだ」（市原隼人×ティンバーランド“チャリティーコラボブーツ”発表会より）。自分の熱さはいかなる場合でも善玉として届くのだとする絶対的な自信からくる発言だ。震災後の芸能人の被災地での活動について、褒め称えるのも売名行為だと罵るのも容易だろう。何かしなければと立ち上がりましたと報告する人がいれば、爆笑問題の太田光のように「『僕は何にもできないな』って考えることも、それはそれで、その時に出来ることなんじゃないかなって思う」とする人もいる。どちらが正しい、間違っている、ではない。共に、苦しむ相手を思い、何ができるかを考え抜いただけだ。市原は違う。自分だ。まず自分を肯定する。なぜなら、自分の肯定はいつも対する人をハッピーにするんだ、だから、気合いの足りてねぇ自分は見せられねえっす。警察犬と人間との絆を描いた最新主演映画『DOG×POLICE』の記者会見では、「芝居というのは嘘になってしまいがちですが、犬は生きているので、嘘をつけないんです。現場でシロが、喜怒哀楽を体全体で表現しているのを見て、これが役者の原点だな、これが表現者だなと思いました」と言う。「訓練された犬が役者の原点」、もはや冷静に分析を試みちゃいけないのが、市原隼人なのかもしれない。そのうち、コンクリートの隙間から生えてくる雑草を見て「これが役者の原点」、そびえ立つ東京スカイツリーを見て「役者やるならあれくらいでっかくならなきゃ、あの大きさが原点」とか言い出しそうである。やっぱり要監視物件だ。</p><br>


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<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-5.php">其の五　石原慎太郎／小雪／石川遼／島田紳助</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-4.php">其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-3.php">其の三　荒川静香と谷亮子／小林聡美／市原隼人</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-2.php">其の二　辻希美／堂本剛／石橋貴明</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-1.php">其の一　関根麻里／優香／土田晃之</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21.php">最終回　あのノリ化は今!?　目次ページ</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21.php"></a></li>
</ul>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フジワラノリ化論　第5回優香</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">武田砂鉄</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Fri, 25 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>『ふたりで描く、ひとつの絵』</title>
            <description><![CDATA[<p align="left">ふたりでひとつの絵を描く、双子のアーティストがいる。 <br> 彼女たちの名は、三尾あすか＆あづち姉妹。まだ20代半ばの彼女たちは、ひとりではなくふたりで絵を描いている。その制作スタイルは、作品にどのような広がりをもたらしているのか。そして、若い彼女たちはこれからどのように成長し、豊かな作品群をつくりだすのか。その姿を連載で追う。</p>
  
<img src="http://www.cinra.net/column/twins/images/common/index_prof.gif" alt="三尾あすか＆あづち　プロフィール" width="450" height="85" />
  
 <p>あすか（姉）、あづち（妹）ともに1985年生まれ。幼少の頃から絵を描くことが好きで、あすかは京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コースを、あづちは京都嵯峨芸術短期大学イラストレーション科を卒業。「三尾あすか, 三尾あづちの双子の姉妹展」（2009年、京都府　gallery neutron）など、多数の展覧会に定期的に参加、作品を出品している。 </p>

<p><a href="http://www.asuazu.com/" target="_blank">三尾あすか＆三尾あづち公式サイト「asuazu.com」</a></p>
<p>
<a href="http://ameblo.jp/asuazu/" target="_blank">Asuka & Azuchi's artful daily blog as twins</a>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/twins.php</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">CINRA編集部</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">三尾あすか・あづち姉妹</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載目次ページ</category>
            
            
            <pubDate>Thu, 24 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の二　辻希美／堂本剛／石橋貴明</title>
            <description><![CDATA[<br><p><a href="http://www.cinra.net/column/norika7.php">辻希美</a>はますます成り上がった。一方で、後藤真希は今年いっぱいで芸能界から引退しようとしている。加護亜依の彼氏は恐喝未遂で逮捕され（後日、処分保留で釈放）、福田明日香はここにきて音楽シーンに戻り、紺野あさ美はテレ東のアナウンサーになった。その他OG連中は相変わらず全盛期の内緒話を明け透けに語るという細いネタで食い繋いでいる。モーニング娘。本体は中国人メンバーを派遣切りして新しいメンバーを加え懸命に延命している。しかし、連載時から変わらず、勝者と呼べるのはこの辻希美だけだ。矢口真里も、誰かに断られた後でブッキングされているような気配の仕事を受けてそれなりの頻度で登場できているが、モーニング娘。だった事実を威勢良く振り切ったのは辻希美だけだ。去年の年末に第二子を出産、主婦業に専念している辻希美のドッシリ構えた存在感は、中野サンプラザでギラギラの衣装を今更振り乱しているOGメンバーのあくせくとした立ち振る舞いと対照的だ。これまでモーニング娘。は、いくら人気がじり貧になろうとも、人気上昇中の誰それとの比較対象ではいられた。つまり、AKB48の上昇とモーニング娘。の下降は、そこに相関はなくとも象徴的に比較された。しかし、去年から今年辺りにかけて、AKB48に対する新世代であるももいろクローバーZ等がお茶の間に届きそうな人気の拡張を見せ、KARAや少女時代といった韓国女性アイドル勢の波は、日本のエンタメ産業を飲み込んだ。モーニング娘。がメインの議題から初めて明確に外された年、と言えるのではないか。「そうはいってもモーニング娘。は頑張っている」という文脈がいよいよ絶ち切られたのだ。OGがいくら頑張っても、現役との小さな火花を起こさせ小さな笑いを起こす程度の話でしかない。これから結婚や出産という明るい話題が飛び込んでくるだろうが、それはそっと報じられるだけ、むしろ不倫や離婚といったネガティブなニュースと親和性を高めてしまうに違いない、ちょうど加護亜依がそうであるように。もしも、グループに残された当事者が、辻希美の位置くらい、ああしてこうすればいけるんでしょと行く先に見据えているとしたら無惨だ。言い切るが、あそこには行けない。そのくせ、辻自身は、特別なことなんて何もしてないよーと、ママさんタレントの秘技「親しみやすさ」を引き続き全面に出す。知らん顔で晒す。知らん顔で巣立つ。かつての親鳥を巣に残したまま、巣立ちまくる。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika8.php">堂本剛</a>の連載回は、ファンから直接、いくつか非難のメールをいただいた。とはいえ、「これを読んだら剛くんは涙を流すと思う」という妄信を伝えられても、こちらは、「じっちゃんの名にかけてそんなことはない」と軽い挑発くらいしか思いつかない。しかし、どうだろう、そのメールを寄越してきた皆様は、今でも剛くんのことを好きでいてくれているのだろうか。この連載回の論旨は、堂本剛がいくらアート指向や「和×伝統」系統への流れを見せ、アイドルからの脱却を図ろうとも、それを「さっすが、剛くん」と見守っていくのは、従来のアイドルとしての堂本剛が好きなファンだけである、という矛盾だった。その上でこう予測している。「『これからは＜個＞でいいんだ』という結論を強めれば強めるほど、今度は、今まで見守ってきた側の葛藤が始まり、強まっていく。堂本剛には、どうやらその危惧が欠けているように思えてならない。その危惧が具体化する日は遠くないのではないか」。その危惧は具体化したと言っていいだろう。ジャニーズの中軸はSMAP、KinKi Kidsから、嵐にシフトした。タッキー＆翼は売れっ子ホストの余興にしか見えないし、NEWSやKAT-TUNには、「敢えて2つのグループが存在する理由」を探し出せぬまま、NEWSからは主要メンバーが脱退してしまった。人知れず9人にメンバーを増加させていたDA PUMP（現在は8人）のように、吸収合併をして大所帯になったらどうか、と雑な提案をしたくなるほど、ここ数年のジャニーズは、一極集中で嵐に吸い寄せられていった。連載でも散々指摘したことであるが、堂本剛は、自分が仕切ればトークが面白い方向に向かっていくという自信が、どういうわけか強くある。普段、そこまでコミュニケーションがうまくいってるとは思えない堂本光一とも、面白い方向に持っていくときだけは重なり合える意識を持っている。光一の自虐的、引き算を重ねるトーク展開は、スターとしての輝きという母体が年々朽ちて来ているだけにますます辛い。その展開を餌にトークを運転しようとする堂本剛もひねりがない。久方ぶりに「新堂本兄弟」を観たら、ブラザートムやHALCALIの片方が消え、槙原敬之、西川貴教、高橋みなみが加入していた。制作側の意図は、トーク面での大型補強にある。オカマちゃんキャラを解禁しちゃった槙原、当初から喋れるミュージシャンを売りにして来た西川、元気印の高橋、ゲストを真ん中において、その三方向（＋高見沢）に振れば、一通りのパターンは作れる。制作側の狙いは明確だ。事実、その三者が堂本剛からの緩い砲撃を待ち構え、それを受けてトークを爆発させていた。奇天烈寸前の恰好と髪型で足を組んで、どこか上の空で番組に臨むことが未だにカッコいいスタンスだと誤解している堂本剛の効力は、確実に落ちている。アーティスト指向極まり「和」という安直な回答に向かった彼、新たなプロジェクト「SHAMANIPPON」のウェブサイトを覗いた瞬間、これは新興宗教が製作した壮大なアニメ映画かいと、思わずパソコン脇に置いて飲んでいた抹茶ミルクをこぼしてしまった。空、大地、人の描かれ方が、ここまでダイナミックなのに、ここまで凡庸なのも珍しい。一度ご覧頂きたい。「SHAMANIPPON」を説明する彼の文章は、「『ひとのちから』がテーマ　『戻ることが未来』がキーワード」に始まり、「生きていること　生きていくことを改めて教えてくれたから」で終わる。これを読んで心動かされる人がいるのだろう、動かされない人もいるのだろう。それは当然のことだ。あらゆる表現がそうだ。しかし個人的には、逆立ちしてみても、雨降る土曜に短パンいっちょで外に出てウォーと叫んでみても、腐った納豆を食べて意図的にお腹を壊してみても、この表現が、文体が、数多ある表現の中で群を抜いて稚拙であるとする口を抑えられない。羞恥心で、おバカタレントとしてブレイクした上地雄輔（遊助）が、ここにきて、良さげなメッセージを撒布することに専念している。そんなことはクイズを人並みに答えられるようになってからやって欲しいものだが、ニューシングルのタイトルは「一笑懸命」、タイトルの理由は「先の見えないこの時代だからこそ「笑い」が重要」となれば、語るに足らぬものだと放っていいのかもしれない。しかし、大人の都合で用意された楽曲を歌って来たことに嫌気がさして自分なりの音楽を作り始めた者達のメッセージがここまで陳腐だと、それこそ「NIPPON」が疑われてしまうのではないか。なんてのかな、市井で汗を流す民は、もっともっと体に染み込んだ言葉を持っている。そして、言葉を職業にする人たちは、自分の体にある言葉をいちいち疑って強める作業を繰り返している。芸能界で過保護にされてきた堂本剛には、その葛藤の形跡が一つも感じられない。信じる人だけが信じる言葉を放つのは勝手だが、それは「ひとのちから」を過信しているのではないか。</p><br>

<p class="maxImg"><p class="maxImg"><a href="http://www.cinra.net/column/images/20111122_norika_2l.jpg" rel="lightbox" title="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の二　堂本剛　イラスト：なかおみちお（TOKYOHELLOZ）"><img src="http://www.cinra.net/column/images/20111122_norika_2.jpg" alt="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の二　堂本剛" width="450" height="511"/></a></p><br>

<p>思わず堂本剛に文量を割きすぎて<a href="http://www.cinra.net/column/norika9.php">石橋貴明</a>について書くスペースと余力が無くなってしまった。しかし、この数年の石橋貴明に大きな変化はないと見るのが自然だ。適確な延命措置を自身に施している。自身の番組からは、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」「きたな美味い店」という好評企画が続いている。どうでもいいことを徹底的に突ついていくとんねるずのスタイルが昇華したのが「細かすぎて」であり、素人イジリが引き続いたのが「きたな美味い店」である。「石橋貴明の賞味期限は、石橋本人がその賞味期限すれすれの体をどのタイミングで味見して改訂作業に勤しむかに握られている」と論考を締めくくったが、この期限を見極めるセンスが、まだまだ彼には宿っている。一ヵ月くらい前だったか、黒ヒゲ危機一髪をやり、黒ヒゲを飛ばしてしまった人が罰ゲームとして絶叫コースターに乗る、といヌルい企画をやっていた。ゲームに負けなかったボビー・オロゴンを無理矢理ジェットコースターに乗せて笑い転げる石橋貴明の姿は、20年前から変わらない。テレビなんて面白くない、と方々で言われる時、その視線の先にある映像とは何なのか。ワイドショーか、バラエティーか。でもそれは大抵、「結構役に立ちますよ」「そうですかそれでは見てみます」「って、見てみたけどそんなに役に立たないし、面白くもない」という反動が招いているのではないか。一方、クイズ番組が乱立したのも、面白いし役立つという、作り手と受け手のコミュニケーションが認められていたからこそだ。でも、とんねるずは、石橋貴明は違う。これをすればこう反応してくれるだろう、という迎合を見せてこなかった。むしろ、この傍若無人を見てくれ、と、これがギョーカイだ、を混ぜこぜにして力づくで打ち出すことが、唯一の作法だった。もうそれじゃダメだ、石橋貴明はもう賞味期限切れだと何年も言われている。でも、何年も言われているこの状況は、まだまだ続くのではないか。「テレビは面白くない」という大雑把な論旨から、石橋貴明は分離していると見るべきだ。この強みが数年の延命に留まるか抜本的な再生に向かうかを、引き続き注視していきたい。</p><br>


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<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-5.php">其の五　石原慎太郎／小雪／石川遼／島田紳助</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-4.php">其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-3.php">其の三　荒川静香と谷亮子／小林聡美／市原隼人</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-2.php">其の二　辻希美／堂本剛／石橋貴明</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-1.php">其の一　関根麻里／優香／土田晃之</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21.php">最終回　あのノリ化は今!?　目次ページ</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21.php"></a></li>
</ul>
</div>
<!-- /titleListBox --></div>]]></description>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フジワラノリ化論　第5回優香</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">武田砂鉄</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Tue, 22 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の一　関根麻里／優香／土田晃之</title>
            <description><![CDATA[<br><p>さて、今回でこの連載を終わらせてみることにした。前回の島田紳助で第20回だからキリがいいというのも一因なのだが、「必要以上に見かける気がする、あの人の決定的論考」というこの連載のサブタイトルに沿う人材がこれ以上見あたらなくなってきたことが正直な台所事情だ。芸能界を去った島田紳助の後任司会につまみ枝豆が抜擢となればつまみ枝豆を考察しなければならないが、そこは平然と今田耕司なわけである。『南極大陸』の主役がここにきて森田剛となれば森田剛を分析しなければならないが、そこはやっぱり木村拓哉なわけである。連載開始から3年半ほどの間、テレビがつまらなくなったという意見があちこちに溢れた。コスト減で面白いものが作れなくなったという内側からの嘆きも届くようになった。しかし、最たる問題は、出るメンバーがどこでも一緒、という点に尽きると思っている。同じだから面白くない。連続ドラマはおよそ20人か30人ほどの主役リストから選んで使い回しているだけだし（そのリストにどうしてだかまだ入っている米倉涼子についてはしっかり考えておきたかったけれど）、脇役も同様だ。香川照之がキーマンとなるテレビや映画を何本観ただろう。宮崎美子のお母さん役を何本観ただろう。繰り返し登場するのと同様に消える理由も単純だ。AKB48の浸食によってグラビアアイドルは漫画誌の表紙という主戦場を失った。夏川純は年齢詐称を最大の売りにしたままフェイドアウトし、熊田曜子は女性人気を得ようと赤裸々にセックスを語り出したが女性側は彼女に引き返しを命じ、赤裸々な告白を聞き入ったのは一部の男子だけだった。安田美沙子はジョギングの道を選び、「芸能人×ジョギング」を先走っておさえていた長谷川理恵を追い抜いた。「なぜこの人が？」という分析が必要になる場面が生じたとしても、回答を探すのが容易になった。選択肢と理由が狭まったのだ。この連載は1人につき全5回・計20000字程度の論考を誰か1人に費やしてきた。最終回ではこれまで取り上げてきた人物の現在を補填していこうと思うが（『cinra magazine』で連載していた第1回〜3回は除く）、ざっと読み返していて、彼等は20000字に堪え得る題材だったと改めて思う。マタニティヌードを披露してママさんタレントでの復活を狙っているであろう神田うのには「やっぱりそうくるか」くらいしか言えない。もう分析の余地など残されていない……いや、本当はまだまだあるのだ。「オノ・ヨーコの巨乳アピールに需要はあるのか」を考えなければならない。「糸井重里や箭内道彦らに漂う絶対的信頼感」を問わなければいけない。というわけで20000字ではなく週刊で、つまり迅速な対応で「フジワラノリ化」を続けていきたいという思いがある。こちらの媒体では全く別の新連載を企図しているので、形を変えた「ノリ化」継続の場を画策していきたい。さて、それでは、第4回となった関根麻里の補足議論から始めていこう。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika04.php">関根麻里</a>が、「関根勤の娘さんです」と紹介されて登場したことをもはや思い出すことはできない。登場の仕方はIMALUと同じようなものだった。しかし今では、鋭さが少々弱まってきたように思える父・勤の上を、満開の笑顔で軽快に歩いている。連載時にはこんな予測を書き残している。「ベッキーと関根麻里、そして、各社売り出し中のアナウンサー（TBSの出水麻衣、フジの生野陽子、日テレの夏目三久）は全員1984年生まれである。現状の安定を狙う関根麻里の行く末には、『局アナ後』の彼女たちがいるのかもしれない。まあ、負けることはないだろうけど」。この予測を遥かに上回るペースであることは、日テレの早朝ワイドショー『ZIP!』のメイン司会の座を得たことが証明している。この番組での快活な喋りっぷりは、背後に揃うひな壇女子大生的群れを霞ませている。「バラエティタレントではない。どっちかというと生徒会寄りである」とも書いているが、先生受けの良い生徒会長っぷりは、政治から芸能からスポーツから料理まで深追いせずにちょいとつまみ食いするだけの番組作りに一定の規律を保たせる存在として絶妙に機能している。番組の進行がおしてCMまで数秒しかない。その時、本来、十数秒用意されていたであろうコメントを急遽短縮して難なくCMに繋ぐ技術が彼女には備わっている。みのもんたと比較するのもどうかと思うが、スタッフにカンペを出されて、「え、もう、CM？」と言って、偉そうにウッカリ顔をカメラに向けるのとは雲泥の差だ。この番組には日替わりでコメンテーターが登場しているが、山口達也・MAKIDAI・筧利夫・鈴木杏樹、この全員が全員、生放送なのにイレギュラーに弱いのである。おっとすみません、今、イレギュラーです、という顔を見せてしまう。隣に立つ関根麻里が笑顔をキープしたまま、時間をかけて場を取り戻すしかない。8時以前の大塚範一やみのもんた、8時以降のテリー伊藤や小倉智昭、自分を信じすぎる傾向にあるこれらの面々全ての補佐を関根麻里にお願いしたくなる。そうすれば、大げさな話、ワイドショーの薄っぺらさを総じて引き締めることができるかもしれない。関根麻里やベッキーの根底に流れている「とにかく元気」「とにかく頑張り屋」と似ているのは、AKB48の高橋みなみに対する信頼感だ。しっかりしている女の子はいつの時代にも芸能界の先端にいただろう。しかし、しっかりしている女の子が、実際に場や組織を統率する場面って、少なかったんじゃなかろうか。関根麻里の番組進行は、終始それだ。このままどんどん関根麻里の快進撃は続く。もう、疑いようが無い。</p><br>

<p class="maxImg"><p class="maxImg"><a href="http://www.cinra.net/column/images/20111118_norika_1l.jpg" rel="lightbox" title="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の一　関根麻里　イラスト：なかおみちお（TOKYOHELLOZ）"><img src="http://www.cinra.net/column/images/20111118_norika_1.jpg" alt="「フジワラノリ化」論　最終回　あのノリ化は今!?　其の一　関根麻里" width="400" height="582"/></a></p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika5.php">優香</a>はどうか。当時の論旨は「優香じゃなくても良いじゃんをやるのが、優香なのだ」である。あれから2年経ってもこの論旨は変わらない。関根麻里がすくすくと育っているとすれば、優香は、居所を更新しつづけているという印象だ。大家さんから「じゃあ、優香ちゃん、あと2年、また更新でいいよねー」「いいですよー」「あっ、これ、娘婿から送ってきた人参だから食べて」「えーいいんですかーこんなにーありがとうございます」、この手の会話の温度を業界に落とし込んでいるのが優香だ。つまり、「まあ、ここは引き続き優香ちゃんでいいでしょう」という、妥協とほのかな前向きさによって象られる継続が、優香がそのまんまでいることを許していく。「これからも優香は、『語られずに』テレビの中を動き回る。想定の範囲内で動き回る」と書いた通りだ。志村けんと仲睦まじく絡む、『王様のブランチ』でケタケタ笑い転げてみる、何も変わらない。優香に求めるものと、優香が成すべきことと、優香の受け入れられ方に、変化は生じない。こういられることは、なかなか簡単でない。何かと「3.11以前／以降」で語られる風潮にいい加減辟易しているが、確かにどこを突ついても変動はあった事も事実だ。しかし、優香は変わらない。優香は変わらない。『グータンヌーボ』には変化があった。内田恭子が退き、長谷川潤が加わった。江角マキコ、松嶋尚美も含めても一番年下だった優香が、長谷川の加入によって最年少ではなくなった。松嶋は妊娠を発表、長谷川も結婚、年少者でもなければ結婚もしていない優香。となれば優香は、結婚できない三十路の現在を悲壮感タップリに語りそうなものだが、優香はそれをしない。例え、20代前半の誰かと集っていても、彼女らの論議に平然とそのまんま参戦する。見下ろさない。意図的に自分を落として相手の若さを持ち上げることもしない。難なく混ざるのだ。FUNKY MONKEY BABYSはシングル曲のジャケットを有名人の顔アップのショットに統一してきた。山田花子、船越英一郎、羽鳥アナ、成海璃子……なんであえてこの人が、という人選が続いている。今月16日に発売されたシングルのジャケットは優香である。「なんでここにきて優香が、優香じゃなくてもいいところを……」というバンド側の狙いは、残念ながら的確ではない。なぜなら、優香は、別に優香じゃなくてもいいじゃん、を主戦場にしてきたからだ。ジャケットに写ろうが同様だ。「別に優香じゃなくてもいいけれど優香でいいや」を継続する優香に意外性を求めようとすることは、優香を理解していない証拠である。</p><br>

<p><a href="http://www.cinra.net/column/norika6.php">土田晃之</a>は、連載を書いた辺りが絶頂だった。そこから緩い下り坂にある。その下り坂を、自ら選んだように見える。共に8合目に辿り着いた土田と有吉、有吉は「地獄を見た跳ね返しだし折角だから」と更に頂上へ向けて出発し、土田は「じゃあ俺、ちょっと下で休んでるわ」と6合目付近でゆったりと深呼吸をしている、これが現在の土田だ。土田の役割を、「テレビ画面を『落ち着かせ続ける』」と書いた。掲載から2年半経った今も、この役割は変わらない。しかし、テレビの作られ方が、より即物的になった今、落ち着かせる時間的余裕がない。落ち着く前に次の盛り上がり、間髪を置かずに盛り上げる必要性が求められている。ハイテンションが続くネタ番組はだからこそ流行ったのだろう。しかし、いかんせん味わいが均一で飽きられた。ここで重宝されたのが、8合目から更に上を目指した有吉である。場を即座にひっくり返し、毒を撒き、（ここが最も重要なのだが）元に戻せる才気に需要が集中した。有吉と番組を共にしているマツコ・デラックスも、同じベクトルで成り立っている。やはり彼女も、元に戻せるのだ。『ロンドンハーツ』で格付け企画をすると、有吉は、大抵の場合「毒舌とか吐いてるけど、実はいい人そうだから」という理由で、好意的なジャッジを下される。土田には、有吉のようなダイナミックさは無い。むしろ、そのダイナミックな変動に突き刺していく冷静な一言を売りにしてきた。今でも健在だ。ただ、ブラックマヨネーズの小杉のような、相手のボロを次の笑いに拡大させるアシストセンスを持つ名手が若手に目立ってきた。有吉が番組の温度を上げるとすれば、一方の土田は番組の温度を管理する。地味だが大切な仕事だ。その土田がやるべき仕事をここ最近いくつか奪ったのがビビる大木だろう。彼の出演時間は全芸能人の中で最高クラスだそうだ。彼は有吉の毒素と土田の冷静さと、中山秀征のヌルさを上手にブレンドしている。彼の上昇は土田の仕事量にも影響する。土田がテレビに登場する機会が減る、テレビの世界が加熱の一辺倒となり冷却装置を必要としないと宣言したようなもの。これ以上テレビに萎えるか萎えないかを測る指数として、土田晃之の出演頻度は重要な指数と言えるだろう。</p><br>


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<div>
<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-5.php">其の五　石原慎太郎／小雪／石川遼／島田紳助</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-5.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-4.php">其の四　スガシカオ／押切もえ／加藤浩次／バタコさん</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-4.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-3.php">其の三　荒川静香と谷亮子／小林聡美／市原隼人</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-3.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-2.php">其の二　辻希美／堂本剛／石橋貴明</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-2.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21-1.php">其の一　関根麻里／優香／土田晃之</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21-1.php"></a></li>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/norika21.php">最終回　あのノリ化は今!?　目次ページ</a><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cinra.net/column/norika21.php" target="_blank" class="hatena" ><img src="http://b.hatena.ne.jp/entry/image/normal/http://www.cinra.net/column/norika21.php"></a></li>
</ul>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フジワラノリ化論　第5回優香</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">武田砂鉄</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Fri, 18 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>意外と身近にある みんなのメディア芸術　Vol.3 ゲームとコントは物理を超える 藤木淳×やついいちろう対談</title>
            <description><![CDATA[<div class="entryWrapp">
<div class="entryLImgBox">

<p>PlayStation&#174;3用のゲームソフトが、第14回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞した。タイトルは『無限回廊　光と影の箱』。藤木淳氏の監修による、斬新なプレースタイルの作品だ。藤木氏は過去に文化庁メディア芸術祭のアート部門でも受賞している経歴の持ち主。「実世界ではあり得ないことが、人間の内面ではあり得る表現」というテーマを表現しようとする、独自の感性をもったクリエイターだ。そして今回、ゲームや音楽に造詣が深いことでも知られるお笑いコンビ・エレキコミックのやついいちろう氏との対談が実現。『無限回廊　光と影の箱』とは一体どんなゲームなのか。実際にゲームをプレーし、「想像の中にしかないような空間」を冒険した感想とは？ ゲームも、そしてコントも物理法則を超えた表現こそが面白い、というお2人の対談をお届けする。</p>

<blockquote>
<h4><img height="12" alt="PROFILE" src="http://www.cinra.net/images/title_s_profile.gif" width="60" /></h4>
<p>藤木淳<br>
1978年生まれ。国際メディア研究財団研究員。科学技術振興機構さきがけ研究員を兼任。人間の心を豊かにするインタフェース・インタラクションとして「実世界ではあり得ないことが、人間の内面ではあり得る表現」をテーマとする。博士（芸術工学）。<br>
<a href="http://jun-fujiki.com/" target="_blank">Jun Fujiki's workshop</a></p><br>
<p>やついいちろう<br>
1974年生まれ。お笑いコンビ、エレキコミックを1997年に結成。DJとしても活動しており、３枚目のMIXCD「ゴールデン・ヒッツ」が発売中。TBSラジオ「エレ片のコント太郎」（土曜25:00-27:00）Eテレ「シャキーン」（月曜〜金曜7:00-7:15）、スペースシャワーTV「爆裂★エレキングダム！！」（金曜19:00-19:45）東京ウォーカーで「エレキコミックやついいちろうの(勝手に)東京湯シュラン」を連載。12月3日より「エレキコミックショー〜バカフィルムギグ〜」全国ツアーを開催。トゥインクル・コーポレーション所属。<br>
<a href="http://elecomi.com/" target="_blank">エレキコミック公式サイト　エレキズム</a><br>
<a href="http://ameblo.jp/100nen/" target="_blank">百年日記</a><br>
<a href="http://twitter.com/#!/Yatsuiichiro" target="_blank">やついいちろう(@Yatsuiichiro) on Twitter</a>
</p>
</blockquote><br>

<p>『無限回廊　光と影の箱』<br>
2010年に発売された、PlayStation&#174;3/PlayStation&#174;Move専用ソフトウェア。プレイヤーに課せられたミッションは、影を操って、主人公を無事ゴールまで導くこと。PlayStation&#174;Moveモーションコントローラをライトに見立て、ステージ上に並べられたブロックを照らして影をつくり、その影を操作して道をつくるというゲームだ。また、シャドウアートが隠されているステージがあったり、思いもよらない攻略ルートを見つけだしたりと、さまざまな楽しみ方ができることも特徴となっている。<br>
※『無限回廊　光と影の箱』をプレイするにはPS3&#174;本体と、PS Moveモーションコントローラ、PS3&#174;用専用カメラ「PS Eye」が必要となります。<br>
<a href="http://plaza.bunka.go.jp/festival/2010/entertainment/echochromeii/" target="_blank">第14回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 優秀賞 無限回廊 光と影の箱 | 文化庁メディア芸術プラザ</a><br>
<a href="http://www.jp.playstation.com/scej/title/mugen/hikaritokage/" target="_blank">『無限回廊　光と影の箱』公式サイト</a></p>

<!-- /entryLImgBox --></div>

<h4>「光を使って影を作る」、ヨーロッパ感あふれるゲーム</h4>

<p><span class="nameblue3">―対談前に、やついさんに『無限回廊　光と影の箱』をプレーしていただきましたが、まずはゲームの感想をお聞かせください。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：「光を使って影を作る」っていう、発想の転換が面白かったですね。たとえば花火やライトアップのような、一般的に光を使って見せるものって、結局「光の鮮やかさ」を見せるものじゃないですか。でも、このゲームは光を使っているのに、プレイヤーに見せるのは「影」なんです。そこにとても不思議な感覚を覚えて、遊んでいてとてもワクワクしました。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：ありがとうございます。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：プレーしていて思ったんですけど、ブロックや背景だったり、ゲーム全体の雰囲気がレゴっぽいですよね？</p><br>

<p><img alt="『無限回廊　光と影の箱』プレイ画面" src="http://www.cinra.net/column/images/20111115_mediaarts_fujikiyatsui_photo5.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">『無限回廊　光と影の箱』プレイ画面</span></p><br>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：そうなんですよ。影って暗いイメージがありますが、親しみや温かさを感じてほしくて、ヨーロッパの玩具をイメージしてゲームを作りました。ステージ選択の画面は、玩具のカタログをイメージしています。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：たしかに、ゲームで流れている音楽にもヨーロッパ的な雰囲気がありますよね。なんというか、「紅茶」っていう雰囲気がして（笑）。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：ありがとうございます（笑）。実はこのゲーム、一曲しか音楽が入っていないんですよ。しかも、それが74分もある。「世界一長いゲーム音楽」と認められて、ギネスブックに掲載されているんです。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：えー！ そんなに長いんですか。すげー（笑）。</p><br>

<p><img alt="やついいちろう" src="http://www.cinra.net/column/images/20111115_mediaarts_fujikiyatsui_photo4.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">やついいちろう</span></p><br>

<h4>無限の世界を意識した『無限回廊　光と影の箱』</h4>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：『無限回廊　光と影の箱』って、よく考えると結構コワいタイトルですよね。ホラーっぽいっていうか？</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：そうかもしれません。エッシャーという画家の描いた、実際には建てることが不可能な建造物の絵ってご存知ですか？</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：階段を無限に上がり続けたりする、あの絵ですよね。あれ、面白いですよね！</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：そういったエッシャー作品のように、「永遠にぐるぐる回り続ける」というコンセプトから「無限回廊」と名付けたんですよ。</p><br>

<p><img alt="藤木淳" src="http://www.cinra.net/column/images/20111115_mediaarts_fujikiyatsui_photo3.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">藤木淳</span></p><br>

<p><span class="nameblue3">―『無限回廊　光と影の箱』の監修者である藤木さんご自身は、もともとゲームがお好きだったんですか？</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：そうですね。今では時間がかかるゲームにはなかなか手を伸ばせないのですが、ゲームは大好きです。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：あるインタビューで読んだんですが、藤木さん、ゲームブックがお好きなんですよね？ 僕、中学校のとき自分でゲームブックを作ってたんですよ。卓球部に入ってたんですけど、楽な部活だったので、部活の時間はずっと作っていました。ドラゴンのイラストなんかも一生懸命描いたりして。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：僕もゲームブックを作っていましたね。ゲームブックって、モニターみたいな電気製品がなくてもインタラクティブにプレーできるゲームじゃないですか。簡単にできるのに、本当に面白くて。やっぱり、ゲームブックはゲームの原点だな、と。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：おもしろいんですよね〜。ところで藤木さんのゲームブック、クラスで評判になりました？</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：自分で言うのもなんですが、結構人気があったんじゃないでしょうか。いろんなクラスメイトに回って、結局手元に帰って来なかったりして。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：相当な人気じゃないですか！ その頃から、すでにゲーム制作の才能を発揮されていたというわけですね。俺のは、やるのは俺だけだったもんな（笑）。</p>

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<div class="titleListBox">
<div>
<ul>
<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-fujikiyatsui.php?page=2">2/3ページ：パソコンの画面を全部「ブタ」にして遊んでました（やつい）</a></li>
</ul>
</div>

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<p>=====</p>

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<div class="entryWrapp">

<h4>パソコンの画面を全部「ブタ」にして遊んでました（やつい）</h4>

<p><span class="nameblue3">―また、お2人とも『ウィザードリィ』（コンピューターRPGの原点ともいわれる3Dダンジョンゲーム）をよくプレーされていたそうですね。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：『ウィザードリィ』は本当に好きでしたね。あれ、登場する人間のキャラクターがめっちゃ弱くて、それがまたいいんです。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：そういった点でも『ウィザードリィ』は恐怖や喜びを感じるゲームでした。画面上の表示は数字や文字だけなんですが、とても感情移入しやすいゲームでしたね。僕はゲームをしながら迷路の地図を自分で描き、マッピングするのが好きでした。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：僕も同じことをしていました！ 昔やっていたゲームは一緒なのに、今では全然違う仕事をしていますね（笑）。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：『ウィザードリィ』がきっかけで、中学生の頃にプログラムを始めたんです。親からもらったパソコンにBASIC（1970年代以降のパソコンで広く使われた初心者向けコンピューター言語）が入っていたんですが、『ウィザードリィ』がBASICで作られていると知って「このパソコンで『ウィザードリィ』みたいなゲームが作れるのか」と思い、夏休みには自分でゲームを作っていました。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：中学生で!? スゴいなあ。そういえば当時、僕も堀井雄二先生が出されていたBASIC入門の本（『コンピュータ・クエスト』）を買ったんですよ。それを読んで、BASICのプログラムを覚えて何をやったかと言えば、画面の表示を全部「ブタ」にしてみたり（笑）。画面にはブタブタブタ…ってブタしか表示されないんです。それを見て「本当はパソコンって馬鹿なんだよ」とか言って（笑）。唯一、そのプログラミングをしたことだけは覚えてますね。そこから藤木さんのような方向には行かなかったなあ（笑）。</p><br>


<p><img alt="『無限回廊　光と影の箱』をプレイするやついいちろう" src="http://www.cinra.net/column/images/20111115_mediaarts_fujikiyatsui_photo2.jpg" width="450" height="300"><br><span class="insmall">対談前にやついさんには『無限回廊　光と影の箱』をプレイしてもらいました</span></p>

<h4>ゲームもコントも、「想像にしかない世界」を表現する</h4>

<p><span class="nameblue3">―藤木さんは、日常のどんなシーンで「実世界ではあり得ないこと」について考えているのでしょう？</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：とくに決まったシーンはないんですよね。お風呂に入っているときや、移動中にポッと浮かぶだけです。ただ、いったん頭に引っかかったことはトコトン考える方ですので、思い浮かんだあとは1日中それについて考えています。</p>

<p><span class="nameblue3">―では「無限回廊」シリーズの大きな特徴である「三次元的にはつながっていなくても、外見上つながっていれば移動できる」というシステムは、どのようにして作られたのでしょう？</p>

<p class="entryRIMG"><img alt="藤木淳とやついいちろう" src="http://www.cinra.net/column/images/20111115_mediaarts_fujikiyatsui_photo6.jpg" width="220" height="330"></p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：システムの仕組みとしては、キャラクターがいる周辺部分の状況を解釈して、空間を再構成してるんです。こう言うとわかりにくいかもしれませんが、たとえば子どもの描く絵って、部分部分で見ると正しいけれど、全体で見ると空間としておかしいものだったりしますよね。そんなふうに、周辺部分の空間をつなぎ合わせた結果、間違った空間になったとしても、このゲームの世界内では「移動できる空間」として成立させているんです。</p><br>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：なるほど。そういう感覚って、日常生活でもありますよね？ たとえば走っている電車の上でジャンプしたとしたら、自分が電車に置いていかれて落っこちてしまうんじゃないか、とか。当然、電車の上でジャンプしてもそうはならないですけど、そんなふうに想像してしまう。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：その話、すごく分かります。物理法則と、想像の世界には齟齬があるんですね。僕はそうした、人間の内面にしかない、想像の世界が成立する空間をゲームの中に作りたいんですよ。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：実はコントを作るときにも、そういうことって考えるんですよ。「空から落ちる」という設定にしても、実際は一瞬で落ちてしまうんでしょうけど、コントでは空中で1回止まったりするほうが面白い。というか、1回止まらないとお客さんが分かりにくいし、画も撮れないだろうっていう。「コケる」にしても、一旦止まってからコケてみるとかね。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：レースゲームなんかでも、臨場感を出すためにわざと誇張表現をしたりしているんですよ。むしろそのほうが、より現実を緻密に再現したレースに見える。脳って、極端さをかえってリアルだと感じるものなんです。「現実と違うほうが現実的である」と実感する人間の脳って、面白いものですよね。</p>

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<li><a href="http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-fujikiyatsui.php?page=3">3/3ページ：『無限回廊』は頭がよくなりそうなゲームなので、長時間やっていても言い訳がしやすいと思います（やつい）</a></li>
</ul>
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<h4>長時間プレイしても怒られないゲーム？</h4>

<p><span class="nameblue3">―やついさんがコントを作るとき、「現実とは異なる世界を作る」工夫として、どんなことをされていますか？</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：僕は「違和感」に目を向けています。「どうしてこの人は、この状況でこんなことを言うんだろう」だとか、「どうしてこの人は、泣ける場面なのに笑っているんだろう」とか。そうした違和感が笑いになるんだと思っていますね。さらに、その人が笑っていた理由をコントの中で見せれば、よりコントとして深いものになる、と。</p>

<p><span class="nameblue3">―コントを着想する際に、ゲームやアートなどが手助けになることはありますか？</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：『三國志』や『信長の野望』がとても好きなんですけど、長時間やっちゃったときなんかに、何かしらネタにしとかないと元が取れないな、と思うことはあります（笑）。「このネタを思いついたんだから、ゲームをやった時間の意味はあったじゃん」って、言い訳なんですけど（笑）。その点、『無限回廊』は頭がよくなりそうなゲームなので、言い訳もしやすいと思いますよ（笑）。アートも好きなんですが、僕のやるお笑いって、あんまりカッコいいものになってもいけないと思っているんです。もっと下世話なものが好き、というか得意だと思っているので。</p><br>

<h4>文化庁メディア芸術祭は、メディアに「とらわれない」展示</h4>

<p><span class="nameblue3">―ところで文化庁メディア芸術祭で賞を受賞されてから、藤木さんの活動に変化はありましたか？</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：やっぱり、一番大きいのはつながりが出来たことです。僕が『無限回廊』に携わったのも、『OLE Coordinate System』（藤木作の『無限回廊』とも共通するコンセプトを持つ「だまし絵」のような体験ができるPC用ソフト）という作品が文化庁メディア芸術祭で展示されていたのを、ソニー・コンピュータエンタテインメントの方が見たことがきっかけですから。</p><br>

<p><img alt="藤木淳" src="http://www.cinra.net/column/images/20111115_mediaarts_fujikiyatsui_photo7.jpg" width="450" height="300"></p><br>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：そもそも、藤木さんの専門はどういう研究なんですか？</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：いつもその質問をされると困るんです（笑）。アートのつもりでやっているわけでもなく、エンターテインメントのつもりでやってるわけでもない。自分でも専門がよく分からないんですよね。</p>

<p><span class="nameblue3">―では最後に、文化庁メディア芸術祭を楽しく見るためのアドバイスをお願いします。</p>

<p><span class="name namegreen2">藤木</span>：文化庁メディア芸術祭って、名前こそ「メディア」とついていますけれど、それってむしろ「メディアにとらわれない」という意味なのかなって思うんですよ。なので、各作品のメディアにとらわれず、自由な表現で伝えようとしている部分を意識して見れば楽しめると思いますね。</p>

<p><span class="name nameorange1">やつい</span>：最近、現代アートの展示を見に行ったんですが、完全に観客を笑わせに来てる、と感じたんですよね。結構、アートってお笑いと似てるかも知れないということを発見したので、そういった発想の面白い作品を探しに出かけたいと思っています。</p>


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<h4><img src="http://www.cinra.net/interview/../images/title_information.gif" alt="information" width="450" height="18" /></h4><br>

<h5>『第15回文化庁メディア芸術祭』受賞作品展</h5><br>

<p>2012年2月22日（水）〜3月4日（日）<br>
会場：東京都　国立新美術館<br>
<a href="http://plaza.bunka.go.jp" taget="_blank">文化庁メディア芸術プラザ</a></p>

</div>]]></description>
            <link>http://www.cinra.net/column/mediaartsfes2011-fujikiyatsui.php</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">本折浩之</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">連載</category>
            
            
            <pubDate>Wed, 16 Nov 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
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