メイン画像:© Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024
映画『KNEECAP/ニーキャップ』が8月1日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。日本版ポスタービジュアル、予告編、場面写真が到着した。
北アイルランド出身のヒップホップトリオ・KNEECAP。2022年まで北アイルランドでは公用語として認められていなかったアイルランド語でラップをし、政治的な風刺の効いたリリックにパンク精神を融合したスタイルで注目されている。過激な言動で度々論争を巻き起こしていることから「セックス・ピストルズ以来、最も物議を醸すバンド」という呼称も。先日開催された『Coachella Valley Music and Arts Festival』では、イギリスの元首相マーガレット・サッチャーと、パレスチナにジェノサイドを行い続けるイスラエルを批判したことで生配信が一時的に中断した。
同作は、KNEECAPの誕生を、アイルランド語法制化を求める抗議活動を背景に辿る半自伝的物語。北アイルランド紛争の傷跡が残る西ベルファストのドラッグにまみれた労働者階級の若者をユーモアを交えて描く。スローモーションやストップモーションを駆使した演出から「アイルランド版トレインスポッティング」とも評され、オマージュシーンも随所に登場するという。演技初挑戦のメンバー3人が本人役を演じる。
日本版ポスターは「俺たちの言葉(プライド)を取り戻せ」というキャッチコピーとともに、中指を立てるイラストをバッグにKNEECAPのメンバー3人を捉えたもの。
予告編は、KNEECAPの楽曲とともに世の中が彼らに翻弄されていく様子を映したもの。リーアムのナレーションで「ベルファストの物語はいつもこんな始まりだ」と北アイルランド紛争の銃撃戦や爆発の映像が次々と流れると、「この映画は違う」と彼らの代表曲“C.E.A.R.T.A”のビートにあわせて逃走シーンに切り替わるほか、「アイルランド語は自由のための弾丸だ」というセリフが確認できる。

© Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024
【ストーリー】
北アイルランド、ベルファストで生まれ育ったドラッグディーラーのニーシャ(MCネーム:モウグリ・バップ)と幼馴染のリーアム(MCネーム:モ・カラ)。麻薬取引で警察に捕まったモウグリは、英語を話すことを頑なに拒み、反抗的な態度を貫いてた。そこに通訳者として派遣された音楽教師のJJ(MCネーム:DJプロヴィ)が、モウグリの手帳に綴られていたアイルランド語の歌詞を発見。その才能に目をつけ、3人はアイルランド語の権利を取り戻すべく、アイルランド語のヒップホップを始めることに。
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