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連載・コラム

デジタルコミュニケーションが社会を変える

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Vol.2 中村勇吾×杉山知之(デジタルハリウッド学長)対談

インタビュー

現実逃避ではなく、自分が変わるきっかけとしての映画『ヒミズ』

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黒猫チェルシーのボーカリスト・渡辺大知が作品から受け取ったメッセージとは

インタビュー

ザ50回転ズ×飯塚健監督 対談「こんなときこそバカバカしいものを」

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監督の熱烈な想いから生まれた、映画『荒川アンダー ザ ブリッジ』の主題歌

インタビュー

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脱退?休止? 快快が迎えた分岐点をメンバーが語る

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演出家の篠田千明をはじめとするメンバー4人がぬける……快快の今後は?

インタビュー

偽らないっていう選択をしたこと ACOインタビュー

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マスタピースと銘打つ新作『LUCK』。自信と同時に抱える不安とは?

インタビュー

音楽系才女によるガールズトーク Rayons×Predawn対談

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1人は楽しい? 1人は孤独? 作曲家とSSWによるガールズトーク

インタビュー

終わりが悲しいとは思わない PLASTICZOOMSインタビュー

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音楽の枠を超えて活動する「アート集団」、アルバムに込めた漆黒の美意識

インタビュー

世界の現場からの提言 GOTH-TRADインタビュー

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貪欲に盛り上がるダブステップの最前線、世界を見た男が目指す「新世界」

インタビュー

固まる前に叩き壊す カゲロウインタビュー

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SOILタブゾンビも参加、強烈なジャズパンクをかっ飛ばす4人組の新境地

石井裕也監督インタビュー 人間の暗部を描くことで、本当の美しさを見つけたい

MOVIE

石井裕也監督インタビュー

アジアで最も期待される若手映画監督に贈られる第1回エドワー ド・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞し、国内外から注目を集める若き俊英・石井裕也。このたび、池袋シネマ・ロサにて『剥き出しにっぽん』『ばけもの模様』が相次いで公開されることを記念して、石井監督にインタビューを行った。終始冷静な態度を崩さず、自作や映画界の現状について鋭く分析する石井監督。しかし同時に、その言葉には、既存の「映画」の枠組を揺るがすような、まったく新しいエンターテインメントを創り上げたいという、熱い思いがみなぎっていた。

(インタビュー&テキスト:小林宏彰)

PROFILE

石井裕也 (いしい ・ゆうや)
1983年生まれ。大阪芸術大学の卒業制作として『剥き出しにっぽん』(91分/16ミリ/2005)を監督。この作品で、第29回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2007」グランプリ&音楽賞(TOKYO FM賞)受賞。以降も長編映画『反逆次郎の恋』(89分/DV/2006)、『ガール・スパークス』(94分/DV/2007)、『ばけもの模様』(93分/HD/2007)などを制作。

第37回ロッテルダム国際映画祭および第32回香港国際映画祭にて、上記の長編映画全4作品が特集上映された。さらに同年、香港で開催されたアジア・フィルム・アワードにて、アジアで最も期待される若手映画監督に送られる第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞。現在、最も活躍が期待される若手映画作家である。
石井裕也監督作品 映画『ばけもの模様』公式サイト

僕の映画は、女性に対する白旗宣言なんです

─石井監督の作品には、普段怒らなさそうな女性が、激怒したり暴れたりするシーンがよく登場しますね。

石井:そうですね。僕の映画は、女性に対する白旗宣言なんです。「あなた達には、すいませんが勝てません」と。僕自身もそう思っていて、無意識のうちに女性が超然としたキャラクターになっているかもしれません。演出している時、よく女性の役者さんに「子宮で考えて演技してください」と言うんですが、ちょっとしたきっかけを与えるだけで女性はすごく堂々とした演技をするんです。女性達の持つたくましさとか強さには、やはり尋常ではないものを感じます。男性は、やっぱり理屈で動いていますから、「あなたの面白いところはここだからこうやって見せよう」と、理屈で説明します。もちろん例外はありますけど。

─そういった、「女性って強いな」という意識は、生活している中での実感から得たものですか?

石井裕也インタビュー

石井:そうですね。強いと言うか、絶対的に必要な存在じゃないですか。逆に男なんてそんなに必要じゃないですよ。長い人生の中でやるべきことと言ったら一回か二回、精子を引っかけるだけじゃないですか。あとは基本的に暇なんです。暇だから宇宙船を作って月に行ってみようとか、核兵器を作って戦争をしてみようとか考えるわけです。映画だって、たぶん暇だから作るんですよ。

─そういった女性観には、作品を創りつづけていくうちに変化はあったのですか?

石井:あったかもしれないですね。今までの話と矛盾するかもしれないですが、基本的に僕は女の人を信用できないんです。男は割と信用できるんですが。最初の2作ではそれが顕著で、『剥き出しにっぽん』とか『反逆次郎の恋』では、女の人が途中からいなくなったり、殺されてしまったりして、出てこなくなるんです。「女の人って、いつか絶対裏切るんでしょ?」、「そのうち黙って去っていくんでしょ?」っていう感覚がすごく強くあるんですよね。

─長編3作目の『ガール・スパークス』は、ヒロインの瑞々しい魅力があふれた作品で、結末も女性への信頼を感じさせるものでしたが。

石井:そうですね。僕もだんだん大人になっていってるのかもしれないですね。裏切られてもいいから信用してみようっていう意識にはなってるかもしれないです。まあ、どうせ裏切られるんでしょうけど(笑)。

─4つの長編の中では、『反逆次郎の恋』が、一番身も蓋もない、というか、強烈な映画でした。そして監督の実感がこもっているというか、すごく愛せる映画だな、と。

石井裕也インタビュー

石井:僕は『反逆次郎の恋』をほめてもらえるのが一番うれしいんです。僕もすごくいい映画だと思ってるんですよ。あの作品には、一番打算がないんです。何と言うか、「気高い」んです。甘くない映画なので、商品価値はダントツに低いんですけれども。『剥き出しにっぽん』が完成した2ヶ月後に撮影したんですが、前作で自分の能力をフル稼働させて全部出し切ってしまったんで、終わったあとに身ぐるみをはがされた感じがしていたんです。すると、僕の中にはもはやコアな部分しか残っていないので、それを見せるしかないということで、ああいう映画になりました。

僕にとって『反逆次郎の恋』は、段階を踏むという意味ですごく意義のある映画でした。作ったのは22歳の時ですが、作品を今振り返ると「俺、ちゃんと真面目に生きてたわ」と自分の過去に自信を持てますね。これがあったからこそ、長編3作目の『ガール・スパークス』では割り切ってもっと見やすい映画を目指せました。その甲斐あって一般的な評判はすこぶるいいですね。でも、棺桶には入れないでください、みたいな(笑)、いや、好きなんですけどね。

2/3ページ:「セカイ系映画の教科書」とまで言われた石井監督作品。

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