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ショーン レノン インタビュー
ショーン レノンが昨年秋に本田ゆか(チボマット)、シャーロット・ミュールと始動させた自主レーベル「キメラ・ミュージック」。今年9月にリリースされたオノ ヨーコ率いるYOKO ONO PLASTIC ONO BANDのニュー・アルバムに続いて、11月18日にショーンが手掛けたサウンドトラック『Rosencrantz and Guildenstern are Undead』がリリースされる。一風変わったこのサントラについて、そしていよいよ本格的に始動したキメラ・ミュージックについて、来日したショーンに取材することに成功した。いやらしい質問にも真摯に答えてくれたショーンの言葉は全クリエーター必読。アーティストの本質とは何かを改めて考えさせられる貴重なインタビューをどうぞ!
(インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 写真:柏井万作)
天才ポップミュージシャンの父と天才前衛芸術家を母に持つ”キメラ”であるショーン レノンは、1998年にビースティーボーイズのレーベルGrand Royalから『Into The Sun』でデビュー。ボサノバからサイケデリックロック、クラシカルなピアノの弾き語り、ジャズ、ヘビーメタルとあらゆるジャンルの曲をほとんどの楽器を自分で演奏・録音し、多才な音楽性を発揮する。2006年、本人プロデュースで制作した2枚目のアルバム『Friendly Fire』ではアルバム全曲に映像をつけて発表。演技の才能を発揮するだけではなく、脚本、演出にも参加。アニメーションの原画も描き、ビジュアル・アーツに対する才能の片鱗を見せる。レニー・クラビッツからマニー・マーク、ソニックユースのサーストン・ムーア、ルーファス・ウェインライトなど歴代共演者も幅広い。
sean ono lennon [dot] com - for all things sean lennon
CHIMERA MUSIC
初めて手がけたサウンドトラック
―11月18日にリリースされるアルバム『Rosencrantz and Guildenstern are Undead』は、同名映画のサウンドトラックとして作られたそうですが、どういう経緯でサントラを作ることになったんですか?
ショーン:この映画の監督をやっているジョーダン(Jordan Galland)は昔からの友達で、いろんなことを一緒にやってきたパートナーなのですが、彼から頼まれてサントラを作ることになりました。非常に予算も少なく(笑)、制作に費やせる時間も少なかったので、全部の楽器を自分で演奏して、自宅で制作しました。
―これまでサントラ的なものを作ったことはあったんですか?

ショーン:ありません。ただ、ジョーダンはとても古い友達だし、音楽の趣味やアートに関する考え方も非常に似ているので、彼がどういう音楽を欲しているかは、話さなくても通じるものがあったと思います。だから初めてのサントラの制作ではありましたが、いままでやってきたプロジェクトと比べても、特に難しいことは感じませんでした。むしろ、もっと自分が自由に表現できる易しさがあったと思います。というのも、自分の考えを表現するものではなくて、その状況にあったものを描いていくという作業だったので、より自由に曲を書くことができたと思います。
―映画のほうはいまのところ日本で公開される予定はないそうですが、どういった映画なんですか?
ショーン:シェイクスピアのハムレットの話を土台にしたヴァンパイア映画になっています。ハムレットにはホレイショー、オフィーリアという登場人物がいるんですけれども、ハムレットとホレイショーが闘っています。それを、ホレイショーはヴァンパイアになったほうがいい、ハムレットはヴァンパイアになりたくないという内容で闘争しているわけです。基本的にはコメディー映画です。
―サントラの制作は、実際に映画を見ながら曲をつけていったんですか?
ショーン:基本的にはシナリオを見ながら曲を作りました。
―それは難しい作業ではなかったんですか?
ショーン:そうですね。ある意味ではすごく難しかったと思いますが、スクリーンの映像に合わせなくてもいいという意味では易しかったと思います。例えば、マーティン・スコセッシやクエンティン・タランティーノは、既にある曲を使って、そこに映像を編集していくというやり方をよくするのですが、この映画はどちらかというと、そういうスタイルでできたものです。


































