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誰だって幸せを感じていい sgt.インタビュー

誰だって幸せを感じていい sgt.インタビューをdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 誰だって幸せを感じていい sgt.インタビューをlivedoorクリップに追加 誰だって幸せを感じていい sgt.インタビューをlivedoorクリップに追加 (2011/08/23)

前作『capital of gravity』発表時の取材で、sgt.のリーダーである明石はこんなことを言っていた。「(インストロックが)ブームではなく文化として、ひとつのジャンルになってほしいっていうのは強く思います」と。あれから約2年が経ち、今年もLITEやkowloon、L.E.D.といった多くのインストバンドに取材させてもらっていることを考えると、インストロックが定着の道を進んでいるのは間違いないと思うが、それと同時に各バンドがそれぞれのやり方で新しい展開を模索していると感じることは非常に多い。そんな中、明石は新作『BIRTHDAY』を制作するにあたって、一編の物語を作り、それを音楽で表現したのだという。そこには「何より重要なのは、自分たちの世界観である」という、彼らの基本姿勢が明確に示され、その姿勢を基にして、新しいsgt.の音楽性を見事に確立したのが『BIRTHDAY』という作品なのだ。なお、取材時にその物語の概要を聞いてはいるのだが、詳細はここでは掲載しないでおく。明石もインタビュー中で語っている通り、聴き手がそれぞれで解釈し、そこから何かを感じてもらえればと思うのだ。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:木下夕希)

PROFILE

sgt.
1999年結成。2003年より現在のメンバー編成にて活動開始。映画音楽的な手法にロック、ジャズ、ノイズ、エモ、即興といったサウンドが融合したマルチ・インストゥルメンタル・バンド。昨年には初の海外ツアーでカナダへ行くなど海外への活動範囲を広げている。2005年に1stミニアルバム『perception of causality』でデビュー。2008年には1stアルバム『Stylus Fantasticus』を発売し、国内に留まらず海外でも高い評価を受ける。2009年には2ndミニアルバム『capital of gravity』を発売。メンバーの成井幹子は、大友良英率いるONJOのライブに出演や、木村カエラ、ILL(ex.SUPERCAR)、ジム・オルークのバック・バンドへの参加。また勝井祐二(ROVO)とのデュオバンド「PHASE」を始動させたばかり。若手女性バイオリニストとして高い注目を浴びている。
sgt. official website

ライブは激しいし、感情的になるんですけど、曲を作るときはより音楽的に表現したいというか、新しいことにもチャレンジしたいっていうのがあったんです。(成井)

―『BITHDAY』は約2年ぶりの新作ですが、まず昨年はどんな年でしたか?

明石(Ba):ホントにライブをたくさんして…「地方に行こう」っていう年でしたね。

成井(Vn):どんどん新しいところに行こうって。あと、カナダでの演奏ですね、初めての海外ツアーだったので。

―カナダは、uhnellys、MASS OF THE FERMENTING DREGS、susquatchと4組で回ったんですよね。いかがでしたか?

誰だって幸せを感じていい sgt.インタビュー
成井幹子

成井:すごく楽しかったです。ジャンルというか、表現することが全然違う4組だったので、とても刺激を受けたし、より頑張ろうって気持ちになったし。あと、カナダの人たちの音楽に対する姿勢が、より生活と密接なんだなって感じましたね。


―ライブの盛り上がりもすごかったですか?

明石:そうですね。やっぱり、僕らは歌がないじゃないですか? そこに意味を感じられたというか、ホントにサウンドと僕ら人間の雰囲気だけで楽しんでもらえたと思います。

成井:「この盛り上がり、この評価が欲しかった!」みたいな(笑)。物販とかも躊躇なくすぐ買ってくれるんですよ。

―日本以上にダイレクトに反応が返ってくるわけですね。

明石:それを感じたツアーでしたね。あとは風景とか、土地から貰うものもありました。日本の田舎とはまた違う、でかい、広い…基本はバス移動だったんですけど…

成井:ずっと枯れた森が続いてたりとか(笑)。

明石:そこで新しいものを感じたのを経て、アルバムの制作に挑めましたね。


―では、実際の新作についてですが、前々作『Stylus Fantastics』の頃みたいなバンド全体で押し寄せてくるような勢いのある曲っていうのはわずかで、その分、1曲1曲の方向性が明確になりつつ、なおかつアルバムとしてのトータルの流れがある作品だなって思いました。

成井:…的確です(笑)。

明石:上から目線やな(笑)。

成井:いやいや(笑)。自分でもちょっと感じていたのが、ライブは激しいし、感情的になるんですけど、曲を作るときはより音楽的に表現したいというか、新しいことにもチャレンジしたいっていうのがあったんです。あとは長年の付き合いの中で、お互いの意思疎通がソリッドになってきたなって。考え方の筋道も、最終的に同じところに行きついたり…大人になったのかな(笑)。

―前作『capital of gravity』は田岡さんが正式加入しての初めての作品で、バンドを再構築するような側面があったと思うんですね。そこから2年経って、よりバンドとして強固になったということでしょうか?

明石:そうですね。今回は「これ!」っていうテーマを最初に決めて、そこから全部曲を作っていったんです。ホントに…僕のわがままっていうか、こういう作品で、こういう意図で、こういうイメージで、こういう流れでっていう細かいところまで、明確に説明しました。

2/3ページ:テーマ性はもう、愛ですね。今ここにいて、幸せでいていいんだって、みんなが思えるようなものにしたくて。(明石)

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