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27歳になったMiChiの 内面とアートワークがリンクする

MUSIC

MiChi×近藤麻由(アートディレクター)対談

インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:田中慎一郎(2012/04/09)

エレクトロ、ロック、ポップスを縦横無尽に駆け巡るサウンド、バイリンガルを活かした独自の言語感覚で、2008年に彗星のごとくシーンに登場するや、瞬く間に次世代のポップアイコンとして注目を集めたMiChi。翌年リリースされた1stアルバム『UP TO YOU』は10万枚を超えるヒットを記録し、その後もシングルのリリースこそ続けていた彼女だったが、2ndアルバムの完成には実に2年半という歳月を費やした。その間、「気持ちが落ちた時期もあった」と語る彼女が『THERAPY』と名付けたアルバムは、さらにセンスを磨いたサウンドが輝きを増す一方で、困難を乗り越え再び前を向いた心の動きが手に取るように伝わってくる作品となっている。また、そうした彼女の内面はアートワークにも現れており、歌詞と絶妙にリンクした写真で構成されたブックレットも、アルバムの世界観を感じるうえで欠かせないアイテムとなっている。ファッション系のアートディレクションを数多く手掛け、DJとしても活躍する今作のジャケットデザイナー・近藤麻由にも加わってもらい、ジャケット制作の裏側を中心に今作について語ってもらった。

PROFILE

MiChi
2008年Sg『PROMiSE』でメジャーデビュー。インディーズ時代のiTunesでの実績、CMソングとして起用されたこともあり大ヒット。2009年1st AL『UP TO YOU』をリリースしオリコン4位を記録。同年のファーストツアーは全会場SOLD OUT。その後も精力的にSGをリリースし、2012年2月2nd ALをリリース。
MiChi Official Page


近藤麻由(MAYU KONDO)
アートディレクター、クリエイティヴディレクターとして、アパレルメーカーのクライアントを中心に広告やカタログのファッションヴィジュアル撮影のディレクション、グラフィックデザインを手掛け国内外に於いて活動している。また、「PUNKADELIX」名義でDJとしての顔も持つ。2010年より自身によるインディペンデント誌"RUBYPAPER"を発行し、2011年9月1日に第二弾となるissue02をリリースした。
RUBYPAPER Tokyo - RUBYPAPER
PUNKABLOG "POP BOX"

MiChiちゃんって、女性的でいて、逞しさもあって、でもセンシティブで。すごく現代の女性が共感できるとアーティストだと思う。(近藤)

―ふたりはもともとお知り合いだったんですか?

近藤:私が一方的にMiChiちゃんのことを知っていたんですよ。パーティーでお見かけしたりとか、楽曲も知っていたし。

MiChi:MiChiも「PUNKADELIX」(近藤のDJ活動の際のプロジェクト名)知ってたよ!

―お互い知ってたけど、声はかけてなかったんですね(笑)。近藤さんがMiChiさんのジャケットを手掛けられたのは、昨年のシングル『Find Your Way』『TOKYO NIGHT』に続いて3回目になりますけど、そもそもなぜ近藤さんにオファーを?

MiChi:やっぱり、センスがいいから…(照)。彼女がやってるものに対して、すごくいいなと思えたし、同じような感覚を持っていると思ったんです。今回もいろいろアイディアを出してきてくれたんですけど、それを見て「あ、もうバッチリ!」「それ超好き!」みたいな感じだったし。

MiChi
MiChi

―近藤さんはオファーを受けたときは、MiChiさんに対してどんなイメージを?

近藤:底知れぬイマジネーションを感じましたね。私は普段ファッションの仕事でモデルさんの撮影が多いんですけど、やっぱりファッションとはエネルギーの種類が違うんです。その人自身から生まれるものっていうか。服とかじゃなくて、結局は本人のパワーみたいな部分が前に出てくるんです。それで、『Find Your Way』のときに、MiChiちゃんの好きなPVを見せてもらったり、好きな洋楽を聴かせてもらったりしてたんですけど、すごくファッショナブルでかっこいいイメージに加えて、ちょっとスピリチュアルなイメージがあったんですよね。それが強く印象に残ってて。そういう要素をジャケットのビジュアルでも表現できたらなって思いました。

近藤麻由
近藤麻由

―今回のジャケットは写真を中心に構成されてますけど、どんな方向性にしようと?

近藤:私は写真がよかったら、極力デザインはシンプルにしたいっていうところがあって。わりと引き算タイプなんですよね。だから、そもそもグラフィックで作り込もうとは全然考えてなくて。MiChiちゃんのいまの等身大の女性像をシンプルに出したいなって。MiChiちゃんって、女性的でいて、逞しさもあって、でもセンシティブで。すごく現代の女性が共感できるとアーティストだと思うんです。


2/4ページ:東京の人って、なんか雑多な感じというか、いろんなものがあって。それがいまのリアリティというか。で、MiChiちゃんもすごいそういう部分があるなと思ってて。(近藤)

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