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人権なき1930年代初頭のハンガリーを生き抜いた少女を描く『だれのものでもないチェレ』

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1976年にハンガリーで製作され、国際的に大きな反響を呼び起こした映画『だれのものでもないチェレ』が、渋谷・シネマ・アンジェリカでリバイバル公開中だ。

同映画は、1930年代初頭のハンガリーを舞台に、過酷な運命に翻弄される孤児の少女チェレの姿を徹底的なリアリズムで見つめた作品。ホルティ独裁政権下のハンガリーで農家に引き取られたチェレは、裸のまま働かされ、飢えや寒さ、そして大人たちの虐待に耐え続ける日々を送っていた。ある日、チェレはとうとう家出をするが、すぐ孤児院に収容され、再び非情な養親に引き取られてしまう。そこで使用人の老人と暮らすチェレは、老人の優しさに初めて心の交流を知るが、その先にはさらに過酷な運命が待ち受けていた。

約7000人の中から見いだされた子役ジュジャ・ツィンコーツィが、圧倒的な表現力でチェレの壮絶な生きざまを体現し、観る者の心を揺さぶる。監督は、本作でカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭監督賞を受賞したラースロー・ラノーディ。「どんな人間でも人を侮辱してはならない」という「抗議」として完成させ、人間の尊厳や自由について力強いメッセージを放っている。

また、ウェブサイト「HogaHolic」では若手注目映画監督の松江哲明、井口奈己、石井裕也がそれぞれの解釈で作品の見どころを語っているので、こちらも是非チェックしてほしい。

『だれのものでもないチェレ』

2010年1月30日(土)〜シネマ・アンジェリカにて公開中
監督:ラースロー・ラノーディ
脚本:ユディット・エレク、ラースロー・ラノーディ 
原作:ジグモンド・モーリツ
撮影:シャーンドル・シャーラ
音楽:ルドルフ・マロシュ
出演:
ジュジャ・ツィンコーツィ
ヨージェフ・ビハリ
アンナ・ナジ
マリアン・モール
配給:パイオニア映画シネマデスク

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