小谷元彦の個展『Terminal Moment』、彫刻における「欠落」を表現した新作も

小谷元彦の個展『Terminal Moment』が、12月14日まで京都・京都芸術センターで開催されている。

彫刻の概念をベースに、身体の変容や幻影を表現したインスタレーションなどの発表を続ける京都出身のアーティスト小谷元彦。2003年には『ヴェネチア・ビエンナーレ』に日本代表作家として参加したほか、2010年に東京・六本木の森美術館で個展『幽体の知覚』を開催した。

『Terminal Moment』展は、江戸時代に本阿弥光悦や俵屋宗達の画風を尾形光琳らが発展させた芸術流派「琳派」が、2015年に400周年を迎えることを記念して開催されるもの。渦を巻く血液のような赤い水と、書物を朗読する少女の映像によるインスタレーション『Terminal Documents(ver2.0)』が初公開されるほか、義足で生活する女性作家とのコラボレーションによる新作映像インスタレーション『Terminal Impact(featuring Mari Katayama “tools”)』が展示される。『Terminal Impact(featuring Mari Katayama “tools”)』は、初期から義肢に強い関心を抱いていた小谷が、彫刻における欠落や運動表現についての問題に取り組んだ作品となる。

なお、同展の関連企画として、11月22日に京都芸術センターで小谷と椹木野衣によるトークイベントが開催される。

イベント情報

琳派400年記念祭事業
小谷元彦
『Terminal Moment』

2014年11月11日(火)~12月14日(日)
会場:京都府 京都芸術センター ギャラリー北・南ほか
時間:10:00~20:00
料金:無料

トーク
2014年11月22日(土)14:00~16:00
会場:京都府 京都芸術センター フリースペース
出演:
小谷元彦
椹木野衣
料金:無料(予約不要)

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